日本の大学生の勉強時間は小学生以下!? 社会に出てから後悔しないために、今から学んでおくべき4つのこと。

日本の大学生の皆さん。大学で専門分野を中心に勉強はしているものの、「大学の勉強は社会では役に立たない」「ほとんどの大学生は授業時間以外には勉強をしていない」などと聞いて不安に思ってはいませんか?

社会に出てからの活躍の場を広げていくために、学生のうちに学んでおくべきこと、及びその学び方を知りたい……。そんな現役大学生の皆さんに、今回はお勧めの学びについてお伝えしようと思います。

もちろん、すでに社会人になった皆さんもまだ遅くはありません。仕事をしながらでも学べることはたくさんあります。ぜひ学びにチャレンジしてみてください。

日本の大学生は勉強をしない?!

まずはこちらのグラフをご覧ください。

(画像引用元:東洋経済オンライン|小学生より勉強しない日本の大学生

これらは、総務省および大学経営・政策研究センターの発表しているデータですが、日本の大学生は小学生よりも勉強時間が少なく、米国の大学生と比べるといかに勉強に時間を割いていないかがおわかりかと思います

このように欧米の学生と勉強時間に大きな違いが見られる理由として挙げられるのは、就職活動における成績評価の違いや、大学卒業までに必要な単位取得の難しさの違い。大学成績センター代表の辻太一朗さんは、

・日本の企業は就職活動の際に大学の成績の平均点であるGPA(Grade Point Average)をあまり参考にしない。 ・学生が真面目に勉強をしてもあまり得がなく、簡単に単位が取れる授業を選ぶ傾向にあり、卒業すること自体がそれほど難しくない(もちろん学部学科による)。

といったことから、日本の大学生が勉強しない傾向にあるのだと分析しています。こういった点が反映された結果だとは言え、日米の大学生の勉強時間の違いは一目瞭然。これほどまでに日本人大学生の勉強時間が少ない状態が続けば、国力が下がるとまで言われ、危惧されているのが現状なのです。

大学という自由に学べる環境を大いに活用すべき

筆者は東京大学を卒業した後に医学部に学士編入学をし、現在は医学部生として学んでいます。筆者の経験を振り返ると、東大で勉強していた頃、授業を真面目に聞いている生徒はとても少ないなと感じました。筆者の出会った学生の多くは、大学受験でエネルギーを使い果たした燃え尽き症候群タイプ。その一方で、現在学んでいる医学部の授業では、出席するほとんどの学生が、真面目に授業スライドと先生方の話す内容に向き合っているように感じます。

このような学習態度の違いには、進級に関する条件が医学部の方がより厳しい、といったことが関係しているのではないかと思われます。とは言え、どのような学部で学ぶにせよ、大学の授業等で身につけた知識は知っていて損することは何一つありませんし、思ってもいなかったようなところで役に立つものであるはず。それに、筆者の知る社会人は皆、口をそろえて言います。「社会に出てからは勉強したくても時間が取れない、大学生の時にもっとしておけばよかった」と。つまり、大学ほどの恵まれた学びの場は、一度就職してしまうと簡単には得られないのです。

また、大学で勉強したことと直結する職業に進む場合とそうでない場合とで、大学在学中に学んだ知識がどれだけ役に立つか、変わってくることは確かです。ですが、例えば授業後の時間を、遊んだりアルバイトに勤しんだりする時間にだけあてるのではなく、以下に記すような将来に役に立つスキルを身につけるための学びに当てることができれば、その後の人生も変わってくるのではないでしょうか。

大学では授業の単位が楽に取れる、大学の成績は就職活動ではあまり考慮されない、といったケースは多いでしょうが、大学時代の数年間は、好きなことを好きなだけ学べる貴重な時間。自由に学べる環境にもっと感謝し、大いに活用するべきなのです。

社会に出てから必要とされるスキルとは

求人情報・転職サイトのDODAが2016年に、ビジネスパーソン1,000人に対して、ビジネスシーンで必要なスキルについて尋ねる調査を行いました。その結果によると、ビジネスパーソンが考える自分に必要なスキルのTOP3は、1位から順に「コミュニケーション力」:60%、「PCスキル」:53%、「英語力」:42%。

