自己投資の効果を最大化する二つのポイント。「努力した」で終わる人にならないために。

自己投資、してますか?

英語の勉強をする、読書をするなど、1人の時間を自己投資に使おうかとは思うものの、なかなか足を踏みきれないという人は多いと思います。

教養を身に着けたり、将来のための知識を得たりするには、時間とお金をその勉強に費やすことを決断しなくてはなりません。しかし、そんな時不安になるのが、「本当にその自己投資は、自分の役に立つのか」ということでしょう。せっかく自分の時間を犠牲にしてまで自己投資をしているのに、もしなんの役にも立たなかったら……。そう考えると、ちょっと不安になってしまいますよね。

また、自己投資を継続的に行うべくモチベーションを保つのも、なかなか難しいもの。「今日から圧倒的に成長するぞ!」とはじめのうちは意気込んでいたのに、3日後には堕落した自分がいた……。なんて経験がある方も多いのではないでしょうか。せめて少しでも報われやすい自己投資をする方法が知りたいですよね。

そこで今回は、「より効率的に成果を出す自己投資のために気をつける2つのポイント」をご紹介します。

80対20の法則とは?

効果的な自己投資をする上で参考になる法則として、「パレートの法則」があります。イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが発見した法則で、「原因の一部が結果の大部分を生み出す」というものです。

経済において、全体の数値の大部分は、全体を構成するうちの一部の要素が生み出しているという理論。80:20の法則、ばらつきの法則とも呼ばれる。

(引用元:Wikipedia|パレートの法則

パレートの法則に照らして考えれば、たとえ自己投資で色んな分野を勉強したとしても、そのうち将来的に自分にメリットをもたらしてくれるのはごく一部の勉強だけということになります。

では、どうしたらその「自分にメリットをもたらす分野」を見極め、効率的な自己投資につなげることができるのでしょうか。注目すべきポイントは、以下の2つです。

汎用性が大事!

自己投資の効率をあげるために重要なポイントのひとつ、それは「汎用性」です。つまり、勉強している内容は幅広く活用できるものなのかということ。「自分が勉強していること(勉強しようとすること)は、複数のシーンで役立つのか」を考えることで、何も考えずに自己投資に取り組むよりも成果の出る自己投資をすることができます。

例えば、「思考法」について勉強することは、汎用性のある自己投資と言えるでしょう。

「取引先を説得するにはどうしたらよいか」「昇進試験に合格するにはどのようにアピールすればよいか」「休日は何をして過ごそうか」「以前喧嘩したあの人と仲直りするにはどうすればいいのか」「どうすればより楽しく生きることができるのか」などなど、仕事にせよプライベートにせよ、「考えること」から逃れることはできません。

少しでも良い思考法を身につけることができれば、あらゆる場面でリターンを得ることができるので、思考法への投資は、効果が見えにくいことではあるけれど汎用性が高いと言えます。

このように、「身につけたものはどこでどのように使えるのか」という視点で汎用性について考えてみると、無駄な自己投資をしてしまうことを防げます。また、案外今まで軽視していたような事柄のなかにも、効果的に自己投資ができそうなことが見つかるかもしれません。

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最初に効率を上げよう!

自己投資の成果をあげるうえでは、どの分野を学ぶかということだけでなく、どのように学ぶかということも肝心です。そこで注意しておきたいのが、「最初に効率を上げておくこと」です。

例えば、「これから経済学とマーケティングと英語を勉強していきたい!」と思ったら、一つ一つの勉強に入る前に一度立ち止まってみましょう。3つの分野を同時に勉強することの負担は並大抵のものではありません。そのまま勉強に入っても、途中で挫折してしまっては悲しいですよね。

ここで最初に効率を上げることが重要になってきます第16代アメリカ合衆国大統領であるリンカーンは、次のようなことを言っています。

「もし8時間、木を切る時間を与えられたら、そのうち6時間を私は斧を研ぐのに使うだろう。」

(引用元: Inquiry|リンカーン『もし8時間、木を切る時間を与えられたら、そのうち6時間を私は斧を研ぐのに使うだろう。』

物事を行う前には、入念な準備が必要だということです。

さきほど挙げた例の場合、3つの分野の勉強をいきなり始める前に「勉強法」についての本を一冊読み、成果の出る勉強法について知っておけば、全ての勉強をより効率化させることができるでしょう。

またその勉強法は、3つの勉強だけでなく、今後他の分野を学びたくなってからもずっと活用することができますね。その意味で、「勉強法を勉強すること」は、今後の人生でずっと役立てることができることなので、効率的な自己投資であるといえます。

自己投資に取り組む最初のステップで一旦立ち止まり、しっかり準備を行うことで、自己投資の成果は全く違うものになります。長期的に見たときの成長度合いは、最初の準備を怠った場合に比べて段違いに大きくなるでしょう。

*** 「汎用性を考える」「最初に効率化する」という2つのポイントに気をつけるだけで、あなたの自己投資はより効果的になり、理想の自分に一段と早く近づくことができます。これらの考え方を利用していただき、これからのあなたの自己投資が実を結ぶことを願っています!

(参考) リチャード・コッチ著(2011),『新版 人生を変える80対20の法則』,CCCメディアハウス. 本田直之著(2007),『レバレッジ勉強法』,大和書房. Wikipedia|パレートの法則 Inquiry|リンカーン『もし8時間、木を切る時間を与えられたら、そのうち6時間を私は斧を研ぐのに使うだろう。』

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