「海外ベンダーとの打ち合わせ、技術的な話になると英語力がついていかないなあ……」
「英文メールのやり取り、どうも時間がかかるな。スピーディーに対応したいけど、どうしたらいいんだろう?」
そんなふうに思ったことはありませんか? IT業界だと、英語が必要な場面が多いですよね。
「ITの世界で使える英語」を身につけるにはどうしたらいいのでしょう? 英語コーチングサービス「ENGLISH COMPANY」でコンテンツ開発を担当する田畑翔子さんと堀登起子さんに話を聞きました。
米国留学を経て、立命館大学言語教育情報研究科にて英語教育を専門に研究。
言語教育情報学修士・TESOL(英語教育の国際資格)を保持。
株式会社スタディーハッカー常務取締役、コンテンツ戦略企画部部長。
大学で言語学を学び、卒業後は英語講師やPR企業の海外担当として活躍。通訳・翻訳として10年以上のキャリアをもつ。
大学院では国際言語教育について学びつつ、多読スクールを運営。脳科学とComplex Theoryの視点から第二言語習得をとらえることがライフワーク。大学の助教として英語を指導したこともある。TESOL修士取得。
株式会社スタディーハッカーコンテンツ戦略企画部。
- IT業界で英語が必要な理由
- 英語の独学には限界がある?
- 英語力アップに必要なのは「課題発見」
- 「IT英語」はどうやって習得できる?
- 外国籍の部下を英語で指導するとき、どう言えば?
- おすすめなのは「忙しいけど英語力を上げたいIT業界の方」!
IT業界で英語が必要な理由
——IT業界でも英語力は必要なのでしょうか?
田畑さん:はい。外国の方と直接やりとりしなくても、最新技術に追いつくため、英語での情報収集をされている方は多くいます。
もちろん、外資系企業に勤めていたり、海外と取引していたりする場合も、英語力が必要です。オフショア開発だと、現地のエンジニアとは英語でやり取りすることになりますから。
ITスキルに加えて英語力があれば、キャリア形成で非常に有利です。IT業界にお勤めで、転職を目指しENGLISH COMPANYを受講された方は多くいらっしゃいます。
英語スキルのあるなしで年収が大きく変わったり、好条件で転職できたりすることは、よくあるそうです。受講から3か月でTOEIC®900点台に到達し、一流企業の管理職に転職して、年収を大きく上げた方もいらっしゃいました。
国内企業でも、日本人のIT人材が不足しているため、海外からの採用も一般的になってきているんです。社内のいたるところで英語が必要になっている、という話はよく聞きますね。
——「IT英語」はどのように身につけたらいいのでしょう?
田畑さん:通常の英語学習と同じく、ビジネス全般で必要な英語スキルを底上げすることですね。それに加え、「IT業界でよくあるシーン」を多く取り入れた教材を使うと、実務で役立ちやすいと思います。
ENGLISH COMPANYの受講生にも、IT業界にお勤めの方が多いんです。全受講生のおよそ4分の1で、業種別だと最多ですね。
IT業界で活躍される方々のため、ENGLISH COMPANYのパーソナルトレーニングでは「IT英語プラン」をご用意しています。IT関連の英文資料を読めるようになりたい、同僚や取引先とスムーズに英語でコミュニケーションしたい、という方向けの学習コースです。
受講した方々が「業務の効率が明らかに上がった!」と実感できるよう、カリキュラムを作成しています。たとえば、読解に時間がかかっていた文書をさらっと読めるようになったり、電話やミーティングで相手の言っていることが理解できるようになったり。
英語力を高めたい、というITビジネスパーソンからご好評を頂いているプランなんです。
英語の独学には限界がある?
——英語については、独学で取り組んでいる人も多いですよね。ENGLISH COMPANYでIT英語を学ぶのには、どのようなメリットがあるのでしょうか?
