仕事や勉強で失敗した時、どのように原因を分析しますか?

・モチベーションが上がらなかったから〜
・彼のリーダーシップに問題が〜
・◯◯さんがこう言ってて〜
・一般的には〜

こんなことを言っていませんか? もしそうなら、要注意です。せっかくの成長のチャンスを、自ら無駄にしているようなものですから。

失敗を成功の母にする「原因分析」

発明王エジソンは、数々の発明の裏に膨大な数の失敗を重ねたことで知られています。そんな彼は、「失敗」についてこう語ります。

失敗したのではない。
それを誤りと言ってはいけない。
勉強したのだと言いたまえ。

(引用:トーマス・エジソンの名言

しかし、もちろん単に「失敗しただけ」ではいけません。「うまくいかない=成長」ではありませんから。エジソンが言う通り、そこから学ばねば、成長はありません。失敗した人に「ほら、失敗は成功の母っていうじゃない」と声をかける人は多いですが、本当の意味を理解していますか?

「失敗は成功の母」

失敗することによってやり方を改めることができ、かえって成功へと繋がることになるから、一度や二度の失敗にくじけるべきではないという教え。また、失敗してもその原因を追究しなかったり、やり方を改善しようとする姿勢がなければ、また同じような失敗をくり返すだろうということ。失敗することが、成功を生み出すことから。

(故事ことわざ辞典|失敗は成功の母 ※一部編集して引用)

そう、単に失敗を重ねるだけでは、意味がないんです。失敗を成長の糧にするためには、その原因を分析し、同じ失敗を繰り返さない、という心意気が必要です。
失敗を成長の糧にしたいと思うなら、失敗したときに必ずその原因を考えるくせをつけましょう。

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NGワードその1「モチベーションが……」

勉強がうまくいかなかった時、「モチベーションが湧かなかった」と愚痴っていませんか? プロジェクトが頓挫した時、「メンバーのモチベーションが……」などと、リーダーらしからぬことを言っていませんか?

正直に言いましょう、モチベーションは理由ではなく、言い訳です。人材コンサルティング会社であるHRアドバンテージ社長の相原氏は、こう語ります。

業績が上がらない部下に対し、上司が「やる気がないから、結果を出せないんだ!」と怒鳴りつける。これなら簡単ですよね。 業績が上がらないのにはもっと別の原因があるはずなのに、それを探ったり、解決策を考えたりするのは面倒だから、モチベーションのせいにしてしまう。モチベーションというのが“思考停止”のキーワードになってしまっているんですね。

(引用:日経ビジネスオンライン|やる気が出ないを言い訳にしない「モチベーション0.0」のススメ

モチベーションも確かに大事ですが、失敗した時、一番に飛びつくべき理由ではありません。まずはいろいろな要因を考え全ての不安要素を消した上で、モチベーション向上の工夫を考えてみましょう。

(やる気をそいでしまう恐ろしい“思考停止”とは? そういうものだよ、と大人ぶっていない? それただの思考停止ですよ

NGワードその2「リーダーシップが……」

失敗した時、上司やリーダー、先輩のせいにしていませんか? 「いや、あの人のリーダーシップが……」なんて言い訳、カッコ悪すぎます。

そういう人は、「リーダーシップ」の本当の意味を知らないのでしょう。リーダーシップに関しては、古くから様々な研究が行われています。驚くことに、「リーダーシップ研究」なんていう研究分野があるくらい。リーダーシップとは、トップの人間だけが持つべきものでも、一部の人間にのみ与えられた才能でもありません。ドラッカーは著書「プロフェッショナルの条件」の中でこう述べています。

リーダーシップとは、組織の使命を考え抜き、 それを目に見える形で明確に確立することである。 リーダーとは目標を定め、優先順位を決め、基準を定め、それを維持する者である

(引用:P・F. ドラッカー著・上田 惇生訳(2000), 「プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編)) 」ダイヤモンド社. )

よく読めばわかりますが、これ、別に上司だけがやればいいことではありません。部下だって、平社員だって、後輩だって、組織のメンバー全員がやるべきことです。みんながリーダーシップを持ちながらリーダーを支える。そんな風に意識を変えていきましょう。

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NGワードその3「一般的には……、◯◯さんが言うには……」

最後のNGワードは、指示した人のせいにすること。ひょっとしたら、本当に指示ミスかもしれませんし、伝達に誤りがあったのかもしれません。しかし、柔軟に対応したり、上司に再確認したりすれば防げた可能性も。せっかく成長のチャンスなのに、他人のせいにして終わり、ではあまりにもったいないですよね。

さらに、指示した側のミスではなく単に状況が変化しただけかもしれません。その場合には、言われたことだけをただ黙々とこなすイエスマンでは対応できません。自分の対応はどうだったでしょうか。

失敗をしてしまった時は慌てすぎたり言い訳に終始するのではなく、まずは一度、自分に何かできることはなかったのか、考えてみましょう。意外と改善点が見つかるかもしれません。

***

失敗を生かすも殺すもあなた次第。しっかりと振り返りを行って、「失敗は成功の母」を実現させましょう。

参考
トーマス・エジソンの名言
日経ビジネスオンライン|やる気が出ないを言い訳にしない「モチベーション0.0」のススメ
P・F. ドラッカー著・上田 惇生訳(2000), 「プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編)) 」ダイヤモンド社.