コミュニケーション力とPCスキルについては、仕事を遂行するうえで不可欠だと考えているビジネスパーソンが多いようです。また、グローバル化が今後さらに進展することを踏まえ、多くのビジネスパーソンが英語力を身に付けるべきだと考えているのです。

実際に社会に出ているビジネスパーソンが、自分にとってこれらのスキルが必要だと感じているということは、大学生にとってみれば、社会に出る前にこうしたスキルを身に付けておくべきだということ。大学生のうちにコミュニケーション力、PCスキル、英語力を身に付ける勉強をしておけば、社会に出てから大いに役立つことでしょう。

大学生のうちに学んでおくべきこととその学び方 その1:英語力、コミュニケーション力

大学の教養課程で、第二外国語や英語の授業を受ける学生さんも多いかと思いますが、とりあえず単位を取るために頑張っているといった方も多いのではないでしょうか。しかし、ひとたび社会に出ると、英語力が必要とされる場面および英語に長けていることが有利になる場面は、学生が思っている以上に多いもの。上に挙げた結果からもわかるように、ビジネスにおいて英語力は欠かせないスキルなのです。

そこで、時間に余裕のある大学生のうちに英語力を高めることをお勧めします。やはり社会に出てからですと、英会話教室に通う時間も余裕もなくなってしまう可能性があります。

ではどんな方法で身につけることが効果的なのでしょうか。筆者の提案は、長期休暇を利用した短期留学や、留学生と触れ合えるコミュニティに積極的に参加すること。その理由は、英語力だけでなくコミュニケーション力も養うことができるからです。

異文化に飛び込むことで、英語力が身に付くのは当然のこと。そのうえ、国や文化が違えばコミュニケーションの取り方も異なってくるため、ご自身のコミュニケーション能力が陶冶されること間違いなしです。筆者も何度か留学経験がありますが、その度に自分のコミュニケーションの取り方が多様化していることを実感します。

脳科学者の澤口俊之氏は、雑誌の取材で次のようにコメントしています。

人の脳機能には、新しい地域や物事を探求しようとする「新奇追求性」や「外向性」、「イノベーション」という性質があります。(中略) 日本人は、ユーラシア大陸の「極東」にまで進出してきたので、本来こうした遺伝的性質が強いはずですが、「島国生活」が数万年続いたせいで、保守的で移動を嫌うという性質に変化したようです。

(引用元:NEWSポストセブン|日本人 「島国生活」が数万年続いたため保守的で移動を嫌う

2012年にOECDが発表しているデータによると、日本人大学生のうち留学を経験する学生の割合は1.2%であり、留学率はOECD諸国の最低レベルです。澤口氏も述べるように、日本人の保守的な性格が留学率の低さに反映されている可能性も払拭できません。しかし、保守的な国民性だから留学しなくてもよいというわけではないはず。また、英語力やコミュニケーション力が長けていることで、損をする場面はほとんどないどころか得する場面が多いと言えます。先日、筆者は病院内の教授回診におけるプレゼンを突如英語で行ったところ、教授をあっと驚かせることができ、総括でも良い評価をいただくことができました。

時間の制約などが少ない大学生のうちに、ぜひ留学を経験してみてはいかがでしょうか。また、すでに社会人の方も、会社の制度を利用するなどして留学機会を探ってみるといいかもしれません。

大学生のうちに学んでおくべきこととその学び方 その2:PCスキル

Word、Excel、PowerPointといったツールを大学在学中に使ったことの無い方はほとんどいないかと思われますが、果たしてあなたはどれだけ使いこなせますか? 使えるのと使いこなせるのとでは、大きく違います。

例えばWordですと、ショートカットキーをうまく使いこなすことで文書作成時の時間短縮に繋がります。またキーボードを見ることなく素早くタイピングする技術であるブラインドタッチ(タッチタイピング)を身につけることができれば、仕事の効率化を図ることができるでしょう。ブラインドタッチは『寿司打』などのタイピングソフトを利用することで、web上で練習を重ねられます。

