「本当に頭のいい人」が絶対にやらないムダな行動。この7つを “しない” からこそ賢くなれる

「本当に頭のいい人」が絶対にやらないムダな行動 7選01

思わず尊敬してしまう本当に頭のいい人――みなさんのまわりにもいませんか? 

できるなら自分もそのようになりたい、と願う人は多いはず。本を読む、勉強する、思考法をまねるといったことを、実践している人もいるでしょう。

ですが、こういった新たな行動を加えるだけでなく、不要な行動を減らすことも大切です。今回の記事では、「本当に頭のいい人」が絶対やらないムダな行動を7つお伝えします。

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1. 本当に頭のいい人は、わかったふりをしない

知性的な人は、物事をよく知っている印象がありますよね。しかし、彼らは「わかったふり」はしません。常に「自分は無知である」という意識謙虚に学ぶ姿勢をもっています。

その理由のひとつは、本当に賢い人ほど自分の能力を過信しないから。

1999年にコーネル大学のデイヴィッド・ダニング博士とジャスティン・クルーガー博士が行なった研究では、能力が低い人ほど自己評価が高く、能力が高い人ほど自己評価が低くなる傾向が示されました。この現象を博士らの名にちなんで、ダニング・クルーガー効果と呼びます。

また、『地頭力を鍛える』の著者・細谷功氏によると、考える姿勢をもつためには「無知の知」が不可欠。いかに自分が “わかっていない” のかを自覚すること。これが、物事を考える出発点となると言うのです。

自らの無知を認識するには、「自責」することが大切だそう。「自分のやり方に問題はなかったか?」「自分が気づけていないことはなんだろう」と自問をする習慣をつけてみましょう。

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2. 本当に頭のいい人は、マウントをとらない

仕事や勉強ができていても、本当に賢い人はその能力を誇示して優位に立とうとはしません。なぜなら、彼らには「知的謙虚さ」が備わっているから。

ペパーダイン大学のエリザベス・クラムレイ・マンカソ氏らが行なった研究によると、自分の知識の限界を自覚している「知的謙虚さ」が高い人は、内省的思考、好奇心、開放性など、知識の獲得に関わる特性があることが示されました。

また、知的謙虚さが高い人ほど、自分の能力を自慢する傾向が低いことも示唆されたそう。これは、前述の「ダニング・クルーガー効果」からも説明できます。

本当に頭のいい人ほど、他人の能力を軽視しないもの。立場の差を示すために、マウントをとるなんてムダなことはしません。人から学ぶことのほうがずっと価値がある、と知っているのです。

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3. 本当に頭のいい人は、自分の意見に固執しない

自らが考える目的や合理性――有能な人ほど、それを追求します。しかし、ミーティングなどの意見交換の際には、そこにこだわりすぎることはしません。頭のいい人ほど、自分の意見に固執せず、他人の意見に耳を傾ける柔軟性をもっています。

リーダーシップ研究の専門家マーク・マーフィー氏によると、自他の感情を認知し、コントロールする力である心の知能(EQ)が高い人ほど、自己認識力が優れ、偏見をもたずに他人の意見を聞き入れるとのこと。EQは、仕事での成功に関連があるとされる能力。優秀な人は、自分の考えを必ずしも正しいとは思っておらず、さまざまな見方を取り入れることに抵抗がないのです。

当然ながら、議論が活発になるほど、出される意見は多様になります。自分の意見に固執し、それを押し通そうとしては、誰かが提案したいいアイデアも逃してしまいかねません。

優秀な人は、チーム全体のことを考え、先入観にとらわれず他人の意見も尊重しているもの。ゆえに彼らは、ビジネスを成功に導く優れた判断をすることができるのですね。

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4. 本当に頭のいい人は、言い訳をしない

何かに失敗したとき、言い訳を探したり、責任から逃れようとしたり……本当に頭のいい人は、そんなムダなことはしません

前出のマーフィー氏によると、EQの高い人は過ちを素直に認め、迅速に軌道修正を行なえるのだそう。感情のコントロールもできるので、失敗や不都合なことがあっても、動揺しすぎることはありません。「いま、自分がとるべき適切な判断は何か?」と気持ちを切り替え、軌道修正をするための行動に移るのです。

