「1日たった15分」の勉強で上位3割に食い込める。社会人が “小さな学習” をルーティン化する方法

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昨今、よく耳にするようになった「リスキリング」という言葉。キャリアを中断して大学などで “学び直す” という意味の「リカレント教育」と異なり、仕事を続けながら自分のもつ才能を再開発したり、スキルをアップデートしたりすることを指します。

ビジネスを取り巻く環境が大きく変化し続けるなかで、ビジネスパーソン自身も環境に適応し成長し続けることは、言わずもがな重要なこと。今後さらに進むであろうDX化(デジタル技術を駆使したビジネスの再構築)によって、変わる、もしくは失われる仕事だってあるのです。

とはいえ、「仕事をしながら新しいことを吸収したり勉強したりするのは、ハードルが高い……」と感じる読者も多いのではないでしょうか。そんな人のために、手軽に行なえるリスキングのコツを、ビジネスナレッジの定額制動画学習サービス「グロービス学び放題」が実施したアンケート調査の結果をもとに解説します。

リスキリングは「一部の野心家」だけのものではない

デジタル化によって新たに生み出される職業に就くため、また、求められる能力の変化に対応するため、必要な職業スキルを獲得する/させるという意味の「リスキリング」。

そのような勉強を「仕事を続けながら」するとなると、相当な覚悟が必要そうに思えるものですよね。勉強している社会人像としてイメージするのは、いわゆる出世や収入アップのために自己研鑽を怠らない「野心を燃やす人」たちだ――そんな方も多いのではないでしょうか。

しかし、意外なことに調査結果によると、出世や収入のために学んでいる人は、それぞれたったの1割強にとどまります。

じつは、学習する動機として「できることを増やすため・他者に貢献するため」と回答した人が約7割、勉強するタイミングとして「モチベーションを上げたいとき」と回答した人が4割以上もいたのです。

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(グラフ引用元:グロービス|定額制動画学習サービス「グロービス学び放題」、スタートから5年でユーザー数17万人を突破 5周年記念アンケートでは、社会人が学ぶ理由は、出世や給与アップよりも、「できることを増やしたい」「仲間に貢献したい」が上位に

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(グラフ引用元:同上)

出世や収入アップといった目に見える報酬のためではなく、視野を広げることや他者への貢献意識など、内発的な動機から学んでいる方が増えていると言えるでしょう。

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「1日たった15分」の勉強量で上位3分の1に食い込める

では、勉強している社会人たちは、日々どれぐらいを学習時間にあてているのでしょうか。

調査によると、週に1時間を超えて学習している人は、全体の3割強程度しかいないことが明らかになりました。逆を言えば、現在学習している人のおよそ3分の2は、学習時間が「週1時間以下=1日10分に満たない」のです。

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(グラフ引用元:同上)

つまり、1日10分から15分程度――たったそれだけの時間を割くだけでも、上位3分の1の人たちの勉強量に追いつくことができるのです。そう考えると、意外とできそうな気がしてきませんか?

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1日15分で学ぶのにおすすめの内容・方法

「たったの15分では、たいした勉強はできないのでは……」と思う方もいるでしょう。そこで、15分という短い時間を効果的に活用し、自己成長につなげるためのおすすめの勉強法を、「グロービス学び放題」事業責任者の鳥潟幸志さんに伺いました。

鳥潟さんによると、「小さな勉強」の実践方法としては、以下の3ステップを日々積み重ねるのが効率的だそう。

  1. 翌日の仕事のスケジュールを確認する
  2. そのうち、課題や不安がある仕事を洗い出し、なぜ不安なのかという理由を考える
  3. その課題解決につながりそうな知識を学習して、実際に仕事で活用する

たとえば、次のような具合。

  1. 翌日、チーム会議で自分がファシリテーションする仕事があったとします。
  2. 会議のファシリテーションの経験は少なく、うまく進行できるか不安……。その理由を考えてみると、ファシリテーションの方法を学んだことがないことに気づきます。
  3. そこで「ファシリテーション」などのキーワードで教材を探し、重要なポイントに絞り15分だけでも学習。そして、学んだことを翌日の会議で実践します。

「グロービス学び放題」の動画教材を利用する場合、実際の「ファシリテーション」の動画は全編で約1時間となっているのですが、中身は以下8つのセクションに分かれています。

  • コース紹介
  • ファシリテーションの重要性
  • ファシリテーションのプロセス
  • ファシリテーションの事前準備(1)
  • ファシリテーションの事前準備(2)
  • 議論を進める(1)
  • 議論を進める(2)
  • まとめ・留意点

すべて勉強しなくても、自分の課題を解決できそうなセクションだけを15分程度学べばよいのです。この一連の流れは、書籍などを活用した学習にも同じように当てはめることができますね。

鳥潟さんは、学習のモチベーションを維持し成長につなげている人は、誰もが学習と実践のサイクルを上手に回していると断言します。たしかに、学んだことが成果に現れて、周囲にも評価されると、別の勉強にも挑戦したくなるもの。

たとえば、前日にファシリテーションを勉強したおかげで、その日の会議がうまくいき、成長実感が得られた喜びから、さらなる勉強意欲が湧いたとしたら……。今度は「次の日の商談に備えて、交渉のテクニックを学ぼう!」と思えるかもしれません。こうして同じステップを踏みながら、より勉強をルーティン化しやすくなるでしょう。

なお、勉強テーマは身近なことで十分だそう。必ずしもハードルの高い内容に取り組む必要はないと、鳥潟さんは言います。大切なのは、学んだことで翌日の自分の行動が少しでも変化することなのです。

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翌日の仕事を学習のとっかかりにして、毎日少しの勉強をルーティン化しましょう。きっと1年後、大きく成長した自分に出会えるはずです。

(記事協力:株式会社グロービス)

(参考)
グロービス|定額制動画学習サービス「グロービス学び放題」、スタートから5年でユーザー数17万人を突破 5周年記念アンケートでは、社会人が学ぶ理由は、出世や給与アップよりも、「できることを増やしたい」「仲間に貢献したい」が上位に

【ライタープロフィール】
小林友紀
大学卒業後、大手総合PR会社にてプランナーとして勤務。2020年に愛媛県今治市にUターンし、地域のマガジン制作とライター業のパラレルワークを実践中。

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