「20代のうちにやっておくべきこと」って本当にやっておくべきなの? 実際に検証してみた。

みなさんは、自分がこれまでやってこなかったことに対して何か後悔したことはありますか?

近年、「20代のうちに〇〇しておくべき!」などと謳った自己啓発本をよく見かけるようになりました。しかし、学生や若いビジネスパーソンの方であれば、思い当たることはそれほど多くないかもしれませんね。

実際に30代になってみないとわかりませんが、啓発本にあるようなことは本当に全て自分にとって必要なものだと言えるのでしょうか。そこで今回は、まだ20代前半である筆者が「20代のうちにやるべき○つのこと」を実際に検証してみた結果と、その考察についてお伝えします。

「20代のうちにやるべき○つのこと」は本当にやるべきなのか

臨床心理士であるMeg Jay氏によれば、20代は成人発達の重要な期間であるのだそう。また、キャリアの最初の10年間が、その後おそらく稼ぐであろう金額に指数関数的に影響する、と伝えています。そう考えると、20代における過ごし方は、私たちが想像するよりもずっと注意深く考えなければならないものだと言えるかもしれません。

しかし、20代でやっておくべきことについて調べてみても、書籍やインターネット上では情報があふれているため、結局どれが有用なのか分からなくなることもしばしばありますよね。

以下では、「20代のうちにやるべきこと」として挙げられているものの中から筆者が実際に検証してみた、いくつかのテーマについて説明しています。20代とはいっても、学生や社会人、結婚して家庭を持つ人や独身の人など、さまざまでしょう。しかし、検証するにあたり前提としては、学生・単身の場合であるということをあらかじめお伝えしておきます。

20代のうちに「貯金をするべき」?

金融広報中央委員会によれば、20代の世帯あたり平均貯金額は184万円であるのだそう。しかし、貯金をしている人は全体の54.7%と示されているため、貯金をしていない人は45.3%、つまり現在の状況は半々といったところでしょうか。

筆者は、決して普段から貯金を心がけているわけではなく、かといって金欠になってしまうほどの浪費もしていません。毎月きちんと貯金をしておくべきかどうかともし聞かれれば、「具体的な目的のある貯金はするべき」と答えます。目的のある貯金というのは、例えば、友人と行く予定の旅行資金を貯めておくといったもの。何も考えずただ貯金をしようとすると、我慢ばかりでストレスがたまってしまう可能性もあるので気をつけましょう。

それよりも、自分への投資にお金を回すのがオススメです。 例えば、洋服など身だしなみを整えるため、また美味しいものを食べるためにお金を使ったり、資格試験の学習費用に充てたりすることなどが挙げられるでしょう。ファイナンシャルプランナーの中村芳子氏によれば、若い間に思い切り遊んだり、勉強をして経験を積むことで仕事をする力、稼ぐ力が養われるのだそう。

筆者も活動範囲を広げてから、多くの異なる視点を得ることができ、授業や私生活がより充足するようになったと感じています。

20代のうちに「読書をするべき」?

みなさんは、最近どのような本を読んだか思い出すことはできるでしょうか。その中でも、無条件に感動したり、内容について深く考えさせられたりしたような本とは出会えましたか?

筆者も、大学生になってからよく本を読むようになりました。しかし、これまでの読書と比較して異なるのは、知り合いに勧めてもらったものやプレゼントしてもらったものを読むことが増えた、という点です。自分では全く興味を持たなかったジャンルの本でも、とりあえず一度は読んでみるようにしました。すると、意外に面白いと感じられる点が見つかったり、その発想はなかったと驚かされたりするといった経験をしたのです。

医学博士である樋野興夫氏は、できれば、25歳までに「自分の人生を決定づけるような本」を見つけると良い、と勧めています。そのような本に出会うことで、周りに振り回されない自分の軸を確立させることが可能になるのだそう。良い先生に出会えなくとも、良い本は代わりに師となってその役割を果たしてくれるものです。

筆者は人生を決定づけるほどの本をまだ見つけられてはいませんが、今後もさまざまな本を読み続けていきたいと考えています。

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20代のうちに「大きな失敗をするべき」?

「20代はまだまだやり直せる時期だから、たくさん挑戦してたくさん失敗するべきだ」という意見を耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか。たしかに失敗から学べることはたくさんありますよね。

筆者の場合、これまでに思いあたる1番大きな失敗と言えば、大学入試に2度失敗したことでしょう。しかも受験した大学が全て不合格だったという結果付きです。ちょうど20歳の誕生日を迎えた当時は自宅浪人をしている最中でした。この時期はかなり悩むことが多かった記憶があります。

そうはいっても、筆者の決して多くはない経験から言うと、挑戦はおおいにするべきとは思いますが、やはり失敗をしないに越したことはありません。むしろ、小さくとも成功体験を積み重ねる方が大切ではないかと考えています。

また、もしかすると30代以降に人生で最も大きな失敗をすることがあるかもしれません。だからといってやり直せないということはなく、その失敗とどのように向き合うのかが重要なのではないでしょうか。

*** これまで検証結果をお伝えしてきましたが、筆者が考える20代が本当にやるべきことについて、改めて3点をまとめてみました。

1.貯金よりも自己投資をするべき。 2.読書は積極的に行うべき。人に勧められた本もぜひ読んでみよう。 3.大きな失敗をしないに越したことはない。ただし失敗をしても落胆する必要はなく、反省を踏まえて小さな成功を積み重ねていくべき。

みなさんも、お伝えしたことを参考に、20代の過ごし方についてぜひ考えてみてください。30代以降の方であっても、自分の20代の頃がどのようなものであったか一度振り返ってみてはいかがでしょうか。

(参考) TED Talks|Meg Jay:30歳は昔の20歳ではありません ITmedia ビジネス|20代の平均貯金額は「184万」、45.3%が「貯金なし」 30代、40代は? ダイヤモンド社 書籍オンライン|20代から老後のために貯金する人は、「お金が貯まらない人」。 リクナビNEXTジャーナル|1500人のがん患者と向き合った医師が語る「死ぬ時に後悔しないために、20代がやっておくべきこと」 ITmediaエンタープライズ|20代にしておきたい17のこと:20代で読んでおきたい17冊、それは ITmediaエンタープライズ|20代にしておきたい17のこと:人生最大の失敗をするなら20代

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