現代はコミュニケーション能力、いわゆる「コミュ力」がとても重視される時代です。 巷にはコミュニケーションを円滑にするための本や情報があふれ、少しでも話し下手だと「コミュ障」と揶揄されることもあります。「コミュ障」とは、コミュニケーションをうまく行う能力に障害がある、という意味だとか。
だからこそ「コミュニケーション」という言葉に必要以上に身構えたり、緊張感を感じてしまう方もいるかもしれませんね。誰でも、特に初対面の人と話すのは大変ですよね。話題を提示できず、ただ過ぎていってしまう無言の時間は本当につらいもの。どうすれば初対面の人と話しやすくなるのでしょうか。 コミュニケーション上手な人の極意とも言える、「誰にでも受け入れられる会話の始め方」について考えてみたいと思います。
何事もはじめは基本から
何事も型から入って十分に学んだ後、初めて新しいことができるようになるという意味の「守破離」という言葉があります。日本古来から愛され、実践されてきた言葉であり概念です。
守 できるだけ多くの人の話を聞き、決められた型や、指導者の教えを守って、それを繰り返して、基本を取得する段階 破 「守」で身につけた基本をベースにしながら”自分なりの工夫”をして、徐々に基本を破り発展する段階 離 方や教えから離れて、オリジナルの個性を発揮する段階
(引用元:せんちえ|守破離(しゅはり)が基本 ~ せんちえ思考とは?)
みなさんはスポーツの練習をしたり、勉強したりするとき、きっと始めに型を覚えたはずです。特に苦手なものほど、基本に忠実だったことでしょう。コミュニケーションにおいても同じことが言えます。自分から話しかけるのが苦手だという人は、会話の始め方を知らないだけかもしれません。
会話を始めるときのキーワード 「シタシキナカ」
「会話を始めるときの型」には、いったいどんなものがあるのでしょうか。「あまり親しくない人との会話には天気の話が無難」とはよく言われますが、このように初対面の人との会話案をあらかじめいくつか準備しておくと、大分気持が楽になります。この時覚えておくべきキーワードは、「シタシキナカ」です。
シ・・・趣味の話 タ・・・旅、食べ物の話 シ・・・仕事の話 キ・・・季節・気候の話 ナ・・・仲の良い人の話 カ・・・家族の話
(引用元:マイナビ 学生の窓口|「人見知り」をしてしまう原因と、短期間で「社交的」になれる克服法まとめ)
これらも「投げかけて回答をもらったら終了」では単なる一問一答形式になる、会話は続きません。どれか一つの質問から会話を始め、その話題が終わったあたりでほかの話題をだすように心がけてください。そのために必要なことは、相手の会話の中から関連した質問をしたり、相手が興味を持ちそうなことを引き出す力。
それにはしっかりとした観察力が必要になりますが、その能力を磨くことによってうまく会話のキャッチボールができるようになるのです。
いつもより少し多く情報を集めてみよう
それでもどうしても会話が続かないという方は、様々なことに興味を持って調べてみるといいですよ。しかし、小難しいことまで調べる必要はありません。いつもよりも少し知識の範囲を広げるだけで、会話を長く続けることができるのです。 例えば、天気の話をしているとき、何も知らなければ、 「今日はいい天気ですね」 「そうですね」 で終わってしまいます。
しかしもし、向こう一週間分の天気予報を知っていれば、 「でも、明日から雨の日が続くみたいですよ。また気温も下がりそうですね」 「もうすぐ雨になるんですね。実は明後日から旅行に行く予定なんです」 「そうなんですね。どちらに行かれるのですか?」 といったように、うまく会話を広げる突破口になるかもしれません。
自分の趣味などについては、みなさん多くの知識を持っているはずです。そこから広げる形で浅く広く知識をつけることができれば、会話で悩まずに済むかもしれませんね。
*** いかがでしょうか。知らないことについて少し調べ、当たり障りのない質問から話を始めることができれば、初対面での会話も楽になるはずです。キーワードは「シタシキナカ」ですよ。初対面の人との会話が苦手だという方は、「うまくしゃべらなきゃ!」とあまり構えすぎず是非参考にしてみてくださいね。
(参考) せんちえ|守破離(しゅはり)が基本 ~ せんちえ思考とは? マイナビ 学生の窓口|「人見知り」をしてしまう原因と、短期間で「社交的」になれる克服法まとめ ネタのコンビニ|【会話ネタ】「たちつてとなかにはいれ」の効果と副作用 ~初対面で会話ネタに困った時~ All About|イギリス人にまつわるウワサ、徹底検証!