1年前の自分と今日の自分。「変われた!」という実感を持っている方はどれくらいいるでしょうか?

新年を迎えたとき、新年度を迎えたとき、あるいは自分の誕生日を迎えたとき。私たちは、次の1年間に向けて目標を立てるものです。でもその前に、この1年間をきちんと振り返ることはできているでしょうか。

今回は、これまでの1年を振り返って次の1年をさらなる自己実現につなげるために、5分でできる簡単な方法をご紹介します。

振り返りの重要性

そもそも、私たちはなぜ振り返る必要があるのでしょうか。アメリカの著名な哲学者・心理学者・教育学者のJohn Deweyは「振り返り」について、次のように言っています。

私たちは経験から学ぶのではない。経験を振り返ることではじめて学びを得るのだ

(引用元:Francesca Gino, Gary P. Pisano, Bradley R. Staats, Giada Di Stefano, (2014), 『Making Experience Count: The Role of Reflection in Individual Learning』, Harvard Business School

振り返りをしないことは、学びを全く生かせていないことと同じ。たしかに、どんなに良い経験をしたところで、その経験から学んだことをすっかり忘れてしまっては意味がありませんよね。

また振り返ることで、本当はやりたかったのにできなかったことに気づくこともできます。やりっぱなしにせず、過去を分析してより良い未来を創造することが可能になるのです。

どんなに忙しくても、過去の振り返りをすることは大切。では、短時間で簡単に1年を振り返り、次の1年への目標設定へとつなげるにはどうすればいいのでしょうか。2つの効果的な方法をお伝えします。

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1. この1年をハッシュタグで表現する

まず活用できるのは、SNSの投稿でよく使われるハッシュタグ。特定の話題やテーマを端的に言い表すのに便利なハッシュタグを使って、この1年を一言で表現してみましょう。例えば筆者ならば、こんな感じ。

#仕事復帰、#記事執筆、#子育て、#翻訳、#英語、#読書、#海外旅行、#仕事楽しい

思いつく順からどんどん書いていきましょう。最初に書いたものほど、1年の中でプライオリティの高かった事柄になるはず。逆に、一通りハッシュタグで1年を振り返ってみたものの、自分の目標としていた事柄が入っていない場合は、達成できていない可能性が高いといえます。

例えば「TOEICで800点を取る」「転職して給料を上げる」のように年初に目標を設定していたものの、「#英語 #TOEIC #転職 #収入アップ」などと書き出すことがなかった場合、それらは今年実現できなかった事柄。来年こそ達成できるように特に努力するべきことだとわかるでしょう。

この方法は今年できたこととできなかったことを洗い出すのに便利。1分もかからず簡単にできて、過去1年間を形作った重要な出来事と不足している事柄に気づくことができますよ。

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2. この1年と次の1年の人生を映画で表現する

自分の1年を映画で表すならどんな種類の映画になるかを考えるのもおすすめ。映画の主人公を自分自身、映画の脚本は自分の1年の出来事通りに進んでいくと考えると、想像しやすいですよ。

・新たな職場で様々なことに挑戦したからドキドキハラハラの冒険映画
・成功も失敗もあり、多くの発見や学びがあったのでドキュメンタリー映画
・目標を達成して成功を収めたので偉人のサクセスストーリー
・感情面での起伏が激しかったのでヒューマンドラマ
・劇的な恋愛をしたからロマンス
・面白いことが多く、よく笑って過ごしたからコメディ

大まかにどんな1年だったかを振り返るのに便利。筆者の場合は、育児と仕事の両立に励むファミリーのドキュメンタリーというところでしょうか。

自分の1年を表す映画を見つけたら、その映画の続編のストーリーを考えてみましょう。次の1年はどんな行動をしたいのかが明確になります。

例えば筆者なら、この1年の自分を投影した映画第1作目では、主人公は仕事と子育てに追われ、慌ただしい生活を送っているというストーリー。一方、次の1年の自分を予測した映画第2作目では、両立にも慣れ、仕事で高い業績を残し、英語とプログラミングのスキルを高め、プライベートでは家族でたくさん旅行に行き、親孝行もするというシナリオ。

ストーリー展開を考えることで「次はこんな1年にしたいな」というイメージを言語化できます。「次の1年にやりたいことは何だろう?」と唐突に考え出しても、本当にやりたいこと全部を挙げるのはなかなか難しいもの。

当然のことですが、次の1年はこれまでの延長線にあります。この1年がどんな1年だったかを振り返ったうえで次の1年の理想型に思いを巡らすことで、等身大の自分の目標を定めることができますよ。

3. 1と2で考えたことを紙や手帳に書き出す

考えたことや気づいたことを、紙やノートに書き出しましょう。ポイントはすぐに書くこと! 心理学者のHermann Ebbinghausによると、20分後には42%、1時間後には56%、1日後には74%の記憶が忘れ去られてしまうそう。1と2の作業をしながら書き出すのが一番良いくらいです。

せっかく時間をかけて1年の振り返りをし、次の1年の目標をたてたのに、思い出せなくなってしまっては意味がありません。常に目に入るよう、手帳の表紙の裏に書いておくのもおすすめですよ。

***
上記の方法によって、この1年で達成できたこととできなかったことを把握し、おおまかに振り返ったうえで、次の1年はどんな年にしたいかを具体的に言語化することができます。新たな1年をさらに充実したものにできるよう、ぜひ実践してみてくださいね。

(参考)
Francesca Gino, Gary P. Pisano, Bradley R. Staats, Giada Di Stefano, (2014), 『Making Experience Count: The Role of Reflection in Individual Learning』, Harvard Business School
Edutopia|3 End-of-Year Reflection Strategies for Students
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