究極の時短術! 「フォトリーディング」を使えば、仕事が “倍速で” 進む。——山口佐貴子『未来が劇的に変化する「フォトリーディング」速読術』第9回

私はフォトリーディングを習得している社員に、次のように仕事を依頼します。

「明日の朝10時の会議で〇〇についてプレゼンをするから、この3冊の本をフォトリーディングして、要点をマインドマップでまとめておいてね」

プレゼンが翌朝10時からの場合、前日の16時ごろに依頼すれば、社員は残業もせずに間に合わせてくれます。フォトリーディングが身に付いていれば、3冊の本の内容を要約し、プレゼン内容をまとめ上げるまでに2、3時間あれば可能です。社員がフォトリーディングをできなかったら、「社長は無理難題を言って、ひどい!」といわれかねません。

フォトリーディングのスキルがあれば、作業時間は短縮され、しかも内容は比べ物にならないほどに素晴らしいものに仕上がります

右脳と左脳の両方を使って大きな結果が出る

フォトリーディングを受講したビジネスマンの方からは、仕事のスピードアップについて以下のような感想をいただいています。

「今日、会社に行っていつも通り仕事をしました。すると、数日かかっても終わらなかった書類が、数時間で終わったんです! これには驚きました。フォトリーディングはまさにマラソンの高所トレーニングのようです。講座中は気が付かなかったのですが、脳の使い方が全く変わってしまいました」

「この半年間、会社の誰もがそのシステムトラブルの原因を突き止めることができずいたのですが、ある時ふと、『もしかして?!』と思い、やってみたところトラブルが直ったのです! そのことを社長がとても喜んでくれて、今日、じきじきにお礼のメールをいただきました。これもフォトリーディングでひらめきが増えたことの成果かも知れません」

フォトリーディングでは左脳(意識)・右脳(潜在意識)の両方を使い、高速で本からの情報を収集し処理していきます。左脳では分析や数値化、言語化を行い、右脳はひらめきや直感、イメージが浮かびやすくなります。

これまで左脳を多く使っていた人は、フォトリーディングを行うことで右脳の働きも可活性します。そのため、脳の使い方が変わったと感じたり、これまでにないひらめきが生まれたりするのでしょう。

フォトリーディングに体感覚、視覚、聴覚をプラスすると記憶力がさらに上がる

また、フォトリーディングに体感覚、視覚、聴覚をプラスすると、さらに記憶が強化され、仕事をスピードアップできます。

たとえば、「商品スペックの単語を覚えて、すらすらとキーボードに打ち込みたい」と思った場合、まず商品スペックのフォトリーディングを行えば、通常の1/3の時間で覚えることが期待できるでしょう。さらに、そのスペックを話しながら打ち込んでみましょう。手の動き、口の動き、耳から入る音、目から入る文字……と、体感覚、視覚、聴覚を活用することで、そのスペックは長期記憶となります。

キーワードの拾い読みで記憶に定着させる

短時間で仕事を完了させなければならないとき、資料を全部読み込むのではなく、キーワードの拾い読みで記憶に定着させることもできます。

売れっ子講師のAさんもキーワードの拾い読みを活用されているおひとりです。

「受講者の事前アンケートがもらえるのが講座直前のときも多いのですが、大丈夫です。全部読み込まなくても、フォトリーディングすることでアンケート内容が頭に入るので、『ここを聞きたいんだな』というのが短時間でわかります。逆に、フォトリーディングをせずにアンケートを読み込んでいたときは、大事なところを蛍光ペンで引いているのに、何回も読まないと頭に入りませんでした。でも、フォトリーディングの場合は、短時間で頭のなかにキーワードが入り、記憶していられるのです」(Aさん)

フォトリーディングでキーワードを拾うという作業は、資料などの読み込みのときに、とても効果的です。なんでもかんでもすべて頭に入れようとすると、逆に頭のなかに何も残らないということが起こりますが、キーワードだけ拾えば、忘れません。しっかり記憶に定着するのです。

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要点をつかみやすくなり、倍速で仕事が進む

フォトリーディングを会社の朝礼に取り入れてくださっている社長もいて、社員の皆さんからは以下のような感想をいただきました。

「フォトリーディングの方法と同じで、仕事をするとき、常に『目的』を考えるようになりました」 「話の構成や順序を組み立てやすくなりました」 「要点をつかんだメモのとり方ができるようになりました」 「仕事の優先順位のつけ方がスムーズにできるようになりました」 「集中力が続くようになりました」

初心者の人が、フォトリーディングのステップを踏む習慣をもつと、このような変化はよく起こります。仕事の優先順位のつけ方や取り組み方がスムーズにできるようになって、仕事が倍速で進むようになるケースが多いのです。

また、メモを取りながらフォトリーディングしていると、頭の中が整理されていくクセがついていくので、話し方がうまくなるという報告もよく受けます。

仕事の段取りをこまめに組み直す

フォトリーディングでは、本を読み始める前に準備を行い、本を読む目的を明確に決めます。仕事も同じで、とりかかる前に準備の時間を設けましょう。

だらだらと仕事を始めるのではなく、朝5分でいいので、今日の1日の流れを確認し、仕事の段取りを頭に入れることによって、効率的よく仕事が進むようになります。さらに、ランチの後、午後の仕事の流れを見直して、帰りたい時間に退社できるようにしましょう。仕事で遅くなることが続くと、家族との時間や睡眠時間を削ることになり、ゆとりがなくなって、仕事への集中力も落ちてしまいます。

フォトリーディングを学ぶと、脳の効率的な使い方がわかるようになり、時間を有効活用できるので、「残業が減った」という人も少なくありません。フォトリーディングで、仕事をスピードアップさせ、ゆとりある人生を手に入れてください。

■フォトリーディングの詳しい方法はこちら ステップ1<準備> 本を読む目的を決める ステップ2<予習> 目次をチェックする ステップ3<フォトリーディング> 本の情報を長期記憶に保存する ステップ4<復習> 本に質問を投げかける ステップ5<活性化> 文字を追いながら読む

■連載『未来が劇的に変化する「フォトリーディング」速読術』一覧はこちら photo-reading-bottom

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才能が目覚めるフォトリーディング速読術

山口佐貴子

宝島社 (2017)

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超一流の人がやっているフォトリーディング速読勉強法

山口佐貴子

かんき出版 (2013)

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