勉強技術はシンプルに限る! 「たった1枚の紙」を活用して学習の質を高める方法3選

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「アプリのような勉強ツールを使うのは面倒だけど、成績は上げたい......」
「勉強を上手に工夫して成果につなげたいけれど、手間をかけたくない……」

勉強の効率や質を高めるには、高度なテクニックが必要だと思い込んでいる人もいるかもしれません。しかし、「たった紙1枚だけ」あればできると言われたら、きっと実践してみたくなるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、勉強の効率や質を高められる「紙1枚」の活用法3つをご紹介します。

1. 勉強の「年間計画」を立てる

試験合格やテストでの高得点を目指している人には、紙1枚に手書きで「年間計画」を立てることがおすすめです。

勉強コーチングの第一人者である日本ブレインアップジム代表の椋木修三氏は、試験合格のために最も重要なのが勉強計画であると伝えています。椋木氏自身が指導してきた経験上、合格者は必ず明確な計画を立てていたのに対し、不合格だった人の99%は計画が曖昧であったとのこと。

勉強しているとどうしても、体調不良などの予期せぬ原因で遅れが生じたり、科目ごとに学習進度のムラが出たりする場合がありますよね。そうしたときに計画が曖昧なままだと、勉強の遅れやムラをどこで取り戻せばよいか見通しを立てられずに、そのまま挫折してしまうのです。

計画のなかでも特に重要だと椋木氏が述べるのが、年間の計画です。年間計画がしっかり設定できれば、月間、週間の計画もスムーズに立てることができ、挫折を防げるのだそう。椋木氏は、明確な年間計画を立てるコツとして次の3つを挙げています。

  1. 使う参考書や問題集などをあらかじめ決める
  2. 日付や勉強の進度を具体的な数値で記入する
  3. 各教材をいつまでに何回繰り返すかを決める

まずは、使う教材を最初にすべて決めます。なぜなら、あとから追加で教材を選ぶ手間と時間を省略でき、勉強に集中できるからです。

しかし「この問題集を今月中に終わらせる」のような曖昧な計画では、どれくらいのペースで勉強すればよいかわからず、途中で挫折してしまいかねません。そこで「この問題集を5月10日までに100ページまで進める」といった具合に、具体的な数値を用いて計画を立てることが大事。これにより、1週間、1日ごとのタスク量も計算しやすくなります。

加えて椋木氏は、各教材のページ数や問題数を把握したうえで、何回繰り返すかを決めることを推奨しています。教材をたった1周終わらせただけで、勉強した内容が完璧に定着するわけではないからです。「この問題集は全部で300ページあるから、1年で4周するとして、3ヶ月で1周めを解き終わるようにしよう」といったような計画を立てます。

これらのコツをふまえ、筆者も実際に「英検準1級に合格する」という目標に向けて年間計画を作成してみました。

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まずは、使いたい教材を決め、次にその教材の分量を確認。そして試験の日をゴールに設定して残り日数を数値化し、各教材を何回繰り返したほうがよいか、何回なら繰り返せるかを考えました。最後に、各教材の完了日を4月10日など具体的な日付で設定することで、1日の勉強のノルマを把握できました。この年間計画表があれば、途中でペースが乱れてもうまく調整できそうです。

2.「勉強手帳」でPDCAサイクルを回す

勉強の無駄をなくして成果を挙げたい人は、成長につながるPDCAの回し方について説いた『鬼速PDCA』著者の冨田和成氏がすすめる勉強手帳」を使って、勉強をマネジメントしてみてください。本来は手帳に書き込む方法ですが、よりシンプルに紙1枚でも実践できます。

冨田氏いわく、勉強目標を最短で達成するためのポイントは、PDCAのなかでも特にDo(行動)をしっかりと考えること。それには、適切なPlan(計画)を立てることが必要です。筆者による作成例とともに、詳しい手順を説明しましょう。

  1. 目標と期限を設定し、やるべき課題を3つに絞る
  2. やるべき課題を具体的な数値に置き換える
  3. 課題を克服するための具体的な行動を考える
  4. 行動できた・できなかった要因を考え、計画を調整する

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【ステップ1】目標と期限を設定し、やるべき課題を3つに絞る

