「本嫌い」は今からでも克服できる! 活字が得意になる3つのトレーニング方法。

どうも活字が苦手、本や参考書などを読むのが遅いと悩んでいるならば、ぜひ、これから紹介する簡単なトレーニングをお試しください。きっと、徐々に活字が得意になっていくはずですよ。なぜ活字が苦手なのか、なぜ読むのが億劫になるのかなどを探りながら、活字が得意になるトレーニング方法をご紹介します。

なぜ活字が苦手なのか

1.「本」という存在に拒否反応

ニフティ「何でも調査団」が2012年に行った読書についてのアンケート(回答数3,299)では、本を読まない理由として以下が挙げられたそうです。

・時間がない ・インターネットのほうが面白い ・読みたい本がない ・本・活字が好きではない ・金銭的な余裕がない ・漫画のほうが面白い

しかし、世の中には本があふれかえっているので、1つや2つくらいは興味がわく部類の本があるはず。「読みたい本がない」というのは食わず嫌いかもしれません。また、金銭的な余裕がなくても中古品ならば安く購入することが可能であり、図書館なら無料で本を借りられます。したがって、上記の答えの根底には、次のような「本」への拒否反応があると考えられます。

・「本は読むべき」「読まなければ」という義務感に対する反発 ・その反発から生じる「読書をする確固たる理由が分からない」という疑問 ・文字だけでは内容が頭に入らない・興味がわかない

2.読書等のハードルを上げている

活字離れが進んでいるといわれる昨今ですが、実のところインターネットは巨大な活字媒体。本を読む機会は減っても、スマートフォンの普及で、むしろ文章を読む機会は増えています。でも、文字にあふれたインターネットの閲覧は苦痛じゃないのに、なぜ本や参考書は読むのが億劫になってしまうのでしょう。

その理由は、書評家の印南敦史氏が明確にしています。同氏は、スマートフォンでSNSやウェブニュースを見る機会が増えて以来、わたしたちの読み方が変化したと述べています。インターネットから入ってくる情報量があまりにも莫大で、じっくり読んでいると間に合わないため、多くの人が「真剣に読まない習慣」を身につけてるというのです。

脳はすでに「真剣に読まない習慣」を身につけているのに、本や参考書を読むときは、なぜか従来のように「真剣に読もう」と意識してしまいます。それが、億劫にさせている理由です。つまり、気軽にインターネットで文章を読む機会が増えれば増えるほど、「本(あるいは参考書など)を読む」という行為のハードルが上がるということ。

3.読んでいるとき頭の中で音が流れない

『脳を強化する読書術』の著者で、「脳の学校」代表の加藤俊徳医師によれば、本を読むときに頭の中で音が鳴らないと、本を読むことが確実に嫌いになるといいます。その音とは「内言語」のこと。

たとえば急いでいるとき、銀行のATMなどで前の人がなかなか終わらないと、(もう……、遅いなあー)と心の中で自分の声が響くことがありませんか? それが内言語です。思わず「遅いなー」と声に出してしまったら、それは外言語ということになります。

本を読むことに慣れている人は、文章を読むと内言語が頭の中に響くのだそう。また、上手に読書できる人は、内言語を上手に聞くこともできるのだそうです。

活字に慣れるトレーニング方法

では、前項までの内容を踏まえたうえで、活字が苦手だと感じている人でも取り入れやすい、3つのトレーニング方法をご紹介します。

1.好きな詩を暗唱する

加藤俊徳医師は、読書好きな人が高度に発達している内言語を強化するには、「好きな詩を暗唱(黙読・音読)する」ことが効果的だと述べています。世界の偉人の詩でも、好きな歌の詩でも、とにかく自分の好きな詩を選び、暗唱して、文字を頭の中に定着させましょう。ちなみに、音読は記憶系だけではなく、運動系や聴覚系などの脳回路も使用するので、脳の活性化にも役立ちます。

2.熟読しようとせずに読む

書評家の印南氏は、「いくら読み込んでも、忘れることは忘れる」といい、だからこそ「忘れていないことは、自分にとって大切な部分の凝縮」と結論づけています。つまり、「しっかり読まなければ」と意気込む必要はないということ。特に、本や参考書を速く読めないと感じている方は、その意識が強いのかもしれません。SNSやウェブニュースを読むときと同じように、気楽な気持ちで活字と接しましょう。

サーッと読んでみて、たった1個でも頭に残っている記憶を掘り起こし、誰かに教えることもおすすめです。自信がついて、活字が好きになり、記憶も定着します。

3.童話や絵本を読む習慣をつける

童話は想像力を養う要素に満ちているといいます。やさしい文字づかいなので、活字が苦手でも入り込みやすいのではないでしょうか。文字だけでは頭に入らないという拒否反応も起こりにくいはず。全国各地の学校で行われている「朝の読書運動」では、童話や絵本が読書習慣のなかった高校生を読書好きにしてしまったそうですよ。

さまざまな活字の必要性とは

筑波大図書館情報メディア系の逸村裕教授は、ある興味深い実験を行ったそうです。

インターネットと図書館を自由に利用できる状況にしたうえで、学生たちに、あるテーマで意見をまとめるという課題を与えました。すると、読書習慣がない学生はインターネットで情報を集め、読書習慣がある学生は軽くインターネット検索したのち、図書館へと向かったのだとか。

その結果、インターネットは情報を迅速に集める技量を格段に上げると分かったそうです。しかし、あふれるほどの情報にふりまわされるため、自分の意見を論理的に展開しにくくなるとのこと。図書館で情報を得た学生は、自分の意見を論理的に展開できていたといいます。時間を要するぶん、何でもかんでも情報をインプットせず絞り込むため、熟考が可能になったわけです。教育改革実践家の藤原和博氏も、「深く論理的な思考をするうえで、本は絶対に欠かせない」といいます。

インターネット上の活字は迅速な情報収集において大いに役立ちます。一方で、多少の手間をかけながら、印刷された文字からなる文章を読むことも、論理的な思考には大切なのです。

*** 『まちの本屋』の著者であり、岩手県盛岡市のさわや書店フェザン店の田口幹人店長は、「なぜ読書をしなければならないのか」という問いに、「読書は誰かの体験を追体験すること。それは未来の出来事への経験値となる」と回答しています。ぜひトレーニングで活字が得意になって、たくさんの経験値を増やしてくださいね!

(参考) 何でも調査団(@niftyニュース)|本を読む頻度調査&本を読まない理由ランキング! アンケート結果 株式会社グッドブックス|読書が嫌い?苦手な人向けの読書のコツ・楽しみ方について ダイヤモンド・オンライン|いま「本が読めない人」が増えているのはなぜ? AERA dot. (アエラドット)|本が苦手… それ「難読症」かも 原因と解決法は? J-CASTテレビウォッチ|2人に1人が読書ゼロ!ネット頼みの『知識』で思考力低下?大学生6人で実験 NEWSポストセブン|読書離れ進行「なぜ読書をしなければいけないの?」への回答 藤原和博著(2015),『本を読む人だけが手にするもの』,日本実業出版社.

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