また、PowerPointはどのような職業でも頻繁に用いると思われますが、スタイリッシュで初見でも理解しやすいスライドを毎回作ることができれば、社会に出てから一目置かれる存在になるのは間違いなしです。マッキンゼー・アンド・カンパニーでは「1チャート、1メッセージ」が基本だそう。そのように1枚のスライドに最低限の情報のみを載せてシンプルに仕上げたり、アニメーションなどの機能を適切に利用することで人を引き付けるスライドを作ったりできるよう、早いうちから努めることが大事です。授業やゼミなどで発表する機会が多い方は、スライド作りを工夫するよう心掛けましょう。

最後にExcelですが、関数をうまく使いこなしたり、グラフやチャートを的確に作ったりできますでしょうか? 関数などは理系の方のほうが馴染みがあると思われますが、ビジネスシーンでは文系・理系問わずExcelスキルが求められます。資料作りや分析などで活躍できるよう、大学生のうちからExcelスキルを習得することが望ましいと言えます。

大学生のうちに学んでおくべきこととその学び方 その3:ワーク・ライフ・バランス

ここからは、スキルとは少し違った内容になります。大学を出てからの長い人生を生きていくために、学生のうちから、ワーク・ライフ・バランスについて考えてみることをお勧めします。これについては、本を読んだりインターネットなどから情報を得たりするだけでなく、専用の学習コンテンツを利用することによって学ぶことができます。

例えば東京都では、将来社会の担い手となる大学生に対し、結婚や育児等のライフイベントを見据えた早期のキャリア形成の必要性や、ワーク・ライフ・バランスの重要性への理解を促進するため、「大学生に向けたキャリアデザインコンテンツ」が作成されています。また、愛媛県松山市では、学生が松山市近郊の企業に勤務する20代~40代の子育て家庭を訪問し、子育て家庭の日常を体験したり、仕事と家庭の両立についてインタビューしたりすることができる「子育て家庭訪問インターンシッププログラム」が行われているそうです。

そのような活動に積極的に参加したり自ら学んだりすることで、今後のキャリア形成と生き方についてじっくり考えてみてはいかがでしょうか。

大学生のうちに学んでおくべきこととその学び方 その4:お金の使い方

実は学校教育の中で、お金の使い方について学ぶ機会はほとんどありません。また、学校だけでなく社会に出てからも、お金の使い方を教えてもらう機会はそう多くないでしょう。

しかしながら、就職し社会に出ると、どこにどれだけお金を使うべきか、貯金はどのようにすればいいか、そして老後にはどれだけのお金を貯めるべきか……などと様々なことを考えなければならず、お金の問題は多くのビジネスパーソンの頭を悩ませているのが現状です。

若者向けに書かれたお金の使い方に関する本を読んだり、自主的に勉強会に参加したりして、経済の動きや将来の資産形成、ギャンブルではない投資方法等を少しでも良いので学んでおきましょう。今後の人生の役に立つことは間違いないはずです。

*** 大学生のうちに何かを一生懸命学んでみたいけれど足踏みをしている方、上記のいずれかを是非試してみて下さい。大学生時代をどう過ごすかでその後の人生やキャリアが決まると言っても過言ではないはずですから。またすでに社会人になられた方も、空いた時間を見つけてぜひ学びに目を向けてみて頂ければと思います。

(参考) 辻太一朗著(2013),『なぜ日本の大学生は、世界でいちばん勉強しないのか?』,東洋経済新報社. 東洋経済オンライン|小学生より勉強しない日本の大学生 DODA|英語力、PCスキルを押さえてTOPになったのは!?私に必要なビジネススキル <ビジネスパーソン1,000人調査> Campus Hub|大学生の海外留学事情|統計データから読み取る日本人学生の動向 TOKYOライフ・ワーク・バランス|若者に向けたライフ・ワーク・バランスの普及 和仁達也著(2009),『世界一受けたいお金の授業』,三笠書房. キャリアパーク[ビジネス]|就職後に社内で重宝されるパソコンスキル Flashタイピング寿司打 NEWSポストセブン|日本人 「島国生活」が数万年続いたため保守的で移動を嫌う

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