暗記が10倍楽しくなる! 覚えられないものを覚える脳科学的テクニック。

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勉強をしていて最も気分が暗くなるもの、それが暗記だ。

講義を受けたり、自分の意見を文章にしたり。そうした勉強を「楽しい」と感じる人は多いはずだ。しかし、暗記しなければならない事項のリストを見た途端にやる気を失う、そうした人も多いだろう。

自分を高めるはずの勉強で、憂鬱な気分になってしまっては逆効果だ。 今日は、そんな暗記を楽しく済ませるちょっとした工夫を紹介しよう。

必要なのは、赤シートでも単語帳でもなく、あなたの「友人」。 持つべきものは友なのだ。

badge_columns_1001711必要なのは、関連づけること

私たちはなぜ暗記が苦手なのだろう。

脳科学では、人間の記憶を二種類に分類することが多い。 一つめが「エピソード記憶」、二つめが「意味記憶」だ。

「エピソード記憶」は具体的な自分の体験、「意味記憶」はいわゆる知識、学んで覚えたものを指す。当然、前者の方が強い。

たとえば、いま皆さんに、過去のことでよく覚えているものは具体的に何ですかと聞かれたら何を思い出すでしょうか。(中略)しかし、たいていの場合はいつどこで何をしたという過去の自分の経験や出来事に関連した記憶であると思います。

(引用元:池谷裕二|記憶力を強くする)

自分の経験したこと、何か具体的なものに結びつけられると記憶は飛躍的に強固なものになる。

そう、暗記で必要なのは、「自分の身近なものに関連づけること」なのだ。

Amigos saltando sobre la arena de la playa

badge_columns_1001711英単語と友人を関連づけたら…?

関連付けて覚えてしまえばより記憶されることはわかった。 あとは何と関連づけるか、が問題だ。

古くからある「記憶術」には、場所と関連づけて記憶する「場所法」なんてのもあるらしいが、初心者には少々難しい。

例えば。 disgasting=キッチン、controversial=ダイニング、と関連付けたところで、パッと思い出せるだろうか。私は怪しい。

それは、場所に個性がないから。キッチンはゾッとしないし(disgusting=ゾッとする)、ダイニングは議論の的にならない(controversial=議論の的になる)。どの場所がどれに対応するのか、それが直感的に思い出しづらい。

私が提案したいのは、皆さんの友人に関連づけること。

例えば私の友人には、食事の時いつも物を口に入れながら喋るS君がいる。正直、ものが飛び散るしやめてほしいのだが、未だ注意できていない。

そんなゾッとするような癖を持つ友人には、頭の中で「disgusting=ゾッとする」を関連付けてやろう。disgusting、えーっとどういう意味だっけと思ったらS君の登場だ。あーそうだ、ゾッとする、だったな。と瞬時に思い出せるはずだ。

controversialだったら、この一年間で五人の男を虜にしたYさんを思い浮かべる。彼女の男性を魅了する技術は物議をかもすところだから、「controversial=議論の的になる」を関連付け。意味を忘れてしまった時にご協力いただこう。

こんな具合に、個性豊かなあなたの友人たちを暗記の道具として使ってしまおう、というのがこの勉強法だ。

もし友人が少ない…とこぼす人がいても気にしないでほしい。別に友人でなくてもいい。学生時代の恩師。TVに出てくる有名人。誰でもいいのだ。友人なら身近だから思い出しやすい、というだけ。

badge_columns_1001711幅広く応用できる!

別に英単語だけじゃない。 たとえば学生を苦しめる日本史、世界史。

歴史上の登場人物を友人に置き換えてストーリーを作ってみてもいいかもしれない。 関ヶ原の戦いを義理堅いK君(石田三成役)とおおらかなUさん(徳川家康役)にしてみたり、なんてことも可能だ。

***

暗記は憂鬱だ。 勉強で避けては通れない道だからこそ、憂鬱なのだ。

ならば無理して突破するのではなく、ちょっと工夫を加えてみてほしい。この方法を使えば、楽に、そして何より楽しく暗記を済ませられる。

お試しあれ。

参考: 池谷裕二|記憶力を強くする


東京大学理科二類所属。県立浦和高等学校および駿台予備校出身。小さいころから自然や生き物に関心を持ち、高校時代に読んだ福岡伸一の「生物と無生物のあいだ」に刺激をうけ、分子生物学を志す。テニス歴6年。AKB48の大ファン。

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