謙虚すぎると疎まれる。まわりから “ちょっと面倒な人” と思われがちな4大NG行動

「コンプライアンスを甘く見るとだめですよ」 「〇〇するべきです」 職場で何気なくこのような言葉を使ったことはありませんか? 一見何の変哲もない言葉ですが、もしかしたら相手を不快にさせて仕事仲間の士気を下げているかもしれません。

まわりから「面倒な人」と思われがちな、職場で嫌がられるNG行動をまとめました。

NG行動その1. 「コンプライアンス」が口癖

「コンプライアンス上、それはお引き受けできません」などと、ルールを守ることにこだわり過ぎていませんか? 例えば、1時間後の会議にどうしても必要になった数百円の文具を立て替え払いで購入しようとした人に対し「所定の用紙で申請後決済が降りてから購入してください」。規定とは違う書式で作られた書類を「書式が違うから」と受け付けない……。など、ルールに縛られた発言をしてはいないでしょうか。

そんな、「超コンプライアンス重視」の言動は、明らかにNG。職場で面倒がられている可能性大です。理由は、些細なルールに固執し過ぎると、仕事が止まってしまうことがあるから。もちろんルールは守るべきですが、杓子定規に細かいルールを全ての場面に当てはめると、臨機応変に柔軟に仕事をしている人の足を引っ張り、結果的に職場の仕事の効率を下げてしまうことになります。効率重視の人にとって、コンプライアンス重視の人は「面倒な人」なのです。

MP人間科学研究所代表で心理学博士の榎本博明氏によると、「~すべき」という考え方から抜け出せないのは、自分の判断力に自信がないから。ルールさえ頼りにしていれば自分で考えなくて済むほか、次のように場をしのぐこともできてしまいます。

「コンプライアンス」は、いざという時の言い訳にもなります。もし、判断が間違っており自分が責められるような事態になったとしても、「コンプライアンスを優先させた結果」「規則に従って物事を進めた結果」と言えば、規則のせいにできるのです。

(引用元:ダイヤモンド・オンライン|「面倒な人」はなぜどうでもいい事にこだわって仕事を止めるのか

このように、コンプライアンス重視は、一種の思考停止だと言えます。この自覚がある方は、ルールを持ち出す前に一度冷静に「何のため?」「どうすれば効率がいい?」と頭を働かせましょう。数百円の文具の立て替えや違う書式で作られた書式を受け付けないことが、果たして職場にとってプラスになるでしょうか。冷静に考えた結果、ルールを多少柔軟に運用したほうが会社や社員のためになる状況だと判断できれば、臨機応変に対応できるはずです。「面倒な人」と思われなくなるばかりか、「さすが気が利いている」と評価されるようにもなるでしょう。

NG行動その2. 人の話を聞いていない

誰と話していても気づけばいつも「私の経験では……」「僕が新人の頃は……」と自分語り。ついつい相手の話に割って入り、自分の話に持っていってしまう人も、周りからは疎ましがられている可能性大です

プレジデント社が2014年に、ビジネスパーソン1,000人を対象として“仕事の場面で見た時に「バカ」と感じる行為”についてアンケートを実施しました。その結果によると、話し方部門における1位は「人の話を最後まで聞かない」こと。「話にすぐに反論」や「若者言葉を使う」を上回る堂々の1位であり、人の話に最後まで耳を傾けない行為は大変「愚か」だとみなされていることがわかりました。

「いやいや、自分は大丈夫」と思っても油断は禁物です。話を横取りしている意識はなくても、相手の話の中に出てきた単語から自分の話にすり替えてしまっている可能性があります。これをしてしまうと、相手の話の本質を見逃してしまうため、きちんと話を聞いていれば起こり得なかったミスが生まれるおそれもあるでしょう。自分の話ばかりして人の話を聞かなかったせいでミスを招いてしまえば、周囲からは「仕事ができない人だ」「また自分語りだ、面倒くさいな」と思われてしまいます。

こうならないように、話を聞いている時に自分の話をしたくなったらぐっと堪えましょう。そして代わりに、経営コンサルタントの横山信弘氏が勧める以下のことを実践してみてください。

適切な相槌を打ちながら聞く 相手の話を頭の中で整理して要約しながら聞く

相槌を打つことで共感や感動を態度で示せば、相手はより話をしやすくなるでしょう。相手の承認欲求を満たすことにもなり、信頼関係も生まれやすくなります。また、相手の話の内容を要約する癖をつけ「〇〇ということですね」と確認する言葉を挟めば、相手の話の本質や核心をきちんと掴むことができるため、ミスや勘違いが生まれることも少なくなり仕事に無駄がなくなります。論点がずれてしまった際には軌道修正することもできるでしょう。

