「海外留学をしたい!」「ヒッチハイクをして、自分探しをしたい!」そうした目標を掲げる人は、たくさんいますね。

ですが、「なぜその目標を掲げたの?」「どうやって達成するの?」と言われた時、返答に詰まる人も多いはず。でもここがしっかりしていなければ、その目標の達成には程遠いかもしれません。

今回は、目標を確実に達成するためにおさえておくべき、2つのポイントをご紹介しましょう。

「HOW」を大切にする理由

まず1つ目として、目標設定するときは「どうやって達成するか=(HOW)」の部分を意識しましょう。たまたま達成できた、◯◯(=外的要因)のおかげで何とか達成できた、というのは意味がないからです。

「コンピテンシー」という言葉をご存知ですか? これは「成果を生むメンバーに共通する行動特性」のことを指し、コンピテンシーがある人はどんな状況・環境でも活躍でき成果をあげることができると考えられています。1970年代のアメリカで生まれた概念で、日本に輸入され今では人事制度設計に広く活用されています。(参考:コトバンク|コンピテンシー

さて、目標設定の話に戻ります。「今年の末までに貯金を200万円貯めるぞ!」という目標を掲げたとしましょう。

もし達成できたとしても、宝クジに当選したからなのか、毎月の収支を記録して節約に励んだからなのか、「どうやって達成するか=(HOW)」によって大きく異なるはずです。もし宝クジを当てたことによって達成できたとしても、その再現性は限りなくゼロに近いですね。一方で、節約に成功して目標を達成した場合、その人は来年も同じ目標を達成できるでしょう。どんな状況・環境でも同じ成果をあげられる、つまり「コンピテンシーあり」という評価ができるわけです。

また、「HOW」がわからなければ、どのようにして目標を達成するかも見えてきません。目標達成、問題解決のために持つべき考え方を説く書籍『「ひとり会議」の教科書』の著者である山崎拓巳氏は、次のように言っています。

いくら目標を明確にしていても、その目標に近づくためのプロセスをおざなりにしては、元も子もありません。まずは具体的な目標を設定し、その道筋を丁寧に決めていくこと。そうすることでやるべきことも具体化し、取りかかりやすくなりますよね。

(引用元:キャリアコンパス|目標達成できる人になるセルフコーチング術!?「ひとり会議」の方法とは

目標達成の再現性を高めるだけでなく、実際の達成確率を高めることができる。それが「HOW」を考えることなのです。

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長時間学習からの脱却。多忙な就活生が短時間でTOEIC®855点獲得した、科学的理由。
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「WHY」を大切にする理由

目標達成のためにおさえておくべき2つ目のポイントは、「WHY」です。「なぜその目標を設定したの?」と聞かれたら、スラスラ答えられるようにしましょう。そうしないと、目標が形骸化してしまうからです。

海外支社への派遣プロジェクトの選抜試験に、英語の試験があることを知ったAさん。彼女がその選抜試験に合格するため、「英会話教室に通って、英語ペラペラになるぞ!」という目標を掲げたとしましょう。そのために、高いお金を払い、担当する仕事量を減らしてもらい、英語の勉強に打ち込みました。結果、TOEICでは900点を突破! 無事目標を達成しました。

しかし、プロジェクトの選抜試験には落選してしまいました。それは、英語の勉強に夢中になるあまり、会社での業績が落ちてしまったからでした。これでは本末転倒ですよね。なぜ「英語ペラペラ」という目標を設定したの? といえば、本来、派遣プロジェクトの選抜試験に通過したいからであったはずなのです。

少し極端な例をあげましたが、目標の達成に気を取られるあまり、本来の大義を見失っている人は、意外と多いものです。例えば、偏差値の高い大学に入ることに気を取られ、本来自分のやりたい勉強とは程遠い学部を受験したり。単語カードを作ることに集中し、本来テスト勉強に割くべき時間を失ってしまったり。

なぜその目標を設定したのか。何のための目標設定なのか、それを一番に考えましょう。

有名なビジネスの訓話に「レンガ積みの三人組」というものがあります。

中世のとある町の建築現場で3人の男がレンガを積んでいた。
そこを通りかかった人が、男たちに「何をしているのか?」と尋ねた。

1人目の男は「レンガを積んでいる」と答えた。
2人目の男は「食うために働いているのさ」と言った。
3人目の男は明るく顔を上げてこう答えた。「後世に残る町の大聖堂を造っているんだ!」と。

(引用元:ITmedia ビジネスオンライン|「目標」と「目的」の違い――あなたが働いている意味は何ですか?

彼らの目標は、いずれも「レンガを決められた数積むこと」のはずです。しかし、彼らは「WHY=なぜその目標を設定したのか」という点で異なります。おそらく、高い目的意識をもち「WHY」を明確にしている三人目の男は、仕事のスピードはもちろん、周りから認められるスピードも速いでしょう。

「WHY」があってこそ、あなたの目標は意味のあるものとなり、達成に近づくのです。

(参考)
キャリアコンパス|目標達成できる人になるセルフコーチング術!?「ひとり会議」の方法とは
ITmedia ビジネスオンライン|「目標」と「目的」の違い――あなたが働いている意味は何ですか?
コトバンク|コンピテンシー