「勉強をやり抜ける人」がもつ超基本スキル。もっと学びやすくなるための “4つの習慣”

「もうダメだ」と勉強を投げ出したくなっている赤いニットの学生あるいはビジネスパーソン

興味があることだけならいいですが、興味がないこともやらなくてはいけない勉強全般には、ストレスがつきものです。「勉強をやり抜ける人」になるために、ストレスコントロール法を身につけておきましょう。4つの方法を紹介します。

ストレスコントロール1. 成果の細分化

アルバイトをしながら独学で東京大学、ハーバード大学院に合格した学びのイノベーター・本山勝寛氏は、勉強ストレスの原因のひとつに、「勉強が思うように進まないこと」を挙げます。

成果の出ない停滞期が続くと、勉強行動すべてに自信がもてなくなり、ストレスを感じてしまうのです。そんな状態では勉強に集中できず、ますます成果を挙げづらくなる……という悪循環を招くとのこと。

だからこそ本山氏は、今日1日、1週間、1カ月間、何を達成したのかを認識し、軌道に乗っていることを実感する仕組みをつくるようすすめています。勉強の成果を細かく分けてしまうのです。

成果を試験合格など最終目標だけに限定すると、先が長すぎて不安が入り込む隙を与えてしまうのだとか。成果を細分化すれば、余計なストレスの邪魔を回避できるわけです。

たとえば

「今日は10単語覚える⇒覚えた!」
「1週間で自分の苦手な箇所を洗い出し、克服する⇒だいぶ克服できた!」
「1カ月で問題集の〇〇ページまで完璧にする⇒できた!」

など、どんな内容でも、自分が立てた目標を達成できていることを確認し、自分の成長を実感できることが大切とのこと。

1日の終わりに振り返ることも重要なのだそう。勉強日記をつけるといいかもしれませんね。

勉強日記をつける学生あるいはビジネスパーソン

ストレスコントロール2. 娯楽で学ぶ

子ども時代の本山氏にとって、学習マンガは最大の娯楽であったそうです。勉強している意識もストレスもなく、夢中で楽しんだのだとか。そのため同氏は、学習マンガで勉強することも効果的なストレスマネジメントだと述べます。

子ども向けの印象が強い学習マンガですが、昨今は大人の学び直し法として注目されており、大人をターゲットにした学習マンガもあります。“学べるマンガ作品” を国内外に広めるプロジェクト(※)もあるので、いろいろ試しに読んでみてはいかがでしょう(※「これも学習マンガだ!」一般社団法人法人マンガナイト主催、日本財団助成事業)

じつは、東大生が幼少期に学習マンガを読んでいたケースは比較的多いのだとか。雑誌『プレジデント Family』2012年12月号の特集によると、学習マンガを読んでいた割合は東大生で46.7% 、東大生以外の同年代では23.3%とのこと。一般的な若者の2倍も、東大生のほうが学習マンガを読んでいたのです。

『ドラゴン桜2』の編集を担当した現役東大生の西岡壱誠氏も、マンガを勉強に生かしている東大生が多いと伝えています。その同氏が東大生にリサーチを行ないピックアップした、「おもしろくて学べるマンガ」は次のとおりです。

  • 愛という切り口で偉人たちを描いた『レキアイ! 歴史と愛』(星海社)
  • 理系の知識で謎を解く『薬屋のひとりごと』( スクウェア・エニックス)
  • 戦争・経済・法律などの関連性が描かれた『幼女戦記』(KADOKAWA)

楽しんで吸収できるなら、これ以上の勉強はありませんね。

学習マンガを読みあさる学生あるいはビジネスパーソン

ストレスコントロール3. 短い休憩

「Self Space」の共同創業者で、クリエイティブ・サイコセラピストのチャンス・マーシャル氏によると、日常生活にはびこるストレスは甚大なので、私たちはもはやストレスをためていることに気づけなくなっているそうです。そうした慢性的なストレスの軽減には、やはり休憩が必要とのこと。いくつかの調査や研究を紹介しましょう。

