年収2,000万社員と500万社員の違いは “住む場所” だった。デキる人がオフィス街に住む納得の理由。

仕事がデキる人はいったいどんな場所に住んでいるのか、気になりますよね。調べてみると、彼らの“住む場所”の選び方にはこだわりがあることが分かりました。一流と呼ばれる人や高年収を得ているビジネスパーソンが住みたがる場所とは――? 早速ご紹介しましょう。

1. デキる人は「便利な」場所に住んでいる

仕事がデキる人は便利な場所を選んで住んでいるようです。評論家・個人投資家で、『30年後もお金に困らない! 共働き夫婦のためのお金持ちの教科書』の著者、加谷珪一氏によると、「お金持ちになれる人は、総じてできるだけ便利な場所に住んでいる」のだそう。一方、「お金に縁のない人は、遠くてもいいから広い家に住む」傾向にあると言います。耳が痛い人もいるかもしれませんね。

仕事に直結する「便利な場所」には、会社から近い場所人に会いやすい場所の2つがあると考えられます。これらの場所に利点があるのはなぜなのか、詳しく見ていきましょう。

【1】会社から近い場所

会社から近い、つまり通勤に便利な場所に住むことのメリットは、なんといっても、通勤時間を減らせるということ。加谷氏もこの点を強調しています。

プレジデント社の調査によると、

■ 通勤時間短縮のために、職場の近くに住んでいる人(2009年) 年収2,000万円以上……25.4%、500万円台……22.0% ■ 通勤時間が10分未満の超職住接近者の割合(2017年) 年収2,000万円以上……27.2%、500万円未満……25.4%

でした。大きな差ではないものの、高年収者のほうが、通勤時間の削減に対する意識が高い傾向ことが読み取れます。

ビジネスパーソンの平均通勤時間は、1日当たり往復で約1時間半(2015年、オウチーノ調べ)。もし、会社から徒歩圏内に住むとすると、1ヶ月33時間、1年間にすると396時間(=16.5日)もの時間が浮きます。その時間は、落ち着いて勉強や読書をする時間にあてられるだけでなく、日々のパフォーマンスアップのための睡眠時間、あるいは、仕事に一層打ち込む時間にすることもできるはず。通勤時間を減らすことは、通勤のストレスから解放される以上のメリットがあるのです。

ビジネスを何よりも優先したいと考える人や、仕事のパフォーマンスを高めたい人、出世に貪欲な人にとって、会社の近くに住むことの意義はとても大きいと言えるでしょう。

【2】人に会いやすい場所

人に会うのに便利な場所に住むこともまた、仕事のデキる人になるためには大事なこと。例えば、主要な取引先にすぐに出向くことができる場所や、飲み会や食事の席に顔を出しやすいよう繁華街の近くに住む、といったようなことです。

博報堂出身のネットニュース編集者・PRプランナーで、『節約する人に貧しい人はいない。』の著者中川淳一郎氏は、暮らしにおいては節約が大切だが、“どこに住むのか”についてはコストを払うべきだと考えているそう。その理由は、収入を上げるためには、人にすぐ会えることが大切だから。

中川氏は、会議や打ち合わせなどに急に呼び出されてもすぐに出向くことができる場所に住み、「呼べばすぐ来てくれる」という使い勝手のよさを取引先に感じてもらうことが重要だと言います。そのため、長年渋谷界隈で暮らしているのだそうですよ。中川氏は、住む場所選びの具体的な基準について、次のように述べています。

オレのなかでは大事な取引先に出かけたり、親しい人と飲んだりするときに、徒歩タクシーのワンメーター程度で行ける距離というのが目安ですね。あと、最寄り駅からのアクセスも重要。古巣の博報堂もオレの大事な取引先のひとつなんだけど、今の住まいからは地下鉄1本で、乗車時間10分程度で行けますから。

(引用元:東洋経済ONLINE|デキない人は「住む場所」へのこだわりがない)太字は編集部にて施した

実際に中川氏は、人と会いやすいところに住み、飲み会にも積極的に参加することで、多くの仕事につなげてきたのだそう。

飲み会に参加しやすい場所、終電を気にせず飲んでいられる場所に住むことで、仕事を獲得できる。飲みの席の雑談から企画が生まれて仕事に発展したり、「この仕事、誰に頼もうかな」と考えている人が、たまたま目の前にいるオレに「そういえば、こんな案件があるんだけどさ。中川さん、できる?」なんて振ってくれたり、飲み会がきっかけで仕事を得た例は数えきれません。 それに、飲み会でビールをガブ飲みしているだけなのに、「コイツは付き合いがいい」「呼べばすぐに来てくれる」と好意的にとらえて、仕事でも信頼してくれる人が多い。だからオレは、飲みの誘いはできるだけ断らないんです。

(引用元:同上)

人と会うことが仕事を生み、それが成果と年収アップに直結します。仕事のデキる人は、人とつながるのに便利な場所に住むという強いこだわりを持っているのです。

2. デキる人は「電車やバスの始発駅」に住んでいる

デキる人の中には、あえて通勤に時間がかかる場所に住んでいる人もいるようです。ただしそれは条件付き。その条件とは電車やバスの始発駅」に住むというもの。

さきほども紹介したプレジデント社の調査(2009年)によると、

■ 座って通勤できるよう、電車やバスの始発駅に住んでいる 年収2,000万円以上……10.6%、500万円台……7.0% ■ 混んでいる急行よりも、空いている各停に乗るようにしている 年収2,000万円以上……16.6%、500万円台……13.4%

