午後にどうしても眠くなる人へ――。 生産性を下げずに乗り切れる、賢い時間の使い方【小林弘幸『カリスマの言葉』第5回】

せっかく午前中に高い集中力でがんばっていても、ランチの後や午後の早い時間帯にどうしても眠くなってしまう人は多いと思います。これは自律神経の働きのリズムから考えても自然な現象ですが、だからといって「仕方ないか」とあきらめるわけにもいきませんよね?

そこで今回は、どうしてもパフォーマンスが落ちてくる時間帯でも有効に活用できる時間の使い方のコツをご紹介します。

【格言】 午後早めの眠くなる時間は やるべきことを内容ではなく「時間」で区切る

以前に(【小林弘幸『カリスマの言葉』第4回】を参照)紹介したように、45分+15分のブロックに区切って集中力を維持しながら、午前中のゴールデンタイムに創造的な仕事をこなしていく──。そのようにして1日をスタートしても、集中力が落ちる時間帯がやってきます。それは、昼食後の13時から15時の時間帯です。昼食を食べることで交感神経はさらに上がりますが、そのあと、消化のために副交感神経の働きが上がりはじめることで、自律神経のバランスが乱れがちになってくるのです。

わたしは、この時間帯にも眠くならないようにいろいろ工夫をしています。また、仕事内容では資料作成や情報収集などのいわゆる「作業」にあてて、時間を区切って行うようにしています。

このとき注意したいのが、創造的だと思っている仕事のなかにも「作業」が含まれている場合があること。たとえば、「企画書作成」といっても、アイデアを生み出すことに比べて、情報収集などは作業といえるでしょう。そうした場合は、ひとつの仕事を「創造」と「作業」に小分けして、それぞれを最適な時間帯に割り振ることが生産性を高めるポイントになります。

つまり、午後早めの眠くなる時間帯は、やるべきことを内容ではなく時間で区切ることが、ハイパフォーマンスを維持するポイントになるのです。

【プロフィール】 小林弘幸(こばやし・ひろゆき) 1960年、埼玉県に生まれる。順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。順天堂大学医学部卒業後、1992年に同大学大学院医学研究科修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属医学研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学小児外科講師・助教授を歴任。国内における自律神経研究の第一人者として、アーティスト、プロスポーツ選手、文化人へのコンディショニングやパフォーマンス向上指導を行う。著書には、『自律神経を整える「あきらめる」健康法』(KADOKAWA)、『自律神経が整う時間コントロール術』(小学館)、『自律神経が整えば休まなくても絶好調』(ベストセラーズ)などがある。

Photo◎川しまゆうこ

*** もっとも集中力が高まる時間帯に「もっとも大切なやるべきこと」をしながら、集中力が落ちてくる時間帯は、時間を細切れにして「作業」にあてていく――。そうすることで、結果的に眠気を遠ざけながら、日常のものごとを前へと進めていくことができます。

また、一口に「作業」といっても、緊急ではない「やるべきこと」ことも多いはず。そんなたまりがちな作業を、自律神経のサイクルに沿いながら効率的に片づけていきましょう!

■小林弘幸さん『カリスマの言葉』一覧はこちら kobayashi-ver1

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