脳波活動の調査を行なったマイクロソフト社は、オンライン会議の連続で感じるストレスの簡単な解決策は、短い休憩を入れることだと指摘しています。休憩を入れることで、会議の集中力も高まるのだそう。

一方、国立衛生研究所が行なった2021年の最新研究では、休憩が新たなスキルを学ぶ助けになるとわかったそうです。この研究に携わった医学博士のレオナルド・G・コーエン氏によれば、人間の脳はリラックス時に学んだことを集約・整理・統合するとのこと。休憩時の脳は、“学び” の整理整頓を行なっているわけです。

また、東京大学薬学部教授の池谷裕二氏が、株式会社ベネッセコーポレーションの協力のもと、中学生を対象に行なった実験では、休憩を挟まずに学習したグループに比べ、休憩を挟んで “短時間学習を積み上げた” グループのほうが、長期的に学習成果が高まるとわかりました。

つまり、休憩の意義は学習時間を分断できることにあると言えます。その効果でストレスが和らぎ、脳内の整理が促進され、集中力が高まるのです。

勉強の合間に休憩する学生あるいはビジネスパーソン

ストレスコントロール4. 水分補給

コネチカット大学の研究者らが、『The Journal of Nutrition 2012年2月号』に発表した研究によると、理由なく集中力や気力の低下を感じるとき、体内の水分がわずかに不足している可能性があるそうです。

研究者らは、のどの渇きを感じない程度に被験者らの体内水分量を減少させ、気分の測定と認知能力テストなどを行なったのだとか。すると、テストの結果自体には影響が及びませんでしたが、わずかな水分不足は疲労感や集中力の低下、テストがより困難だと感じることにつながったそうです。勉強時でも同じ状況ならストレスになるでしょう。のどが渇いていなくても、小まめな水分補給が必要です。

一方、イースト・ロンドン大学とウェストミンスター大学の研究者らは、事前に水を飲むと頭がよく働くことを発見したのだとか(2013年の科学誌『Frontiers in Human Neuroscience』に掲載)。知的作業前に水を飲んだ人は、飲まない人よりも14%反応時間が速くなったとのこと。子どもの場合はポジティブな影響がより顕著で、集中力や記憶力が向上したそうです。

せっかくなので、ミネラル豊富な硬水や、水分の吸収が速い経口補水液などを準備しておくといいかもしれません。ちなみに、理化学研究所と日本トリムによるラットを使った共同研究では、水道水から整水器で生成される電解水素水の事前飲用により、ストレス耐性が高くなると確認されたとのことです(2021年1月8日に科学誌『Biochemical and Biophysical Research Communications』に掲載)

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4つの勉強ストレスコントロール法を紹介しました。ストレスが和らぎ、勉強に集中できるといいですね。

(参考)
マイナビニュース|“独学のスペシャリスト”が伝授する、勉強の「ストレスマネジメント術」/学びのイノベーター・本山勝寛
Frontiers in Human Neuroscience|Subjective thirst moderates changes in speed of responding associated with water consumption
講談社|現代ビジネス|衝撃…ちょっとした水分不足で「気力と集中力」がここまで失われる!(宇山 恵子)
News Center Japan|Work Trend Index Pulse レポート「脳には休憩が必要なことが調査で明らかに」
Vogue Japan|仕事効率もUP!「息抜き」の重要性と、今すぐ試したい7つのティップス。
東洋経済オンライン|「読書好きの子」の親が共通でやっていること
東洋経済オンライン|東大生が全力でオススメ「勉強になる漫画」3選
株式会社日本トリム|電解水素水の飲用は、ストレス耐性を強くする
朝日新聞デジタル|勉強時間は短い方が好成績?
WIRED.jp|水を飲むと脳が活性化する:研究結果
これも学習マンガだ!

【ライタープロフィール】
STUDY HACKER 編集部
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