田畑さん:ENGLISH COMPANYのパーソナルトレーニングでは、トレーナーが受講生の弱点・課題を診断し、その人に最適な学習計画を作成しています。そのうえで、マンツーマン、1回90分のトレーニングをしているんです。
「いつ・何に取り組むべきか」をはっきり決め、教材も具体的に指定するため、「何をすればいいんだろう」と悩むことがありません。英語学習指導を専門とするトレーナーがついているので、自分ひとりで考えて勉強するよりも効果的な学習ができるんです。
「IT英語プラン」では、IT業界における実際のビジネスシーンを想定してトレーニングするため、トレーニングの内容を業務ですぐ活かせるはずです。
——トレーナーは英語学習指導が専門とのことですが、どれくらいの専門性があるのでしょう?
田畑さん:ENGLISH COMPANYで教えるトレーナーの多くは、英語教育や言語学などを大学・大学院で専攻したり、教育機関で教えた経験が豊富だったりします。当社は「専門性」を重視しているため、採用の際も専門性の高い人材を選抜しているんです。
トレーナーたちは頻繁に研修を受け、第二言語習得理論などの知見を常にアップデートしています。受講生の課題を正確に発見したり、トレーニングの効果をわかりやすく説明したりできるよう、自主的な研さんに努めている人ばかりです。
英語力アップに必要なのは「課題発見」
——「課題の発見」がそんなに大事なのでしょうか?
田畑さん:はい。たとえば、「英会話ができるようになりたいから英会話を練習しよう」と考える方は多いですよね。
ですが、英会話がうまくできない背景には、相手の話を聞き取る「リスニング力」や、文の構造を把握する「文法力」などの不足があります。この場合、必要なのは「ネイティブと会話練習をすること」ではなく、リスニングのスキルや文法の知識を集中して鍛えることなんです。
とはいえ、「いまの自分に何が不足しているのか」「その不足はどうすれば解消できるのか」を自分で判断するのは難しいですから。専門の訓練を積んだトレーナーだからこそ、「この人に足りないのはこのスキル」「それにはこのトレーニングが必要」と診断できるんです。
——専門のトレーナーからマンツーマンの指導を受け、IT業界で必要な英語力を身につけられるのが、ENGLISH COMPANYの「IT英語プラン」なのですね。
堀さん:はい。IT業界ならではの題材を使い、実務に役立つスキルを磨くのはもちろん、英語の基礎力を底上げできるプランです。
「IT英語」はどうやって習得できる?
——「IT業界ならではの題材」とは?
堀さん:IT業界で想定されるトピックを教材で扱っています。たとえば……
- システムのテスト運用
- 人員不足への対処
- データベースの設計方式
また、こんなシチュエーションでの会話表現もあります。
- 社内でミーティングする
- 海外のエンジニアに指示する
- 海外のクライアントにプロジェクトの進捗を報告する
エンジニア、セールス、マネージャーなど、受講生の職種や英語レベルに合わせて教材を選択しているんです。
——具体的にはどんなトレーニングを行なうのですか?
田畑さん:たとえば、チャートやグラフについて説明するトレーニングです。実際の業務でも、スライドを見せながら数値や傾向を説明することがありますよね。
実際に仕事で英語を使っているのをイメージしてもらいながら、アウトプットのスキルを鍛えます。これは、第二言語習得理論で言う「ESP(English for Specific Purposes:特定の目的のための英語)」にのっとったトレーニングです。
アウトプットのトレーニングでは、論理的に話すための「型」や言い回しを身につけ、いつでも使えるようにします。グラフの内容を説明するには、普通の会話では使わない表現を知っている必要がありますよね。たとえば……
- このグラフは〜を示しています
- 横軸/縦軸は〜を表しています
- 〜の大幅な増加/減少が観察されています
このような言い回しを使いこなせるよう訓練すれば、「どう話すか」ではなく「何を話すか」に集中できるようになります。
ほかには、写真やイラストを見ながらストーリーを説明するトレーニングも。「過去の出来事には過去時制を使う」「時系列での説明にはつなぎ言葉が必要」といった基本を学ぶことで、職場で発生したトラブルやシステムエラーの経緯を説明できるようになりますよ。
外国籍の部下を英語で指導するとき、どう言えば?
