京大生もオススメ! 効率的な学びのための『事前テスト』3つの実践法

学校のテストや資格試験のために、テキストや参考書に目を通すけれど、いまいち良い成績が取れない。 本番になると習ったはずのことを忘れてしまっている。 テストが終わって、初めて非効率的な勉強だったと後悔する。

そんな経験をしたことがある人は多いはず。では、本当に効率的な勉強とはどんな勉強方法なのでしょうか?

そこで今回は、NYタイムズ紙の記者ベネディクト・キャリー氏が提唱する、効率的な勉強法「事前テスト」とその実践方法を紹介したいと思います。

「事前テスト」とは何か?

「事前テスト」とは、既に覚えたことや習ったことをテストするのではなく、全く知らないことをテストするというものです。

もし新学期の初日に、その学期中に習うことをテストしたならば答えられないのは当然でしょう。しかし最初に事前テストを受けることで、本番のテストでの正答率がアップするというのです。

実際に、ベネディクト・キャリーの著書『脳が認める勉強法』の中で、事前テストに関する以下のような実験が紹介されています。

(1)アフリカの国を12選び、友人に5択形式でそれらの国の首都を答える問題を作ってもらう。1問につき、考える時間は10秒で、1問を解くたびに友人に正解を教えてもらう。

(2)次に、残りの12ヶ国を首都と正解をあわせて書き出した表を作って覚える、という従来の勉強法を行う。「ナイジェリアの首都はアブジャ、エリトリアの首都はアスマラ、ガンビアの首都はバンジュール」というように覚えていく。覚えるのにかける時間は(1)と同様にする。

(3)翌日、24ヵ国すべての首都を5択問題でテストをする。それが終わったら、(1)と(2)それぞれで覚えた国の首都の正解率を比較する。

この実験の結果、ほとんどの人が(2)よりも(1)で勉強した国の方が10~20%高い点数を取ったそうです。

「事前テスト」の意義

では、なぜこの事前テストで正答率が向上したのでしょうか?

その理由は事前テストによって獲得できる「失敗体験」と「無知の知」にあります。

自らの無知を自覚することが真の認識に至る道であるとする、ソクラテスの真理探究への基本になる考え方。

(引用元:コトバンク|無知の知

つまり、間違えることで脳が逆に「覚えよう」と積極的に働いてくれる上に、全く知らない問題に答えることで「自分は知っている」という錯覚を抱かなくなるのです。

偶然正解してしまった問題は見直さないけれど、間違った問題はしっかり見直す。また、何となくノートや参考書をめくって、内容を覚えた気になる。

そんな経験に身に覚えがありませんか?

この2つの効用が、事前テストを効率的な勉強法にしていると考えられます。

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事前テストの実践方法3つ

最後に、事前テストを実際に勉強に組み込む上でのポイントを3つ紹介します。

【1】友人と2人で取り組む 事前テストは、友人と共に取り組むほうが効率的です。

確かに、問題集を買って1人で取り組むこともできますが、問題集だと問題がすでに決められています。もしかしたら、ちょうど良い内容の問題集がないかもしれません。

そこで事前テストをすることで、解けそうな問題からやるというような、自分で問題を選ぶことができないのです。

何より、2人が出題者・回答者として異なる範囲を出し合うことで、効率よく多くの範囲の勉強をすることができます。また、クイズのように問題を出し合うことで、モチベーション向上も期待できるでしょう。

【2】選択問題と記述問題を織り交ぜる 単語は、選択問題を出題すると効率的です。テキストの重要な単語で選択肢を作り、問題だけを変えることで素早く出題できます。

また、難しい概念や重要事項は「~とは何か?」と、記述式にしてもいいでしょう。ヒントを少しずつ出し、わからないなりに考えさせてみてください。

選択肢を選ぶだけの単調な作業ではなく、記述を組み込むことで、より脳を刺激することができます。

【3】事前テストと従来の学習を組み合わせる 範囲が広く複雑なテストは、前日に一度事前テストを行っただけでは良い結果を出すのは難しいかもしれません。

そこで、事前テストをあくまで勉強のためのきっかけや刺激、モチベーションアップのための材料として使うことを推奨します。

まず、友人とまだ勉強していない範囲の問題を出し合いましょう。わからないなりに考えて解くことでそれらが記憶に残ります。刺激された好奇心に突き動かされ、従来の自学自習で曖昧な部分の知識を補っていくことができるのです。

最後にテスト前夜に、友人と再びテストを出し合い、達成度を確認すれば完璧でしょう。

*** 非効率的に見えて、実は効率的な勉強法である事前テスト。あなたもこのテストで脳を刺激して、日々の学習に役立てましょう。

(参考) ベネディクト・キャリー(2015),『脳が認める勉強法』,ダイヤモンド社 コトバンク|無知の知 STUDT HACKER|一人で勉強? みんなで勉強? 京大生が考えたそれぞれのメリット・デメリット。 ダイヤモンド・オンライン|間違えるだけで学力アップ!?子どもの成績を伸ばす「事前テスト」とは? 日刊ゲンダイDIGITAL|「分かったつもり」を解消する“事前テスト”の効能

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