約600本の動画と2,000個もの教材が魅力! オンライン上で英語の先生を強力サポート『PEN英語教師塾』

めまぐるしく変わる日本の英語教育。 「新指導要領」に「外部試験」をはじめとして、新たなキーワードが飛び交う昨今、社会からの期待を一身に背負う英語教師は、毎日の多忙な生活の中から時間を見つけて自己研鑽に励まなければなりません。

今、そんな先生方を強力にサポートする、オンライン上の英語教師塾「PEN英語教師塾が注目されています。一体どのような塾なのでしょうか? 「PEN英語教師塾」をいいずな書店と共に協働主催している、ココネ言語教育研究所所長の田中茂範(たなか・しげのり)先生と、阿部一英語総合研究所所長の阿部一(あべ・はじめ)先生にお話をうかがいました。

先生が変われば、生徒が変わる。学校も変わる。

もともと編集主幹として辞書を出していた関係上、日本全国、北海道から沖縄まで、数え切れないほど多くの学校を回って、講演をしてきました。そのときにたくさんの先生たちが「もっと勉強会に参加して、本格的に勉強したい」と話してくれたんです。でも、勉強会というものは、一度参加して終わりという感じで、一過性ですよね。そして学校の先生たちはとにかく忙しいから、そもそも勉強会に出られない人もいる。十何年も前から全国を回っていて、これがずっと意識の中にあったんです。

そこで大学での仕事をやめた後、英語教師のための教師塾を立ち上げることにしました。僕は今まで35年間、大学の研究やJICAのプログラムのデザインなどをはじめとして英語教育の理論と経験の両方を実践してきたので、それを活かして、トータルに英語教育をデザインすることができるんじゃないかと思いましてね。とにかく多忙な先生方のために、24時間365日いつでも好きなときに勉強することができるように、オンライン上の塾にすることにしました。

先生が変われば、生徒が変わります。学校も変わります。でも先生達はふだん忙しくて、変わるためのヒントを見つける時間がないんです。また、方向性がはっきりしないと、先生ががんばって新しいことに挑戦したところで、なかなかうまくいきません。そこで、全国の英語の先生方に向けて、何かヒントとなることが提供できたら良いんじゃないかな、と考えたんです。

田中茂範先生

約600本の動画で学べる! 世界最高の英語教師塾

動画や教材は毎週アップデートしていて、現在、動画が約600本、教材は全部で2000個近くあります。動画の内容は、理論編と実践編とアラカルトに分けられています。思いつきで進めてもしょうがないので、まず全体のコンセプトを作りました。英語教師力とは何なのか、4つの柱を規定したんですね。

・指導技術 ・授業作り ・英語教育に関する専門知識 ・英語教師としての英語力

この4つの柱を踏まえ、英語教師力として、65項目を設定しました。まず、英語教師は言葉を扱う仕事なので、専門知識として、言語論・文化論・コミュニケーション論などを押さえておかないといけません。さらに、第二言語習得理論英語教育原理アクティブ・ラーニング ICT の活用、シラバス作成のコツなど、知っておくべきことはたくさんあります。もちろん、音声指導に語彙・文法・慣用表現の指導、英語で英語を教える方法なども、重要なポイントです。これら65項目それぞれの力を学べるように、多種多様な動画が用意されています。

英語教師の皆さんが学べる仕組みとしては、世界最高だと思います。さらに、教室内で生徒にそのまま見せられる動画も数多くあります。「すごい!」という感動を与えながら、単語や文法についての知識をじっくり学べる講義動画もあれば、1本1~3分で楽しく日常の英語を学べるアニメ動画も用意しています。これを毎回の授業で見せることができれば、着実に力が付くでしょう。

阿部一先生

「コアイメージ」で日本語に訳さずに直感的に理解できる

動画や教材は、言語の身体性やイメージスキーマなど、様々な学問的知見をもとに作成しています。語彙指導では、単に「take=取る」と訳語を当てはめる既存の教授法ではなくて、語の持つ共通イメージで理解するための工夫が随所に盛り込まれています。例えば、take の本質的な意味は「自分のところに何かを取り込む」ことです。これを「コアイメージ」と言いますが、語の持つ意味をイメージで捉えることで、日本語に訳さずに直感的に学ぶことができるようになるのです。

