あなたは普段、貯金をする習慣はありますか?

目標金額を決めてコツコツ貯めているという計画的な人もいるとは思いますが、なかなか思い通りに実行するのが難しいのが貯金です。貯金したくてもぜんぜん貯まらない! と嘆いている人もいることでしょう。一方で30代の平均貯蓄額は415万円、35歳女性の2割は1000万円の貯蓄があるいう説もあります。

旅行などの遊びはもちろん、英会話やプログラミングの塾に通うためにも、気になる資格の講座に通ってみるのにも、元手の資金がないとなかなか踏み出せません。もし、お金の問題で学びの機会を失ってしまうのだとしたら、非常にもったいないことですよね。

もちろん、ローンやクレジットカードの分割払いなどの方法もありますが、これはあくまでも、一時的な支払金額を軽減するための手段。生活の安定のためだけでなく、自身の学習のためにも、ある程度の蓄えはしておくべきなのです。

今回は、どうして貯金できないのか、どうすれば貯金ができるのか、その秘訣をご紹介しましょう。

どうして貯金できないの?

貯金が続かない人は、現在志向バイアスにかかっている場合が多いと言えます。

現在志向バイアスとは行動心理学の用語で、後により大きな利益があるとわかっていても、つい目先の利益を選択してしまう心理を指します。

例えば、お金を貯めておけば利子が付いてきて、現在の金額より多少増えることがわかっていても、目の前の楽しいことに負けて浪費してしまう。貯金したお金で英語の学校に通えれば、転職に成功するかもしれないけれど、素敵な洋服やバッグに心を奪われてお金を使ってしまう。現在志向バイアスにかかると、このような状況に陥ることが考えられます。

(利子という観点でいえば、今は利子なんてほとんどつかない時代ですから、貯金しようという気が起きないのも、ある意味当然ではありますが……)

貯金を実行するには、この現在志向バイアスを外さなければなりません。

そのために、この感情による脳の働きを、別のモノで克服する必要があるのです。

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習慣化でバイアスを克服

上記のような感情によるバイアスを克服するためによく用いられるのが、「論理」です。「お金は貯めておいた方が、何かあったときに役立つし……」という論理を用いて貯金をするということです。

ですが、これができる人は既に貯金を始めているでしょう。でも実際には、論理が感情に負けてしまうから貯金できないワケです。

かくいう筆者も、以前はその一人でした。しかし、とある方法でバイアスを克服し、今では毎月しっかり貯金できるようになっています。

その方法とは、「習慣化」です。なぜ貯金には習慣化が効くのかというと、貯金という行為を習慣化することで、その行為に対して感情の生じる余地がなくなるから。

毎晩歯磨きをするときに、「やらないと虫歯になるリスクが高くなる」という論理と「磨くのが面倒くさい」という感情で葛藤している人はそう多くありませんよね。貯金も同じで、習慣化してしまえば、お金を貯めずに使いたくなる感情を持たずに済むようになるのです。

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貯金を習慣化するには

では、どうすれば貯金を習慣化できるのか。その方法をお教えしましょう。

・予め貯金額を決める

「余った分は貯金しよう」というのは絶対に成功しません。これでは、手元にあるお金を全部自由に使える状態に等しいので、無駄遣いをやめることはできないのです。

貯金すると決めた分は、何が何でも貯金しましょう。

・家計簿をつける

いざ貯金額を決めようとしても、その貯金計画が破綻していたら意味がありません。結局貯金に手をつけてしまうことになってしまっては、本末転倒です。

なので、貯金を始める前に家計簿をつけて、自分のおおよその出費を把握しましょう。そして、無理ない範囲で貯金額を設定してください。

・1ヶ月1万円から始める

人間の習慣化は、とにかく最初の一歩のハードルを下げることが大事です。今まで運動してこなかった人が、いきなり毎日3km走ろうとしても長続きしません。同じように、いきなりたくさん貯金したとしても、翌月には貯金する意欲が失せてしまうだけです。

初めは、1ヶ月1万円からでも5,000円からでも構いません。目標をちゃんとクリアしたという達成感が、次もやろうという意欲につながります。金額を上げるのは、慣れてきてからでも遅くはないでしょう。

(参考:Study Hacker|続かないのはやらないから。習慣化のカギは「いますぐ」と「ほんの少し」

貯金ループに入れば大成功

貯金を習慣づけることができたら、今度は一転して、貯金に対してプラスの感情が生じるようになります。

貯金が無いうちからいきなり100万円の車を目標にしても、あまり現実味がない話ですよね。このように現実味のない目標は、残念ながらあなたのモチベーションにはなってくれません。

しかし、ある程度お金がたまってくると、はじめのうちは遠くに感じられた目標が、いよいよ現実味を帯びてきます。あと少しでそれに届くとなれば、より貯めたいという感情が刺激され、貯金に対するモチベーションが高まるのです。

そうすると「ますますお金が貯まり、ますますモチベーションが上がる」といった「貯金ループ」に入ることができます。そうすればもう、「堅実な人」の称号は自然とあなたの物になりますよ。

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決して、ケチな人間になれということではありません。付き合いでお金を使うのも大事ですが、お金を貯めておくことはビジネスパーソンとしての内面的な価値を高めることにもつながるのです。貯金の習慣化、ぜひ今日から始めてみませんか。

(参考)
Wikipedia|アンカリング
Study Hacker|続かないのはやらないから。習慣化のカギは「いますぐ」と「ほんの少し」
東洋経済ONLINE|しこたま貯金したいなら、「トヨタ式」に習え
科学事典|判断におけるバイアス