言い訳はその場しのぎにしかなりません。思考を切り替え、「間違いをどう修正していくのか、失敗を今後にどう生かすのか」と考えられる人こそが成長し成功を収める――頭のいい人は、それを理解しているのです。

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5. 本当に頭のいい人は、目的を曖昧にしない

本当に頭のいい人は、目標や計画が曖昧なまま行動してもムダだということをわかっています。だからこそ彼らは、勉強でも仕事でも常に「目指すゴールは何か?」と考え、目的を明確にしています。

ベストセラー『東大読書』などの著書がある現役東大生の西岡壱誠氏は、頭がいい人には「目的をもち続ける」習慣があると言います。なぜなら、目的がなければ、効率的な時間の使い方ができないから。

読書をするときであれば、「職場でのコミュニケーション術を学びたい」「生産性を上げるテクニックを知りたい」など、その本から何を得たいのかを明確にし、読書を始めます。そういった準備をせずにそのまま本を開いても、「読んだけれど得るものはなかった……」で終わってしまいかねません。

目的を明確にするメリットは、勉強や仕事に限らず、時間管理や会話などに広く当てはまる、と西岡氏。「いま、何のために使う時間か?」「何をゴールにして相手と話すか?」と、普段から目的の解像度を上げることで、より賢い人へとなれるでしょう。

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6. 本当に頭のいい人は、予定を詰め込まない

有能なビジネスパーソンは、スケジュール帳が真っ黒になるほど多忙なものだ。そんなイメージを抱く人もいるかもしれません。しかし、本当に優秀な人ほど、予定を詰め込むことはしないのです。

一橋大学名誉教授の野口悠紀雄氏は、スケジューリングは「いかにして白くするか」を考えることが大切だと言います。その理由は、主体的に使える時間を確保するため。

スケジュールに入る予定は、会議や打合せなど、誰かに合わせる受け身の時間が多いですよね。そんな予定が増えれば増えるほど、ひとりで思考する、仕事の中長期的なプランを考える、将来の計画を立てるなど、自分の成長のために使える時間は削られてしまいます。

普段、予定を詰め込みがちな人は、先に空白の時間を確保しておくといいでしょう。本当に頭のいい人になるために、スケジュール帳にメリハリをつけることを心がけてみてください。

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7. 本当に頭のいい人は、長々と説明しない

頭のいい人と話して「話が簡潔でわかりやすい」と感じたことはありませんか? 彼らは、話の要点を押さえながら整理して説明しているもの。本当に頭のいい人は、長く説明することはしません

前出の西岡氏によると、東大生は「要するに」という前置きをよく使うそう。つまり彼らには、物事をひとことで述べる「要約力」があるということ。

要約力は、頭のよさを測るひとつの指標だと西岡氏は言います。その理由は、要約するには、必要な情報とそうでない情報を判断する必要があるから。頭のいい人は、話の本質をつかんでいるからこそ、余計な説明を省くことができるのですね。

説明が長くなってしまうのは、話の内容を整理できていない証拠。「要するに何が言いたいのか?」と、ひとことでまとめる練習をしてみましょう。頭のいい人の話し方ができるようになりますよ。

***
ご紹介したことをまとめます。

「本当に頭のいい人」が絶対にやらないムダな行動 7選07

ムダな行動を見直していけば、あなたも本当に優秀な人に近づけるはず。この記事を参考に、人から一目置かれる知性的な人を目指してみてくださいね。

(参考)
現代ビジネス|なぜ能力の低い人ほど自分を「過大評価」するのか
ダイヤモンド・オンライン|「無知の知」を知っていますか?
Forbes JAPAN|いくつ当てはまる? EQ(心の知能指数)が高い人に共通する5つの特徴
Taylor Francis Online|Links between intellectual humility and acquiring knowledge
東洋経済オンライン|東大生の常識「そりゃ頭良くなるよ」という習慣
プレジデントオンライン|超デキる人の「スケジュールが白い」ワケ
西岡壱誠(2020),『「考える技術」と「地頭力」がいっきに身につく 東大思考』, 東洋経済新報社.

【ライタープロフィール】
青野透子
大学では経営学を専攻。科学的に効果のあるメンタル管理方法への理解が深く、マインドセット・対人関係についての執筆が得意。科学(脳科学・心理学)に基づいた勉強法への関心も強く、執筆を通して得たノウハウをもとに、勉強の習慣化に成功している。

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