「人の話を聞く力」があるか否かで、人の印象は大きく変わります。「話す力」より「聞く力」に力を入れれば、もう「面倒な人」とは思われなくなるはずです。

NG行動その3. 謙遜・卑下しすぎ

謙遜が美徳とされがちな日本でも、あまりにも謙遜しすぎるのは考えものです。例えば、新たなプロジェクトに「私がやります」と手を挙げたものの、不安になって「私は企画力がないし、やっぱり他の人の方が適任だと思う……」と尻込みしてしまったり、「私は仕事が遅いから……」と「できない」アピールをしてしまったりした経験はありませんか? こうしたビジネスパーソンの心理について、心理カウンセラーの大嶋信頼氏は「日本では、『謙虚に生きるべきだ』という呪いにかかっている人が本当に多い」と言います。

こうした謙遜が時に過度になると、周りから嫌われてしまう可能性があります。理由は、「忖度」を期待しているように思われてしまうから。本人にそのつもりはなくとも、謙遜や自己卑下は「そんなことないよ!」という肯定発言を待っているように感じられ、周りから「面倒な人」と敬遠されてしまうのです。加えて、ネガティブなポイントをアピールしすぎることによって、余計に「できない人」という印象を強く周囲に与えてしまい、本来あるべき対等な関係を築けなくなることも。

前出の榎本氏曰く、謙遜しすぎてしまう人は実は自己愛が強く、それゆえに他人からどう見られているかが気になりすぎてしまっているのだそう。また大嶋氏は、人の目を気にしすぎることの弊害を次のように述べています。

他人の行為や表情などあらゆることに過敏に反応する。そういうものに思考が支配されて、本来やるべき仕事など重要なことに集中できなくなってしまう

(引用元:STUDY HACKER|会社の面倒くさすぎる人を上手にかわす最強武器「ジョーカーの笑顔」

大嶋氏によれば、このような人の多くはとても真面目な性格なのだとか。真面目だからこそ謙遜してしまっているというわけです。心当たりのある方は、謙遜・卑下しすぎると逆効果だということを意識し、人の目を気にしないように心がけましょう。

NG行動その4. やたらと好戦的

同僚が成功した際には「運が良かっただけだ」。 残業中に「手伝おうか?」と声をかけられた時には「自分の仕事の速さを自慢してるんだ。見下しやがって」。 自分の意見に反論されると「ケチをつけられた!」。

そんな、やたらと好戦的で敵意のある発言もNG行動です。こうした攻撃的な反応を繰り返すと、当然のことながら周囲の士気を下げますし仕事の流れも妨げます。その結果、周りから「面倒な人」と思われてしまう可能性が大きいのです。

榎本氏によれば、これらの発言の背景にあるのは強烈な比較意識と対抗心。常に勝ち負けの図式を持ち込んだ発想をしてしまうため、他人の成功を自分の負けと認識してますます競争心を燃やしたり、他人の成功を認めることができなかったりします。

また、相手は単に意見を述べたに過ぎないのに「ケチをつけられた!」と感じ挑発されているように捉えてしまうのは、敵意帰属バイアスという認知のゆがみが原因なのだそう。敵意帰属バイアスとは、簡単に言えば、偶然ぶつかっただけなのに「わざとぶつかられたに違いない」と決めつけてしまうような認知の歪みのこと。相手の言動に敵意があるように勘違いしてしまうのです。

身に覚えのある方は、まずは自分の認知が歪んでいることを自覚し、考え方を見つめ直すことがNG行動から抜け出す第一歩です。同僚の成功を喜べなかったり、悪意を向けられたように感じたりした時には、不用意な言動をする前に「自分の認知にバイアスがかかっていないか?」と一度冷静になって考えてみましょう。「勘違いしているだけだ」と思い直すだけで、攻撃的な気持ちがスッと消えて気分が楽になると思いますよ。

*** 何気ない言動が自分のイメージをマイナスにしていたらもったいないですよね。人からの評価を気にしすぎる必要はありませんが、NG行動に心当たりがある方は、少しだけ自分の言動を見つめなおしてみてはいかがでしょうか。

(参考) ダイヤモンド・オンライン|「面倒な人」はなぜどうでもいい事にこだわって仕事を止めるのか リクナビNEXTジャーナル|頭カチンコチン!「●●すべき」から抜けられないルール人間に対抗するフレーズ3つ プレジデントオンライン|「一瞬で嫌われる言動」ワーストランキング STUDY HACKER|コツをつかめば誰でも「聞き上手」 聞く力を鍛えるための簡単トレーニング Yahoo!ニュース|聞く力とは? 「相手の話をよく聞く」には3種類の意味がある。 STUDY HACKER|なぜ日本人の自己肯定感は低いのか? “謙虚すぎる” と人生は損だらけ。 STUDY HACKER|会社の面倒くさすぎる人を上手にかわす最強武器「ジョーカーの笑顔」 ダイヤモンド・オンライン|相手の忖度を期待してやたらと謙遜する面倒な人の正体 cotree|「謙遜しすぎ」は逆効果?対人関係におよぼすデメリットとその対策 ダイヤモンド・オンライン|「面倒な人」が他人の成功にケチをつけずにはいられない理由 ダイヤモンド・オンライン|「やたらと攻撃的な人」は、実は見下されるのを恐れている

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