「本当に頭のいい人」はやっている。賢くあるための “10分でできる” 4つの学習習慣

本当に頭のいい人の10分の学習習慣01

10分時間が空いたら、みなさんは何をしますか? 10分でも勉強にあてようと思って本を開く人もいれば、10分で勉強なんかできっこないと思って、スマートフォン片手にぼんやり過ごす人もいることでしょう。

頭がいい人とそうでない人の差は、まさにこの10分の使い方にあります。今回紹介するのは、本当に頭のいい人になるための「たった10分」の学習習慣。よりよい学びの習慣として、ぜひ取り入れてみてくださいね。

1. 本当に頭のいい人は10分で「疑問をもち、考える」

教育支援事業を行なう株式会社カルぺ・ディエム代表の西岡壱誠氏によると、東大生たちは日常の些細な事柄に疑問をもつという思考習慣によって、教養を身につけているそう。

その思考習慣をゲーム化したものとして、西岡氏は10分で実践できる「思考法ゲーム」を提案しています。やり方はこちら。

  1. なんでもいいので、ひとつ疑問をもつ
    自分がそのときいる場所で、いつもだったらわざわざ考えないような事柄に対し、疑問をもつ。
    (例)駅のホーム→「この駅で一番電車の本数の多い時間帯はどこか」
       電車内→「中吊り広告はいくらで出せるのだろう」 など

  2. 疑問の答えを、10分間調べる
    スマートフォンによるネット検索でOK。

  3. 10分以内に答えにたどり着けたらゲームクリア
    調べてもわからないものもあって当然なので、10分で答えにたどり着けない場合はスルーでOKとのこと。その代わり、いつか答えに行きあたることがあるかもしれないので、疑問は覚えておく

西岡氏いわく、大切なのは「深く考える姿勢」「学ぶ姿勢」を身につけること。普段なら気にもかけないほど些細なことでも、疑問をもち、深く掘り下げて考える――これが学びの基本だと言います。

このことがよくわかる例として、西岡氏が挙げるのがこちらです。

【テーマ】ケンタッキーフライドチキンでおなじみの「カーネル・サンダース」

「カーネル・サンダース」の本名はなんだろう?
→「ハーランド・デーヴィッド・サンダース」
→「カーネル」は名前ではない! じゃあどういう意味?
→カーネルは「大佐」という意味
→ケンタッキー州から「名誉大佐」の称号を与えられたため「カーネル・サンダース」になった
→「colonel」という英単語は大佐という意味

「カーネル・サンダースの本名」という些細な疑問を掘り下げると、雑学的な知識も増えつつ、最終的に「colonel=大佐」という英単語とその意味に行きつきました。

ちなみに西岡氏によると、人の集まるところでは日常の疑問に出会いやすいそう。通勤電車のなかはまさにうってつけ。スマートフォン片手にネットサーフィンしている時間を、ほんの10分割いてみてください。リモートワークのため通勤しない人の場合は、気分転換がてら散歩をして、まわりの風景から疑問を探すのもいいかもしれませんね。

本当に頭のいい人の10分の学習習慣02

2. 本当に頭のいい人は10分で「紙に書きまくる」

頭のいい人は思考のスピードも速いもの。じつは、日々の10分の習慣で、その思考速度を手に入れることができます。有名なゼロ秒思考をご紹介しましょう。

「ゼロ秒思考」とは、元マッキンゼー・アンド・カンパニー勤務の赤羽雄二氏が提唱する思考メソッド。「瞬時に現状を認識し、瞬時に課題を整理し、瞬時に解決策を考え、瞬時にどう動くべきか意思決定する」つまり「悩む時間をゼロにする」思考のことです。

これを実現する方法として、赤羽氏は、頭に思い浮かんだことをすばやく書き出すという作業をすすめています。手順は以下のとおりです。

  1. A4用紙を横向きに置き、左上にタイトル、右上に日付を書く。紙はコピー用紙でも裏紙でもよい。

  2. タイトルの内容について、気になること、疑問点、次にやるべきこと、課題……など、頭に浮かんだことを1分でひたすら書き出す。目安は4~6行。各行は20〜30文字程度。

  3. 1・2の作業を毎日10回(計10分)行なう。移動中や空き時間など、気づいたタイミングで行なえばよい。

ポイントはスピードを重視すること。赤羽氏によると、指定の分量を1分で書き出すのは、話すスピードに近いそう。つまり、普通に書く場合に比べて格段に速い思考が求められるということ。だから、思考速度向上の訓練になるのです。

というわけで、筆者も試してみました。午前中の業務の振り返りとして昼休みに5分(5枚)、1日の振り返りとして寝る前に5分(5枚)、ゼロ秒思考を実践。メモ書きが合計10枚出そろいました。

本当に頭のいい人の10分の学習習慣03

頭に浮かんだことをなんの吟味もせずにひたすら書き出した結果、雑念だらけだった脳の容量が解放されたような爽快感があり、たった5分ずつなのにスポーツを終えたあとのような気分になりました。

昼休みにゼロ秒思考を実践したおかげで、午後はより集中して仕事に取り組めましたし、寝る前の実践ではネガティブ感情を消化でき、スッキリした状態で翌日の業務に備えることができたのです。

頭のなかを軽くすることが思考スピードのアップにつながるのだとわかりました。続ければ、頭のいい人たちがもつ思考の速さが手に入りそうです!

