春といえば、桜。桜といえば、春。春の代名詞のような桜は、現代人にも、はるか昔の人たちにも愛されていたようです。

そんな桜は、視覚的に大いに私たちを楽しませてくれますが、その楽しさを上回る様々な良い効果があります。今回は、お花見に行くことで得られるメリットについてお話ししたいと思います。

桜の匂いがもたらす作用

桜のあの上品な香りの正体は、クマリンと呼ばれる物質です。この物質にはたくさんの効能があるようで、抗菌作用、リラックス効果をはじめとして、鎮静作用、血圧低下作用、咳止め作用、二日酔い防止作用などが期待できます。

二日酔い防止作用があるということは、桜の下というのは、お酒を飲みながら宴会をするのにまさにぴったりだということですね。

しかし、残念ながらこの物質、通常の花や葉からはあまり嗅ぐことができないもの。その代わり、桜餅などからはその香りを存分に楽しむことができます。

お酒を飲む前には、あらかじめ桜餅を食べるといいかもしれませんね。

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桜の木の香りによるリラックス効果

桜の木は、フィトンチッドという香気成分を発します。この物質には殺菌作用があり、桜の木は、フィトンチッドを分泌することで、カビや病原菌から自分自身を守っているのだとか。ちなみに、フィトン=植物、チッド=殺すという意味。フィトンチッドとは、植物が(細菌を)殺す、つまり殺菌作用をもつ物質だというわけです。

この物質を人間が吸い込むと、血中に溶け込み、脳のGABAA受容体というものの応答を強めます。この受容体の応答が強まると、興奮などが抑制され精神が安定するのだそう。ですから、桜の木の香りには、リラックス効果があるということなのです。

お花見散歩しよう

ウォーキングのような全身持久性運動は、ストレス発散や認知機能を高めるのに非常に効果的だということが知られています。それに加えて、お花見をしながら運動すると、普段よりも桜の木の香りを多く吸えるため、上でご紹介したフィトンチッドを多く取り込むことができます。

もちろん、ウォーキングそのものが、健康にとって良いこと。ゆっくり1時間散歩するだけで、ポテトチップス20枚分ものエネルギーを消費できるそうなので、ダイエットにも使うことが出来そうです。

桜の下なら、花を楽しみながら歩くことができるので、歩く疲れも忘れてたくさん歩けそうですよね。

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期待によるナチュラルキラー細胞の増加

一度でもお花見をしたことがあると、「気持ちが良い」ということが分かっています。すると、いざお花見をしようと思うと「今年もお花見、楽しみだなあ」などと期待や希望を抱きます。

このようにお花見を楽しみに思うだけで、「ナチュラルキラー細胞」が増えてくれるようです。この細胞には、免疫機能を高める効果があり、体が病気にかかりにくくなります。

ちなみにこのナチュラルキラー細胞、笑うことによっても増加することが分かっています。なので、お花見をしながら友人と談笑すれば、いっそう免疫機能の向上につながります。

(笑うこととナチュラルキラー細胞との関係については、こちらもご覧ください。
STUDY HACKER|笑顔の効能。楽しいから笑うんじゃなく、笑顔でいるからhappyになる!

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たぶん、たくさんの人がお花見に行くと思います。その時には、この記事の内容をぜひとも思い出してください。

どのような効果があるかわかっていた方が、心理学的に効果が高まるらしいですよ。お花見に行ったら、お花見散歩をして、桜餅を食べたあとに、お酒を飲みながら楽しく語り合う。これが一番良さそうなプランですね。

(参考)
青島均著(2007),『香りの科学はどこまで解明されたか —アロマテラピー・森林浴・嗜好飲料—』, フレグランスジャーナル社.
からだカルテ|春が来る!桜の香りでリラックス。香りとダイエットについて
からだカルテ|春の花々を見ながらキレイになろう!「お花見散歩」の薦め