後輩から尊敬されたくてとる行動が、いつも空回りに終わってしまう。後輩の指導を上司に頼まれたが、どうしてよいのかわからない。そのような状況に陥るのは、特に後輩ができたばかりの方が多いのではないでしょうか。誰だって、後輩からは尊敬されたいし好かれたいですよね。しかし、頼めば尊敬してくれるというものでもありません。

ならば、ちょっとした“心理テクニック”を使ってみてはいかがでしょう。意外に無理なく後輩のこころをつかめるかもしれませんよ。今回は好かれる先輩になるための心理テクニックをご紹介します。

なかなか難しい? 後輩との接し方

実は、「後輩との接し方がわからない」という悩みを持つ人は意外に多いのです。

例えば末っ子で年上ばかりに囲まれて生活してきたために、初めてできた後輩への接し方がまったくわからないという場合。また、後輩に対して「負けたくない」という思いがあり自ら距離を置いてしまう場合。ほかにも、女性が新入社員の女性を指導する際、ちょっと注意するだけでも男性社員に「若い子をいじめてる」なんて目で見られそうなので、かかわりたくないといった状況です。

しかし、だからといって後輩と接点をもたないわけにもいきませんよね。それに、後輩と良い関係を築けば、社内における仕事の流れがスムーズになり、生産効率も上がっていくはずです。また、社外の取引先とやり取りするにしても、社内のチームワークは不可欠です。なおさら、同じ部署で指導を任された後輩ともなれば、仕事を通じて一緒にいる時間も多くなるはず。なんとか良い方向にもっていきたいものです。

では、どのようにしたら後輩といい関係を築けるのでしょう。

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好かれるようになる心理テクニックとは

後輩に限らず、友人関係ではない人物から信頼を得たり好かれたりするのは難しいことです。内向的な人ならばなおさらではないでしょうか。しかし、あらゆるビジネスシーンにおいて、他者と友好な関係を保つことは仕事の要です。苦手なんていってられません。

そんななか、B2B営業分野に特化したコンサルティングを提供するトライツコンサルティング株式会社の取締役・寺島孝輔氏は以下のように伝えています。

内向的な営業マンは、出会いの数は少なくても、出会いをビジネスへと導く成功率や、既存顧客のリピート率は高まると考えられます。

(引用元:トライツコンサルティング|外交的な人と内向的な人。営業マンに向いているのはどっち?

その理由は、内向的な人は相手をよく観察し研究しているため理解度が高く、聞き上手である傾向が強いから。そのため、相手の関心ごとで会話を進め、信頼関係を築いていくことができるといいます。つまり、営業トークでグイグイ攻めていくよりも、心理的な部分でアプローチしていく方が功を奏するということ。

また、営業・販売に特化したプロフェッショナル集団、株式会社セレブリックスは、自社のサイトで営業活動に効果絶大な心理学を用いたテクニックとして「ミラーリング」を紹介しています。ミラーリングとは自分の行動をマネしてくる人に対し親近感を抱き、好感をもちやすくなるという心理効果。

ほかにも、教育心理学における心理的行動の1つに「ピグマリオン効果」というものがあります。例えば先生が生徒に期待することによって、生徒の成績が上がっていくというもの。これは1964年にアメリカで実験が行われ確認された心理効果です。 自分に期待を寄せてくれる人に対して嫌な気持ちにはならないし、なおさら状況をよくしてくれた人に対しては、尊敬したり好感を抱いたりしてしまうものなのです。

このような心理テクニックを活用していけば、後輩との間にあった壁をなくしていけるはずです。

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心理テクニックを使おう

では、実際に心理テクニックを使ってみましょう。

1.相手を観察し理解する

なんとなく距離が縮められない後輩に対しては、内向的な営業マンの心理作戦を活用してみましょう。距離があるあいだは、徹底的に相手を観察し研究します。軽い挨拶などをかわしながら、ひとことふたこと他愛のない世間話をしたり、その後輩を含めた数人の輪に加わったりしてみます。そうしているうちに、その後輩がふいに覗かせるちょっとした機微に気づくはず。

そして、そんな機会を重ねてその後輩を深く掘りさげたら、相手が興味を持ちそうな内容で話しかけてみるのです。例えば映画好きな後輩ならば「最近おすすめの映画ある? なんか映画に詳しそうだから」というのはいかがでしょう。その際、相手が会話にノリはじめるまでは決してへこたれず、かといってしつこくもせず、時と場所と内容を変えて何度でもトライしましょう。後輩が嬉しそうに話をはじめたら聞き役に徹し、友好関係を築いてください。

2.ミラーリングで親近感を

会話はできるようになったけれど、指導したり、注意したりするのは躊躇してしまうような後輩に対しては、「ミラーリング」で相手から親近感をもってもらいましょう。何かを飲む、食べる、足を組むなどの行動を単純にマネるのもよいですが、例えばその後輩がすすめてくれた、もしくは好みそうな映画を観てそれを本人に伝えたり、ファッションを少しマネたりしてみるのも効果的です。

もちろん、あからさまにマネている印象が強いと、ストーカーだと勘違いされても困るので“ほどほど”が肝心。その後輩が好きなファッションブランドや、ファッション雑誌の情報を仕入れたら、要素として目立つ衣類ではなく、靴やバッグ、アクセサリーなど一部分を自分のファッションに取り入れてみるのです。

3.ピグマリオン効果で尊敬される先輩に

なんとなく好かれていないように感じる後輩に対しては、「ピグマリオン効果」を活用してみましょう。「あなたを期待している」ということを、皆の前でさりげなく伝えたり、2人のときに伝えたりします 。すると後輩は、あなたという存在を大切なものと考えるようになります。

人は、自分を応援してくれる人に対し信頼を寄せます。なぜならば、自分の大切な支持者だから。そして、いつも自分を信頼し支持してくれる相手に対し、自分も好意や尊敬する気持ちでお返するようになるのです。それが「ピグマリオン効果」です。

ただし、期待の言葉を投げかけてばかりでは、後輩もいぶかしく感じてしまうかもしれません。普段はまったくそんなそぶりを見せず、ここぞというときに例えば「○○さんが入ってくれたから、この部署の生産効率は絶対にあがるはず」など、グッとくるような“期待の言葉”を投げかけてあげてくださいね。

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後輩から好かれるための心理テクニックをご紹介しました。後輩との関係に悩んでいる方は、ぜひ活用してみてください。心理テクニックでグッと距離を縮めたら、そのあとは自分らしく接していきましょう。

(参考)
LAURIER PRESS | かわいい? 苦手? 後輩女子と仲良くする3つのヒント
東洋経済オンライン | あなたが後輩にスルーされる「6つの理由」
トライツコンサルティング | 外交的な人と内向的な人。営業マンに向いているのはどっち?
営業代行のセレブリックス | 営業活動に効果絶大!心理学を用いた5つの営業テクニック
Wikipedia | ピグマリオン効果