課題の重要度やモチベーション、優先度などをA・B・Cで評価し、タスクを3つに絞ります。冨田氏によれば、やるべき行動を徹底的に絞り込み無駄を省くことで、勉強に集中して取り組めて、成果を効率的に出せるとのこと。

たとえば筆者は、「日常会話レベルの中国語を半年で話せるようになる」といった具合に目標と期限を決めました。そしていくつかの課題を洗い出し優先度を評価して、「リスニング力を上げる」「語彙力を増やす」「文法の基礎を固める」の3つへと課題を絞りました。

【ステップ2】やるべき課題を具体的な数値に置き換える

次は、3つに絞り込んだ課題それぞれを、具体的な数値を含んだものに置き換えます。「リスニング力を上げる」という課題を、「リスニング問題集の正答率を50%から80%まで上げる」と具体化してみました。

【ステップ3】課題を克服するための具体的な行動を考える

さらに、具体化した課題を実際の行動へ落とし込みます。筆者は「リスニング問題集の正答率を50%から80%まで上げる」ために、「毎日寝る前にリスニング問題集を10ページずつ解く」という行動を設定しました。

【ステップ4】行動できた・できなかった要因を考え、計画を調整する

最後のステップでは、前のステップで設定した行動を実践し、あとから振り返って計画を調整します。筆者の場合、「寝る前にリスニング問題集を10ページ」という計画は達成できましたが、「文法テキストを毎朝起床後に10ページ」というのは実践困難でした。実際は朝起きるのがつらく時間を確保できなかったため、「文法テキストを毎晩就寝前に10ページ」と調整したところ、学習が進みやすくなりました。

勉強のPDCAを回すことは、優先すべき勉強を確実にこなしていくことに役立つと感じましたよ。ぜひ試してみてください。

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3. 勉強の「気づき」をメモする

記憶をより定着させたい人や、ケアレスミスをなくしたい人は、紙1枚に「気づき」をメモしてみてください。教育分野を中心に執筆・講演活動を行なっているフリーライターの太田あや氏は、成績アップには「気づき」、つまり「勉強しているときに心が動いたこと」をメモするのが重要だと伝えています。

勉強中には、ケアレスミスが多くイライラしてしまったり、難しい問題の正解を出せて嬉しくなったりと、心が動く場面がありますよね。太田氏によれば、これらの「心が動いた」瞬間を素直かつ簡潔にメモすることで、学んだ内容が印象に残りやすくなり、かつ、深く理解できるそう。

さらに、メモを見返すことで心の動きが呼び起こされるため、ポイントを押さえた復習ができるとのこと。感じたことを言葉で残すと、ノートに書くことが楽しくなり、学習が能動的なものに変わっていく効果もあると太田氏は言います。

実際に、英語を勉強しているときに筆者が作成した「気づき」のメモが以下です。

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「冠詞を区別するやり方がわかってきたような気がする」
「長文読解の最初のパラグラフでいつも時間をかけすぎている!」
「リスニングで聞き取れなかった単語があると、思考停止してしまう……」

このようなメモを残したところ、たしかに勉強内容が印象に強く残りました。

心の動き以外にも、要注意点に関するメモを残すのも効果的です。太田氏がかつて取材した東大生のひとりは、論述を組み立てるための気づきとして「問題をよく読むこと」「書き始める前に構造を考える」などのメモを残していたそう。また、「このミスは痛い」といった具合に、赤ペン先生になったつもりでメモしていた人もいたそうですよ。

***
勉強ツールのデジタル化が進んでいる今日ですが、たった紙1枚をシンプルに活用するだけで、勉強の効率や質を簡単に高めることができます。ぜひ実践してみてくださいね。

(参考)
ダイヤモンド・オンライン|合否の9割は「勉強計画」で決まると断言できる理由
プレジデント ウーマン オンライン|なぜ目標を紙に書く人は年収が10倍になるのか
日経doors|最短で結果を出す人の勉強手帳 PDCAを確実に回す
ベネッセ 教育情報サイト|成績アップに役立つ「問題復習ノート」の作り方 5「きづきをメモする」

【ライタープロフィール】
YOTA
現在、大学の法学部にて法律を専攻中。哲学や心理学にも興味があり、個人的にアドラー心理学を学習中。趣味は音楽を聴くことやお笑い鑑賞。

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