——ほかにはどんなことを学びますか?
堀さん:アウトプットのトレーニングの一環として、「コミュニケーション・ストラテジー」も学びます。名前のとおり、コミュニケーション上の戦略です。
たとえば、オンラインミーティングで通信状態が悪く、話が聞き取れなかったとき。反対意見を言いたいけれど、不快感を与えずに伝えたいとき。
このようなコミュニケーション上のトラブルに対処するとき、母語なら「すみません、一瞬聞き取れなくて」「おっしゃるとおりです。ただ、この場合……」のような表現を自然と使っているはずです。でも第二言語だと、なんと言っていいかわからず困ることがありますよね。
田畑さん:プロジェクトマネジメントをされている方から、海外のベンダーやクライアントとのやり取りについて聞いた話です。英語力が高い方でも、相手や状況にふさわしい表現なのか迷ったり、ニュアンスを伝えきれず関係構築ができなかったりすることがよくあるのだとか。
外国籍の部下がいて、相手の意欲を削がないように注意・指導する方法を知りたいという方も多くいます。うまい言い回しを考えるべく、メールの作成に時間がかかってしまうそうで。
堀さん:このような状況にもスムーズに対処するには、「この場合はこの言い回しを使おう」と決め、フレーズを身につけておく必要があります。そうすれば、自分の英語力を最大限に活かしてコミュニケーションできるんですよ。
コミュニケーション・ストラテジーは、日本の英語教育だと重視されていませんが、円滑なコミュニケーションには非常に有効なんです。
おすすめなのは「忙しいけど英語力を上げたいIT業界の方」!
——「IT英語プラン」は、英語上級者向きなのでしょうか?
田畑さん:いえ、受講生に合わせてカスタマイズするため、初級者から上級者まで幅広く対応しています。TOEIC®400点相当以上なら、ご心配はいりません。
堀さん:「IT英語」とひとくちに言っても、どのような場面で英語を使うかは人によってさまざまです。パーソナルトレーニングなので、受講生の方の事情に合わせてカリキュラムを変えています。
英語初心者の方も大歓迎です。基礎を学ぶ段階でも、実際に自分が英語を使うシーンをイメージしながらのほうが、学習効率は高いですから。
受講期間が終わったあと、ご自身で学習を続けられるようにすることも重視しています。英語学習は、「3か月集中的にやって終わり」というものではありませんから。
ENGLISH COMPANYを卒業してからも英語学習を続けられるよう、「習慣形成」も重視してサポートしています。
——「IT英語プラン」は、どんな方におすすめですか?
田畑さん:IT業界でスキルアップしていきたい方、英語を使ってIT業界で活躍したい方ですね。IT業界にお勤めの方に、幅広くお届けしたいサービスです。
堀さん:IT業界だと、ご多忙な方も多いですよね。英語を独学で頑張ろうとしても続かなかったり、いまひとつ実力がつかなかったり。
そんな方こそ、ぜひENGLISH COMPANYに来ていただきたいです。
英語コーチングサービスでは「1日3時間の学習」を目安にするところが多いですが、私たちは効率と「学習密度」を重視して、1日1時間でも高い成果を出せるように学習プログラムを組んでいます。仕事や家庭もあるのに、毎日3時間も勉強時間を確保するのは、現実的ではありませんから。
IT業界にお勤めで、「仕事で通用する英語力を身につけたいけれど、なかなか時間がとれない」という方なら、ENGLISH COMPANYの「IT英語プラン」はピッタリです。まずはお気軽にご相談いただければと思います。