みなさんは独創的なアイデアを考えることが得意でしょうか。大学生や社会人になると、人とは違うアイデアを出すことがひとつの大きな強みとなります。しかし、なかなか良いアイデアがひらめくことは少ないですよね。

そこで今回は、独創的なアイデアを出せるようになるための方法についていくつかご紹介していきたいと思います。

固定観念を捨て去る

そもそも、なぜ独創的な考え方が必要なのでしょうか。その理由をズバリ言うとすれば、世の中がうつろいゆくものだからです。いつの時代もどのような場所においても、流行があって廃れがあります。世の中は日々変化しているのです。そしてビジネスにおいては、この「変化」に敏感に、あるいは変化を起こす側になっていくことで大きなチャンスが得られます。そのため、常識に流されることなく物事を柔軟に捉えることが必要とされるのです。

この「常識に流されない」ということが、独創的な考え方をするために非常に重要です。まずは、自分が当たり前だと思っていることに疑いの目を向けるようにしましょう。具体的には、次のようなことです。

(1)自分が何気なく行っている、あるいは当然だと思っていることを見つけ、「なぜ?」と考えてみる
議事録作成のため、会議中に個々の発言をメモし続けているが、全ての発言をメモする必要はあるのだろうか?

(2)その理由や、本来の目的について徹底的に考え、改善点やヒントを探す
→ 議事録を取る目的は、「会議の情報を共有すること」や「決定事項を明確にすること」ではないのか?

(3)現在の環境に縛られることなくアイデアを出し、形にしてみる
→ 「今回の結論」「次回までに各人がやるべきこと」「次回の議題」などが書き込めるフォームを作ってみる

このように固定観念を捨てることで、「それが今まで当たり前だった理由」や「その当たり前に隠されていた無駄」などがあぶり出され、これらを活かすことで仕事上のパフォーマンスはぐっと上がるでしょう。

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脳に情報をインプットしたら忘れること!

組織心理学者のアダム・グラント氏は自身の講演の中で、独創的な人の驚くべき習慣について語っています。独創的な人は、やるべき課題があればすぐに取りかかりますが、それをすぐに終わらせることはなく、途中で一度それを放り投げ、時間をおく傾向にあるのだそう。

この「課題を放り投げて時間を置いている」とき、人間の頭の中はなにをしているのかというと、いったん課題を忘れることで、潜在意識が事実と思考を整理し、組み合わせ、つなげてくれています。

マーケティング戦略アドバイザーである永井孝尚氏は、著書『残業ゼロを実現する「朝30分で片づける」仕事術』の中で、この脳の仕組みを利用したアイデアの出し方を勧めています。

【13~18時】
その課題に関する資料や情報の収集、読み込みを脳がいっぱいいっぱいになるまで行う。

【18~翌朝5時】
脳への大量インプットが済んだところで、課題のことはいったん忘れる。

【5~9時】
脳が一番活性化する早朝に、リフレッシュした頭であらためて考えてみる。

こうすることで、それまでになかった独創的なアイデアが生まれやすいのです。ただこのときのアイデアは「思いつき」の場合が多いので、必ずメモを取り、他人が見てもわかるように書類やメールなどに落とし込むことを忘れずに

アイデアはとにかく書き続ける

アイデアを生み出すということはすなわち、アイデアを考えるということです。これはもちろん当然のことですが、「アイデアが出せない」という人の中には、「アイデアを出す」という行為をしていない人も以外と多いのではないでしょうか。先に挙げたグラント氏は、こうも述べています。

オリジナルな人の中で最も偉大なのは、最も多くの失敗をした人です。なぜならそれは最も挑戦した証だから。多数のまずいアイデアがあるからこそ、少数の良いアイデアを生むことができるのです。

独創的なアイデアを出す人はいつも素晴らしいアイデアを出せるわけではなく、何個もひねり出した中のひとつが素晴らしいものだった、言い換えれば、ヒットを打つためにその何倍もの数を打っているのです。

ではどうすればよいのでしょうか? やることは簡単です。一日に一度、5分だけでもいいので、“アイデアを生み出すためだけの”時間を作りましょう。紙とペンを用意し、机に向かい、今抱えている懸案に対してアイデアを絞る。たとえどんな陳腐なものであろうと構わず、アイデアを紙に書き上げ続けるのです。こうすることが良いアイデアを出す練習になり、また良いアイデアを出すきっかけになるでしょう。

また、こうしてひねり出すことで生まれたアイデアの大半はやはり、大したことのないように思えるものばかりかもしれません。しかしパッとしないアイデアだと思っても、捨てることなく、どこかにメモしておきましょう。時間が経ったり他のものと組み合わせたときに、あっと驚くアイデアに化けるかもしれません。

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今回は独創的なアイデアを出すコツについてご紹介しましたが、やはり一番大事なのは「アイデアを生み出そうとすること」なのかもしれません。この記事が、皆さんの「独創的なアイデアを出す練習」の一助となれば幸いです。

(参考)
TED Talk | アダム・グラント: 独創的な人の驚くべき習慣
マーケティングコンサルタント藤村正宏ブログ|誰でもアイデアがたくさん出る会議の方法
マーケティングコンサルタント藤村正宏ブログ|独創的なアイデアを生み出す方法 ー 理想の仕事をしよう
マーケティングコンサルタント藤村正宏ブログ|独自性の視点を持つために、カウンターカルチャー的な立ち位置を意識してみよう
サイバーユニバーシティ株式会社|常識やしがらみに囚われない仕事の取り組み方とは?グローバル企業の製品にみる「デザイン思考」
永井孝尚著(2017),『残業ゼロを実現する「朝30分で片づける」仕事術』,KADOKAWA.