「目標設定をひと工夫すると、本気度が大きく変わる」 資格Hacker 鈴木秀明のシカクロード for StudyHacker【第13回】

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今回は、私が考える「目標設定」のポイントやひと工夫について書きたいと思います。「新年の目標」を立てる年初にもってくるべきネタかなとも思ったのですが、この連載は毎週土曜日更新のため、2018年一発目の記事の公開が1月6日(土)と、新年ムードがやや薄れるタイミングになってしまうので、あえて前倒しで年末に書いてみることにしました(笑)。

【1】「達成・未達」の判定と「期限」が明確な目標を立てる

たとえば「英語が喋れるようになる」という漠然とした目標は、具体性がなさすぎるのでよろしくないですね。いつまでにどの程度のレベルに達することを目指すのかが明確でないので、目標達成のために何にどう取り組んでいくのかが定まらず、これでは具体的な努力や行動に移せないでしょう。

何をもって達成・未達と判定するのかが明確でないと、「日常会話がある程度できるようになったからよしとするか」などと自分で適当な理由をつけて「できたことにしてしまう」ことになりがちで、これでは真の成長にはつながりません。

このあたりをはっきりさせるためには、定量化、すなわち数字を入れ込んだ目標を立てるのがよいですね。たとえば「今年中にTOEIC Speaking & Writing Testsで○点以上とる!」「1年間で英語の資格を○個とる!」などです。

数値化することで、目標達成期限までの期間中の進捗状況を「見える化」することもできます。逆に、目標を立てても「気付いたらまったく目標ラインに近付けすらしないまま期限を迎えてしまっていた……」などとなってしまうのは、目標に対して今どれくらいの位置にいるのかがわからず、モチベーションや危機感を醸成できないためです。

【2】真の目標より少し高く立てる

「目標やノルマを立てても、いつもその8~9割くらいしか達成できないで終わってしまうんだよなぁ……」という人は、最初からそれを見越して、真に目指す水準より1~2割増しの上乗せ目標を立ててみることをおすすめします。

たとえば「年間100冊のビジネス書を読む」が真に目指す水準なのであれば、あえて上乗せして「年間120冊読む」という目標を立てましょう。このミッションが最終的に達成率90%に終わってしまったとしても108冊読めていることになるので、真の目標だった「100冊」は結果的に余裕で超えていることになります。

人間、目標が低いと努力量もそれに比例して小さくなってしまうものですが、あえて少し高めの目標(高すぎるわけでもないが、そこそこ頑張らなければ達成できないレベル)を立てればそれだけで「やらねば」という気がわいてくるものです。自分が「あとちょっとのところでノルマを達成しきれないタイプ」だという自覚があるのであれば、あえてそれを踏まえたひと工夫や仕掛けを用意してみるのが有効です。

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【3】「上を目指す目標」と「最低限死守したいノルマ」の2つを立てる

私が高校3年生のときの話ですが、私の当時の成績は、校内のテストではほぼほぼ学年トップをキープできているがときどき2位に落ちるという状況で、全国模試の順位は「県内で3位」くらいをウロウロしている状況でした。そこで、「全国模試で県内トップをとること」と「校内の順位はなんとしても1位をキープすること」を目標として立てました。前者が「上を目指す目標」で、後者が「最低限死守したいノルマ」です。

なぜあえて2つ立てたかというと、人は「今より上がる」ことよりも「今より下がらない」ことのほうをより本気で死守しようと必死になるものだからです。

「上に上がれない」というシチュエーションは「まあ状況的にしょうがないかな」「まだ自分には難しいかな」と比較的すんなり受け容れてしまうのに、「これが達成できないと今より状況が悪化してしまう」というシチュエーションでは何が何でもそれを阻止するために頑張る、という経験があなたにもないでしょうか。たとえば「もし今月も目標未達ならリーダーから一般メンバーに降格になる」「もし成績がこれ以上落ちるとあの大学にすら行けなくなる」というような状況です。

このように「最低限死守したいノルマ」をあらためて意識すれば、より真剣に目標達成を意識するようになるでしょう。しかし下だけ見ていても成長できないので、「上がる」目標と「下がらない」目標を組み合わせることで効果的な意識付けができるようになります。

【4】あえてキリの悪い目標を立てる

これは目標というよりはノルマの設定をする際に有効な考え方です。たとえば「今日はこの章の勉強を20時までに終わらせる!」「毎日英単語を30個覚える!」といったキリのいい数字の入った目標ではなく、「19時58分までに終わらせる!」「33個覚える!」というように、あえてキリの悪いノルマを決めるのです。

10分単位や10個単位で設定されたざっくりした数字の目標だと、「まあだいたい10分くらいでやれればいいや…」「9個しかできなかったけど『だいたい10個』だからまあよしとするか…」というように、自分の中で変な妥協をしてしまいがちです。

しかしここであえてキリの悪い目標を設定することで、1分刻み・1個単位での行動や実績を意識するようになり、よりハングリーに目標達成しようとする意欲がわいてくるというわけです。

ある本で読んだ話では、人は「10時集合ね!」というようにキリのいい時刻で招集をかけられると平気で数分程度遅れてくる人が必ず現れるのですが、「9時52分集合でよろしく!」とあえて中途半端な時刻を指定すると、「その時刻に何かあるのかな、それまでにちゃんと着いておいたほうがよさそうだな」と考えてちゃんと時間通りに集まるようになるそうです。目標もこれと同じで、ざっくりとした数字ではなく、できるだけ細かい数字をあえて設定してみるのもひとつの手です。

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