成果を上げたければ働き過ぎるな! 成果を出すために「遊び」が不可欠なワケ

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日々勉強や仕事に追われ、息抜きなんかしている暇がない。 気が付いたらやりたいこともできずに、なんとなく倦怠感をひきずったまま毎日を過ごしている……。 そんな人にぜひおすすめしたいのが、「遊び」を仕事に取り入れること。 不真面目な「遊び」と真面目な「仕事」は切り離して考える人が多いかもしれませんが、実は、成果を上げる仕事にこそ、遊びは不可欠なんです。 今回は、遊び上手な人が仕事上手である秘密をご紹介します。

badge_columns_1001711遊びこそが仕事のパフォーマンスを向上させる!

オランダの歴史家ホイジンガがその著書『ホモ・ルーデンス』で、「人は遊ぶ存在である」と表現しているように、人間の生活には遊びが欠かせません。 遊ぶという行為そのものが、ストレス解消につながるばかりか、人間の認知的機能や身体的機能の向上に寄与していることが知られています。 精神科医のエドワード・M・ハロウェル氏は、

「(遊びは)脳の実行機能に良い影響を与える。実行機能とは、計画、優先順位づけ、スケジューリング、予測、委譲、決断、分析など。つまりビジネスでの成功に不可欠なスキルの多くを含むものである」   [引用元:エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする]

と述べています。 そして、歴史的に偉大な発見をした多くの人々が、生活に遊びを積極的に取り入れていたと同氏は言います。

「コロンブスは遊んでいるときに、地球が丸いことを思いついた。ニュートンはぼんやりと心を遊ばせているときに、木から落ちるリンゴを見て万有引力の着想を得た。ワトソンとクリックはDNAの形を遊び半分で空想していたとき、二重らせんという形に行きついた。シェイクスピアは言葉遊びを生涯やりつづけた。モーツァルトは寝ている時以外はつねに遊んでいた。アインシュタインは実験という行為こそ、精神が遊びを求めている何よりの証拠だと考えた」   [引用元:同上]

ここからもわかる通り、遊びというのはドッヂボールや鬼ごっこといったいわゆる遊び然としたものだけでなく、仕事から離れて思索にふけるといった、脳を思考の中で遊ばせるような‘遊び’も含まれています。 こうした遊びを忙しい生活の中に取り入れるだけで、仕事や勉強のパフォーマンスが向上するのです。

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badge_columns_1001711休憩時間に遊びを取り入れて脳をリラックス

実際、今大人になった人々で、生活に遊びを取り入れられている人はどのくらいいるのでしょう。 忙しい中で休憩時間を取ったとしても、スマホやポータブルゲーム機などの電子機器に没頭する人が多いのではないでしょうか。 脳科学者の澤口俊之氏は、以下のように述べています。

「休憩中にボーっとする。これだけでも全然違いますよ。最悪なのはスマホいじりですね。ゲームやLINEで気分転換しているつもりでも、脳はデジタル刺激でフル回転。まったく休むことができないのです」     [引用元:OYATSU HACKER 脳科学者・澤口俊之先生が語る――ひらめきをもたらす驚異のCST理論とは!?]

電子機器に熱中することは、息抜きにはなっても、脳を休ませることにはなりません。 そこで、一度電子機器の電源を切ってみましょう。 1分でもいいので目をつむると、視覚情報が遮断されて、頭の中に空白ができ、恰好の遊び場になります。先ほど述べた歴史上の偉人のように思索にふけってみたり、頭の中で連想ゲームをしてみたりすると、それだけでリフレッシュ効果が得られます。 スマホでキャッシュがたまると動作が遅くなるように、脳も緊張状態に置かれ続けていれば、どんどん鈍くなっていってしまいます。 脳をリラックスさせることで、思いがけない仕事へのヒントを得るきっかけになるかもしれません。

badge_columns_1001711仕事時間も遊びを取り入れてパフォーマンスを向上させる

脳科学者の茂木健一郎氏は、グーグル本社に訪れた際、とにかく「遊んでいるな」という印象を受けたと言います。今やインターネット社会の牽引役とも言えるグーグルの会社の敷地は、巨大な恐竜のレプリカがあったりして、まるで「おもちゃ箱をひっくり返したような」空間だったそうです。

脳科学的にいえば、もっとも創造的で、効率のいい仕事ができるのは、まるで遊んでいるかのように仕事に取り組むときである。遊んでいるときにこそ、人間の脳はその潜在的能力を最大に発揮することができるのだ。     [引用元:グーグル流「遊びながら結果を出す」仕事術 ]

グーグルのように遊び心あるものを仕事場に配置するだけでなく、ゲーム感覚で時間制限を設けて課題の処理に取り組んでみる、といったものも、十分遊びになります。 人気漫画家の種村有菜さんも、時間を測ることで、原稿の速度を上げているといいます。

なにかひとつルールを決めてみれば、遊びはそこから始まります。 忙しくて余裕がない人ほど、遊びを取り入れてみることで、作業のスピードが格段に上がるはずです。

いかがでしたか。 先進的な企業はどんどん仕事に遊びを取り入れています。 明日から仕事に遊びを取り入れて、効率アップをはかってみませんか。

参考・引用サイト OYATSU HACKER 脳科学者・澤口俊之先生が語る――ひらめきをもたらす驚異のCST理論とは!? wikipedia 遊び グーグル流「遊びながら結果を出す」仕事術 参考文献

著グレッグ・マキューン/訳 高橋璃子/かんき出版/『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』


京都大学文学部所属。長野県立松本深志高校卒業。ぱんだとししまいがとても好き。在学中は京都でしか見られないししまいを見てまわりたい。

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