みなさんは、今働いている職場で昇進したいと考えていますか。現在特に肩書を持っていない方は、もし自分が昇進した時、今の上司のようにきちんと仕事をこなすことができるのかどうか、不安に感じたこともあるかもしれません。では、あなたの上司は、どのように考えて仕事をしているのでしょうか。それが分かれば、自分自身が上司の立場に立った時にも、しっかりと上司としての役割を果たせそうですよね。

今上司じゃないからといって、上司目線で仕事をしてはいけないわけではありません。今回は、ひとつ上の上司の視点で仕事をとらえる方法についてお伝えしたいと思います。

視点が平社員の人は、行動も平社員。

現在の職場に所属してから数年、だんだん仕事に慣れてきたという方も中にはいらっしゃるでしょう。しかし、いつまでも新入社員の時と変わらない視点で物事を見続けていてはいけません。昇進をしたり活躍したりするためには、今よりももっと広い視野で仕事をする必要があるのです。

視野が狭いと、自分の考えだけで判断し失敗してしまったり、また協調性がないために周囲の人と関係を結ぶことができなかったりします。それでは仕事に悪影響ですし、人の上に立つこともできませんよね。視点が平社員なら、行動も平社員のそれにしかならないのです。

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なぜ上司の視点に立つのか?

東京大学を首席で卒業し現在は弁護士として活動している山口真由氏によれば、仕事において「俯瞰力」というものが大切なのだそう。「俯瞰力」とは、上空から下の風景を眺めるかのごとく物事の全体像を読み取る力のことを指します。

責任が重い立場に立つほど、問題解決などの場面において広い視野で物事を見ることが必要になるでしょう。しかし「俯瞰力」は一朝一夕で身につくものではありませんよね。だからこそ、普段から少しずつ視野を広げていくようにすることが大切。そのための手っ取り早い方法が、自分よりもひとつ上の上司の視点で仕事をとらえるということなのです。

なぜなら、上司は自分のことだけでなく周りの人のことにも気を配って、常に広い視野を持って仕事に取り組む必要があるから。平社員の視点では平社員並の仕事しかできませんが、上司の視点に立てばそれまで見えなかったものが見えてくるはず。俯瞰力を身につけることができれば、あなた自身が活躍できるだけでなく、仕事もスムーズに進みやすくなり、周りの人にとっても良い影響ばかりなのです。

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上司の視点で仕事をとらえるポイント

では、具体的にどうすれば上司の視点で物事を見ることができるのでしょうか。ここでは、上司の視点に立つための2つポイントをご紹介します。

1. 仕事の全体像をつかむ
新入社員なら自分の仕事内容を覚えるだけで精一杯かもしれません。しかし仕事に慣れてきている、余裕があるということであれば、もう少し深く踏み込んでみましょう。目の前の仕事について、仕事全体の流れから、また企業から見てあなたがどのような役割を果たしているのか考えてみてはいかがでしょうか。

例えば、ある企画についてコストマネジメントを任されているとします。もし自分の視点だけで見るならば、かかる費用をできるだけ抑えてただ企画を成功させることを目指せば良いですよね。しかし仕事全体から見るなら、その企画の成功はどう利益や事業の拡大につながるのかということまで考えなければならないでしょう。

仕事で成果を上げている上司は、きっとこのように自分の視点のみならず他の視点も一緒に持ち合わせているはずです。一度上司に尋ねてみると良いアドバイスがもらえるかもしれませんよ。

2. 周囲の人々の状態を把握する
人材育成事業を行う株式会社ヒューマンテック代表取締役の濱田秀彦氏によれば、「粋な計らいができること」が部下が上司に求めることの1つなのだそう。

仕事量が多過ぎて困っている同僚や部下を想像してみてください。仕事を手伝ってほしいのか、納期を延ばしてほしいのか、それともただ励ましてほしいのかによって対応は変わってきますよね。目の前の相手が何を求めているのかを想像し、それを満たすための行動をとってみてください。

肩書きのある役職につく場合、部下に気を配り仕事にやる気を出させるのは大切なことです。しかし、気を配る能力はただ声をかければ身につくものではありません。相手の求めるものに合った行動をとるための洞察力や判断力も必要なのです。もし単純に励ましを求めているだけあれば、机にそっと缶コーヒーを置いて去るのも良いでしょう。しかし本当は相手が仕事を手伝ってほしいと思っていたとしたら、ただの励ましは逆効果になってしまうことも。せっかく気遣ったにもかかわらず、「手伝ってくれないなんて冷たい人だ」と思われかねないのです。

自分のことだけを考えていては、決して上司の視点にたどり着くことはできないでしょう。これは後輩や同僚だけでなく、顧客が相手でも言えること。相手の欲求に気づいて、さっと満たせれば仕事の効率も上がるはずです。

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みなさんもぜひ、2つのポイントを押さえてひとつ上の上司の視点を取り入れてみてください。気づいた頃には上司の仕事ぶりがきっと身についているはずです。

(参考)
一般社団法人日本報連相センター|第6回「一段高い視点」
PHP Online 衆知|「俯瞰力」—なぜ、ビジネスマンに必要なのか
U-NOTE|視野が狭い人になっていませんか?仕事の視野は思ったよりも重要だった
日経Bizアカデミー|【web講座】上司の言い分vs部下の言い分|第22回 「粋な上司」とはどんな人なのか?