でした。ただし高年収者たちは、通勤時間をただ単に座ってラクしながら過ごしているのではありません。同じ調査で、通勤や移動時間の使い方には年収の高い人と低い人の間に大きな差があることが分かっています。

■ 通勤時間や移動時間にすることを決めている 年収2,000万円以上……36.0%、500万円台……26.6% ■ 通勤時間を勉強や教養など自分のために使っている 年収2,000万円以上……28.4%、500万円台……13.2% ■ 通勤時間を新聞やメールチェックなど仕事関連に使っていることが多い 年収2,000万円以上……16.4%、500万円台……7.2%

また、同社の別の調査(2017年)によれば、通勤に30分以上かかる人の割合は、年収が高い人のほうが多く、中でも1時間以上かけている人の割合で見ると年収2,000万円以上が年収500万円未満の2倍以上にもなります。

ここまでのデータからまとめると、仕事のデキる人は、通勤中に座れる時間を確保して、勉強や仕事をしているということ。通勤時間を有効活用しているのです。先の計算によれば、ビジネスパーソンの平均通勤時間は1ヶ月33時間でしたね。これだけの時間を、普通に読書・勉強時間として確保することはなかなか難しいもの。でも、「通勤時間」という名のつく時間があれば、必然的に時間は確保できるというわけです。

通勤時間を有意義に過ごすことを前提とした場所に住むこと。これが、仕事がデキる人のこだわりです。

3. デキる人は「なりたい自分にふさわしいところ」に住んでいる

一流のビジネスパーソンは、セルフイメージ(「自分はこんな人間だ」というイメージ)が総じて高く、そのイメージを高めるための努力をしている。その方法のひとつが自分の住む場所を変えることだ――。そう語るのは、実業家で、『一流の人に学ぶ心の磨き方』の著者永松茂久氏です。人は、住む場所によってセルフイメージが上下するものなのだと言います。

実際、「住環境が学業に影響を与える」ことを、米・ペンシルベニア大学の研究チームが明らかにしています。彼らは、教育機会に恵まれなかった人に住居を貸し与え2年間大学に通わせるという、フィラデルフィアの生活支援機関が主催する住宅・教育支援プログラムにおいて、働きながら大学に通った人たちの住環境と成績との関連を分析しました。その結果、貧困が深刻な環境に住んでいた人たちは成績が良くなかったのそうです。

貧困率15%の区画に住んでいた者は平均27単位を取得し、貧困率45%の区画で暮らしていた参加者は平均18しか単位を取れなかったという。一方、住民の12%が大卒(この地域では高い大卒率)の区画に住んでいた参加者に比べ、住民の大卒率が5%の区画の者は、取得単位が平均5単位少なくなったということだ。つまり好影響であれ、悪影響であれ、住んでいる環境が学業に影響を及ぼしていることが指摘されることになったのだ。

(引用元:@DIME|人生の成功も失敗も住む場所次第!?じっくり考えたい引越先の住環境)太字は編集部にて施した

この分析内容は学業に限ったものではありますが、住む人が土地や周囲の環境から大きな影響を受けるという事実は、学業に限らず他のことに当てはめて考えてもいいのではないでしょうか。つまり、なりたい自分にとってふさわしい場所を選んで住めば、なりたい自分に近づけるのではないか、ということ。

たとえば、

「仕事がデキる人」というセルフイメージを上げたいなら、一流ビジネスパーソンたちがバリバリ働くオフィス街の近くに住み、刺激を受ける。 ・「学びに貪欲で、知識が豊富な人」になりたいなら、大学や研究機関の集中する地域や、書店・図書館などの近くといったような、アカデミックなエリアに住む。 ・「トレンドに敏感で、豊かな感性を持つ人」になりたいなら、おしゃれな人たちが多く集まるエリアに住む。 ・「一流がよく実践しているという運動を習慣にして、身も心も一流に近づきたい」なら、ランナーが集まるエリアスポーツジムの近くに引っ越す。

といったことができるはずです。このようにすれば、セルフイメージが上がるだけでなく、実際に望ましい行動を起こしやすくなったり、人脈を得やすくなったりするはず。何もせずにいるよりも確実に、デキる人に近づけるでしょう。

「なりたい自分になれそうな場所」「望ましい自分が、ここにいる」。デキる人は、そうイメージし、住む場所を選んでいるのかもしれませんね。

*** デキる人になるために、さまざまなテクニックを試すことも大切ですが、いっそ住まいを変えてみるのもアリかもしれませんよ。

(参考) ニューズウィーク日本版|共働きも、お金持ちになりたければ住む場所を選べ PRESIDENT Online|「年収2000万社員vs500万社員」実労半分、成果5倍の法則30【3】 PRESIDENT Online|「年収2000万社員vs500万社員」実労半分、成果5倍の法則30【4】 PRESIDENT Online|年収2000万の人は"満員電車を知らない" PRTIMES|ビジネスパーソンの通勤時間実態調査 RUN-WAY Walkers|残業ゼロで年収アップには“場所”が重要だった!? 住むところを変えるだけで年収が増える3つの理由 NIKKEI STYLE|会社の近くに住むか、遠くに住むか 東洋経済ONLINE|デキない人は「住む場所」へのこだわりがない Googleブックス|一流の人に学ぶ心の磨き方 書籍のプレビュー @DIME|人生の成功も失敗も住む場所次第!?じっくり考えたい引越先の住環境

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