勉強や仕事で忙しい毎日を送っていると、毎日早寝早起きをすることはなかなか難しいですよね。規則正しい睡眠をとっている人は、実際はかなり少ないのではないでしょうか? とくに、日本人は世界的に見ても平均睡眠時間が短く、みなさんのなかにはときに徹夜までしてしまう人もいるでしょう。

ただ、自律神経の専門家である医師の小林弘幸さんによると、早く就寝することは心身を根底から支える自律神経のバランスにとってとても大切な要素だといいます。自分の体を良好な状態にし、翌日のパフォーマンスを上げるためにも、知っておきたい睡眠の知識をご紹介します。

【格言】
徹夜などは論外。
睡眠時間の確保こそが、現代人における最重要課題

近年、睡眠に関する書籍が多く読まれていて、「睡眠のゴールデンタイム」について知っている人も多いのではないでしょうか。睡眠のゴールデンタイムとは、午後10時から午前2時の時間帯を指し、この時間帯に眠ると成長ホルモンが活性化して1日の疲労を回復してくれます。

「でも、そんなに早く寝られないよ」という人もいるでしょう。そんな場合であっても、1時間でも良いのでゴールデンタイムに眠ることを心がけてほしいのです。

長年の夜型生活が染みついていると、ゴールデンタイムに眠くならないこともあるかもしれません。であれば、目を閉じて体を横たえているだけでも、心身が休まりその効果を得られます。早寝早起きがしんどい人は、こうした方法で少しずつ体を慣らしていくことがステップになります。あきらめずに続けていれば、次第にゴールデンタイムに眠くなるようになってきます。

仕事などで成果を出すことが求められているのなら、なおさら心身を健康に保ち、しっかりと眠ってフレッシュな状態で目覚めることが必要。徹夜などは論外です。睡眠時間の確保こそ、現代人における最重要課題なのです。

【プロフィール】
小林弘幸(こばやし・ひろゆき)
1960年、埼玉県に生まれる。順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。順天堂大学医学部卒業後、1992年に同大学大学院医学研究科修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属医学研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学小児外科講師・助教授を歴任。国内における自律神経研究の第一人者として、アーティスト、プロスポーツ選手、文化人へのコンディショニングやパフォーマンス向上指導を行う。著書には、『自律神経を整える「あきらめる」健康法』(KADOKAWA)、『自律神経が整う時間コントロール術』(小学館)、『自律神経が整えば休まなくても絶好調』(ベストセラーズ)などがある。

Photo◎川しまゆうこ

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睡眠のゴールデンタイムに十分に寝ることができなくても、「1時間でもいいから寝る」と意識するだけで体の調子は整ってきます。また、たとえ眠ることができなくても、体を横たえるだけでも疲労回復の効果を得られるのなら、毎日の生活にも取り入れやすいですよね。

最初から無理をせずに、規則正しい睡眠の習慣を少しずつつくっていくことを心がけて、健康な心身を手に入れましょう。

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