3. 本当に頭のいい人は10分で「1冊本を読む」

頭のいい人ほど、多忙でもどんどん本を読み進めている……そんなイメージがありますよね。『頭がいい人の読書術』(すばる舎)の著者、尾藤克之氏のすすめる3分の1リーディングを取り入れれば、10分で1冊の本を読むのも夢ではありません。

方法はいたってシンプル。縦書きの本なら上3分の1、横書きの本なら左3分の1を中心に目を通すのです。尾藤氏いわく、その理由は日本語の構造にあるとのこと。「主語→目的語→述語」という日本語の文章における重要ワードが、本のページの上3分の1(左3分の1)に入る確率が高いそうなのです。より具体的には、

  • 主語は最初にくるので段落の冒頭にくる。
  • 編集者が介在する本では、述語は主語と近いところに記述される可能性が高い。
  • さらに、目的語も含めた重要なワードの7割ほどが上(左)の3分の1に入る。

ということなのだとか。(※詳しく知りたい方は尾藤氏のインタビュー記事もお読みください『STUDY HACKER|“10分で1冊” 読める「3分の1リーディング」の極意。本は全部読まなくていいんです』)

実際、尾藤氏自身は、3分の1リーディングでどんな本でも基本的に10分で読み終えることができるそう。とはいえ、もちろん慣れも必要なので、最初は上半分(左半分)だけを読むことから試してみるとよいと言います。

さらに「頭のなかで音読をしない」ことも重要だとのこと。1文字ずつ認識するのではなく、単語のまとまりごとに情報をとらえるよう意識すれば、格段に読むスピードが上がると尾藤氏はアドバイスしています。

3分の1リーディングを実践できれば、頭のいい人がもつ読書スピードを身につけることができるでしょう。

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4. 本当に頭のいい人は10分で「復習」をする

本当に頭のいい人のもつ記憶力を手に入れるには復習あるのみです。

“受験の神様” と呼ばれ、受験勉強法に関する著書を多くもつ精神科医の和田秀樹氏は、「10分だけでもいいから、その日に勉強したことを復習すべきだ」と強く説きます。たった10分復習するかどうかで、頭に残る量は何倍も違うそうです。

特に、9時間以内に復習することが肝心だとのこと。記憶の保持率は9時間以内に急激に低下してしまうためです。記憶の保持率を上げるには、覚えた “つもり” の「中期記憶」が残っているうちに復習することが大切なのだそうです。

復習の大切さがわかったところで、より効果的な復習法も押さえておきましょう。脳研究者の池谷裕二氏は、「読み直す」といったインプット重視の復習よりも、「問題を解く」「声に出して読む」といったアウトプット重視の復習のほうがよいと言います。脳はアウトプットの回数で情報の重要度を判断するため、アウトプットすればするほど記憶に残りやすくなるとのこと。

また、寝る直前の復習も効果的です。東北大学加齢医学研究所教授の瀧靖之氏によれば、脳には睡眠中に記憶を定着させる働きがあり、「勉強したあと何もせず眠る」ことで、より効率よく勉強内容を脳に保存できるそうですよ。

たとえば、夜寝る前の時間帯に、スマートフォンやテレビを眺めている時間はありませんか? その時間を10分だけ勉強に振り分けて、勉強した本の音読や問題の解き直しにあててみてください。「復習」という勉強の基本中の基本を大切にして、頭のよさへとつなげていきたいものですね。

***
10分でも、使い方次第で大いに成長していけます。ぜひ、ひとつでも日々の習慣に取り入れてみてくださいね。

(参考)
ダイヤモンド・オンライン|10分で賢くなれる! 現役東大生が実践する秘密の思考法ゲームとは
赤羽雄二(2013), 『ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング』, ダイヤモンド社.
STUDY HACKER|“10分で1冊” 読める「3分の1リーディング」の極意。本は全部読まなくていいんです
Medica pedia|【和田秀樹 先生】正しい方向性で努力することが受験に成功する秘訣
株式会社日立ソリューションズ|忙しいビジネスマンへ!絶対に挫折しない!和田式オトナの勉強術  Chapter 8 効果や知識の定着 繰り返しを重視せよ「復習のススメ」
池谷裕二(2011),『受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法』, 新潮社.
東洋経済オンライン|「寝る直前10分の勉強」が効果絶大なワケ

【ライタープロフィール】
月島修平
大学では芸術分野での表現研究を専攻。演劇・映画・身体表現関連の読書経験が豊富。幅広い分野における数多くのリサーチ・執筆実績をもち、なかでも勉強・仕事に役立つノート術や、紙1枚を利用した記録術、アイデア発想法などを自ら実践して報告する記事を得意としている。

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