追い込まない勉強法4つ。「テスト勉強なんかしないよ」と言ってたあの秀才は〇〇していたのかも

自信たっぷりの笑顔を見せる男性。追い込まない勉強法を熟知している

学生の頃、「テスト勉強なんかしないよ」と言いながら成績がよかった秀才たちは、代わりに “何” をしていたのでしょう。その “何” を探れば、仕事で忙しい社会人が勉強する際のいいヒントになるはず。学問に優れた3人の言葉や経験をもとに探っていきます。

1.「ひとりごと」

『東大式節約勉強法』『東大式時間術』(いずれも扶桑社)の著者で現役東大生の布施川天馬氏は、「ひとりごと」で思考を効率化するそうです。東大では「ひとりごと」を言う人が珍しくないのだとか。

布施川氏いわく、頭のなかのイメージだけで考えているよりも、声に出したほうが効率よくまとめられ、ストレスも感じにくいとのこと。口に出せば具体的な言葉になるので、思考の基礎がしっかりするそうです。

それに、あなたにもきっと経験があるように、頭のなかだけでどんどん思考が枝分かれした場合、「あれ? 何について考えていたんだっけ?」といったことも起きがちなもの。「カギ閉めOK」と声に出したほうが記憶に残りやすく、「あれ? カギ閉めたっけ」が発生しにくくなるように、サッと記憶に留められる「ひとりごと」はとても便利なのです。

あなたが知る、学生の頃に余裕を見せていた秀才たちも、ブツブツと「ひとりごと」を言いながら、ストレスフリーで思考を効率化していたのかもしれません。仕事で忙しいあなたも、周囲に人がいない・聞こえにくい状況などを利用して「ひとりごと」を発し、教材の想起練習、分析、考えをまとめるなどしてみてはいかがでしょう。

独り言をうまく活用し、忙しいなかでも勉強に励むエグゼクティブ

2.「わかる人にどんどん聞く」

現役東大生でカルペ・ディエム代表の西岡壱誠氏は、東大に入学した当時、授業のあと先生を質問攻めにする多くの学生を見て驚いたそうです。東大生は、とにかくよく調べ、質問するのだとか。

前出の布施川氏も、東大では授業のあと質問する学生が殺到するため、先生らが次の授業にしばしば遅れていたと伝えています。それは、東大生らがひとりで考え込むことが非効率だと理解しているから。自分よりも知識のある人に協力を乞い(質問して)、効率よく問題を解決しようとしているわけです。だからこそ東大生は、自分が知らないと認めることに抵抗がないのだそう。

「テスト勉強なんかしないよ」と言っていた秀才たちも、「わからないから聞こう」と気負わず他者の協力を得て、勉強効率を高めていたのかもしれません。忙しい社会人のあなたも、自分がとりたい資格をもつ人に、自分より優秀だと思うライバルに、聞けば嬉しそうに教えてくれる先輩や上司に、「ぜひご教授ください」と、どんどん聞いてしまいましょう

にこやかに質問しながら、どんどん学びを促進している若いビジネスパーソン

3.「ペンキの塗り込み」

トレスペクト教育研究所代表の宇都出雅巳氏は、東大経済学部を卒業後、外資系銀行などでの勤務を経て、心理学や認知科学を取り入れた学習法を確立。それを多くのビジネスパーソンや学生に教えているのだそうです。同氏は「勉強のハードル」をグっと低くするべく、こんな教材の読み方を推奨しています。

  • 「目次」「見出し」などをざっくり読む
  • 「要するに」「つまり」といった言葉で始まる段落を読む

これだけでも、おおよその内容、要旨をつかめるとのこと。ただし、ここでやめるのではなく、ペンキを何層にも塗り込むイメージで、繰り返し読んでみるといいそうです。そうすることにより理解度が高まって、記憶に定着しやすくなるのだとか。

学生の頃に、一見すると教科書をパラパラとめくっているだけに見えた秀才たちは、ざっくり読みを繰り返し、ペンキを塗り重ねるように知識や情報を何層にも重ねていたのかもしれません。

通勤時、アポイントとアポイントの合間、誰かを待つあいだ、コーヒーを淹れるためにお湯を沸かすあいだなどなど、ちょっとしたスキマ時間に教材をざっくり読み、それを繰り返してみてください。

地下鉄のホームで本もしくは教材を読む男性。

4.「躊躇せず答えを見る」

前出の布施川氏は、じつは家庭が経済的に恵まれておらず、時間もお金もかけられない状況のなかで難しい受験を制覇しました。だからこそ、回答がある問題を長々と考え込むのは時間の無駄だと理解しているとのこと。3分考えてもわからない問題は、すぐに答えを見るよう徹底していると言います。

宇都出氏も、過去問題集に時間をかけて取り組むのは時間の無駄だと述べ、わからない問題は迷わず解答を見て、解説文を読み、その後の勉強に活かすようアドバイスしています。

また、東大受験を取り上げた人気漫画『ドラゴン桜』第12巻・108限目「面倒臭い」のなかで、弁護士の桜木建二は「面倒くさい」と思うからこそ創意工夫につながると伝えています。東大生の判断や行動にはそれが顕著に現れるのだそう。桜木建二いわく、脳は「面倒くさいこと=自分の労力を使うこと」を避け、ラクをするために働かせるものだとのこと。

だから秀才たちは、どうしたら時間と労力を節約し、ラクに成績を上げられるか常に創意工夫しているわけです。こうした節約術は、これまで紹介した内容すべてに通じます。

  • 「ひとりごと」で時間も労力も節約
  • 「わかる人に聞いて」時間も労力も節約
  • 「ざっくり読み」を繰り返して時間も労力も節約
  • 「わからなければ躊躇せず解答を見て」時間も労力も節約

どれをとっても忙しい社会人にピッタリ。秀才たちに学び、節約しながら勉強を効率化しましょう。

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ただでさえ仕事に追われる日々を過ごしているのに、さらに勉強で自分を追い込んだら心身がもちません。追い込まない勉強法をぜひ取り入れてみてくださいね。

(参考)
日経ビジネス電子版|『ドラゴン桜』に学ぶ「なぜ頭のいい人ほど、努力を嫌うのか?」
日経ビジネス電子版|『ドラゴン桜』に学ぶ「頭が悪い人ほど質問しないのはなぜか?」
PRESIDENT Online|スイスイ覚えられる「勉強しない勉強法」 じっくり精読ではなく飛ばし読み
日刊SPA! |東大生は知っている「頭の悪い人がやりがちな残念な習慣」
日刊SPA!|東大生が「ひとり言」を繰り返すワケ…不審に思われても絶対にやめない

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