・take an apple(リンゴを取る) =あるところからリンゴを移動させて自分のところに取り込む ・take a picture(写真を撮る) =遠くの景色をカメラで取り込む ・I can't take it any more!(もう我慢できない!) =ある事柄や状況をこれ以上自分のところに取り込むことができない

これらをネイティブに尋ねると、感覚的にはわかるけれど、なかなか言葉で説明できないようなんです。そこで明示的に説明してあげると、「そうだ!」と必ず納得するんですね。日本人でも、「『は』と『が』の違いは何ですか」と聞かれても、すぐに出てこないものです。でも、いい説明を耳にすると、「なるほど、たしかにそうだ!」と納得するでしょう。つまり、ネイティブスピーカーが直感的に理解している、言語の感覚的なものを捉えているんです。

このような観点から、単なる暗記ではなく、深く理解できるように、動画で詳しく解説しています。これらを英語教師が知っているか知らないかで、授業内での教え方が大きく変わってきます

それは語彙指導に留まりません。例えば、文法学習では昔から、直接話法と間接話法を置き換える設問がよくありましたね。でもこの2つは、意味が異なります。安易に置き換えてはいけないんですね。これを知っているだけで、指導方法に大幅な変化が見られることでしょう。このような内容をはじめとして、英語教師に必要な4つの柱、65項目すべてにおいて、専門的で実践的な内容を学ぶことができるのです。

約2,000個もの教材はダウンロードし放題! 交流スペースでお悩み解決も

さらに、授業内で配布できる教材を現在1,900個近く用意しています。教材はすべて、いくつでもダウンロードして、授業でそのまま使うことができます。リスニング教材には英語ネイティブの音声があり、カラーのイラストがついている教材も多くあります。

教材は、音慣れトレーニングや語彙・文法・品詞・句動詞などの項目別、そして初級者向け・上級者向けなどのレベル別などに分かれています。例えば上級生向けなら、普通の高校の英語の授業ではなかなか登場しないような難易度の高い英単語や、ネイティブの生の会話などがまとめられています。生徒のロールプレイを促すような、授業内のアクティビティをサポートするための教材もあります。

日々、日本全国の中学校や高校を回っていて、時には実際の授業で生徒に英語を教えることもありますから、現場のニーズに合わせた教材が提供できていると思います。

PEN英語教師塾は「Make it MAP」をスローガンとして掲げています。授業内で使う教材は生徒にとって、Meaningful、Authentic、Personal なものでなくてはいけません。質の高い英語教育を実現するために、こちらで用意している教材は全て、この3つの観点から作成されています。

・Meaningful わかりやすく、おもしろく、やる価値があると実感できる ・Authentic リアリティを感じる ・Personal 自分ごととして捉えられる

各動画には関連教材のリンクがついているので、動画で学んだ後、その知識を活かして授業を展開するための教材が手元に揃っています。動画にはコメントが追加できるようになっているので、関連する最新の研究にも目を通すことができます。

さらに交流スペースでは、「関係詞」や「前置詞」のような具体的な文法項目の質問から、文字指導や文法指導、「会話の振り返りの方法」などの授業実践における助言を求める声まで、先生自身の悩みを共有し、解決に導くコミュニティができあがっています。動画で学び、教材を使い、他の先生方と交流してさらに授業をよくするための仕組みがあるんですね。

PEN英語教師塾は、英語教師のためのプラットフォームとして、常に最新の情報がアップデートされていく場なんです。

英語学習者にも、大学生にも! 英語教員には、教師としての座標軸を

PEN英語教師塾の動画には、実はアラカルトも多いんです。これは英語教師だけでなく、英語学習者や、英語教育に興味のある全ての人に見ていただきたい内容になっています。

例えば、楽しみながら実践的な英語を学べるアニメや、大学院レベルの専門的な講義や新進気鋭の若手研究者による解説、アフリカのコンゴで行われている異言語交流プログラムについての取材やインタビューもあります。さらに、cocone言語教育研究所のレポートや論文に加え、「ポケモン英語」のような新聞寄稿も読むことができます。社会人でも、教養として大いに楽しめるでしょう。教材も辞書や参考書の代わりとして、英語力を高めるために大いに効果を発揮するはずです。

現在の利用者は高校の英語教師がメインで、中学校や大学の先生にもご利用いただいていますが、これから英語教師になる予定の大学生や大学院生の皆さんにもぜひご活用いただきたいですね。

近年は、新指導要領や外部試験、CEFR(セファール)やCLIL(クリル)など、様々なキーワードが飛び交っています。そんな中、現場の英語の先生や将来教職を目指す学生の皆さんは、いろいろな言葉に振り回されて、右往左往してしまうこともあるのではないでしょうか。

これらの用語の持つ本当の意味を自力で深く理解するのは、なかなか難しいものです。PEN英語教師塾で最先端の内容を学ぶことで、英語教師としての座標軸を固め、自信を持って英語教育に取り組んでいっていただけたらと、心から願っています。

『PEN英語教師塾』はこちらから。

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【プロフィール】 田中茂範(たなか・しげのり) 米国コロンビア大学博士課程(応用言語学)修了(教育学博士号取得) 慶應義塾大学名誉教授 ココネ言語教育研究所 所長 JICA語学研修諮問委員会 座長 財団法人国際交流サービス協会 アドバイザー ベネッセ教育総合研究所 ARCLE 理事 秋草学園高校、桜の聖母学院高等学校の英語教育アドバイザー

NHK英語教育番組『キーワードで英会話』『わかる使える英文法』を担当(2006-2007) テレビ東京番組『ハロー毎日かあさん』監修(2011-2012) 高等学校検定教科書『コミュニケーション英語 PRO-VISION 1-3』(桐原書店)編者代表 『Eゲイト英和辞典』(ベネッセ)編集主幹 BE-GO(現在、Challenge English)(ベネッセ)監修 読売新聞、共同通信社、日経新聞などで記事発表 JICAの経験を生かし、全国市町村国際文化研修所(大津市)の設立に関わる。

代表著書: 『認知意味論:英語動詞の多義の構造』(三友社出版) 『コトバの意味づけ論』『意味づけ論の展開』(紀伊国屋出版) 『空間と移動の表現』(研究社) 『幼児から成人まで一貫した英語教育の枠組み』(リーベル出版) 『英語感覚が身につく指導:コアとチャンクの活用法』『英語を使いこなすための実践的学習法:my Englishのすすめ』(大修館書店) 『表現英文法 増補改訂版』『日常まるごと英語表現ハンドブック』(コスモピア)

 

阿部一(あべ・はじめ) 阿部一英語総合研究所 所長 ココネ言語教育研究所 アドバイザー 元獨協大学外国語学部教授 NHKラジオ「基礎英語3」(1994~96年) 講師 『アドバンスト・フェイバリット英和辞典』『アドバンスト・フェイバリット和英辞典』(東京書籍)編集委員

文部科学省をはじめ、英検や各都道府県の教育委員会・教育センターなどで、日本人教師や外国人講師に数多くの講演会、研修会、ワークショップなどを行う。2005年より阿部一英語総合研究所(英総研)所長。最新理論に基づいた“分かりやすく使いやすい”各種の指導テクニックの研修会を行っている。現在、理論と実践の橋渡しに関心があり、使いやすく実践的で効率的な教材作りや、後進の指導に当たっている。ERI と呼ばれる、億単位の言語データベースの研究・開発とともに、教育機関や官公庁および企業向けの語学研修のカリキュラム・プランニング、シラバス・デザインなどを手がけている。

代表著書・共著書: 『英語は2語で何でも言える!』(アルク) 『究極の英語「音トレ」』『増補改訂版 日常まるごと英語表現ハンドブック』(コスモピア) 『コーパス口頭英作文』(DHC) 『9割の日本人が使い方を間違える基本英単語101』(ジャパンタイムズ) 『ダイナミック英文法』(研究社)

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