「これからの学びを考える」をコンセプトとするStudyHackerではこれまで、勉強法や勉強の効率化に関するたくさんのコラム記事をお届けしてきました。中でも東京大学や京都大学に現役で通う「勉強のスペシャリストたち」が書いた勉強法の記事は人気も高く、自身の受験生時代の経験や最新の科学的知見などに基づきながら、“無理なく” “効率的に” 成果を生み出す勉強の仕方について提案してくれています。
そこで今回は、これまで特に反響の大きかった「東大生・京大生がおすすめする勉強法」の記事を10個厳選して皆さまにお届けいたします。興味を惹かれた勉強法があったら、ぜひ記事をクリックして詳しく読んでみてくださいね。
【1】勉強嫌いの私が1年で3000時間勉強して京大に合格した「ぬり絵勉強法」
勉強法うんぬん以前に、勉強嫌いの人にとって一番の悩みは、「そもそも勉強に取りかかる気が起きない」ことではないでしょうか。こちらの記事のライターも、かつては勉強が嫌いだったそうです。そんなときに先輩から教わったというのが、この「ぬり絵勉強法」。やり方は非常に簡単で、方眼紙と色ペンを用意して、15分勉強するごとに1マスずつ塗っていくだけ。
勉強時間が確実に積み上がっていく感覚がモチベーションにつながるのはもちろん、科目ごとに色分けすることで勉強のバランスが一目でわかるという実用的な一面もあるのだそう。ライターはこの方法で1年間で3,000時間の勉強を達成し、京都大学に合格しました。高校生だけでなく、資格の勉強に励む全ての大学生・ビジネスパーソンにもおすすめできる勉強法です。
ちなみにこの「ぬり絵勉強法」はスマートフォンのアプリにもなっています。『コソ勉』(iOS)をぜひ使ってみてください。新感覚の勉強法にチャレンジ!
勉強嫌いの私が1年で3000時間勉強して京大に合格した「ぬり絵勉強法」
【2】7回教科書を読むと脳が勝手に覚えてくれる! 繰り返し読み勉強法の驚きの効果
東京大学法学部を首席で卒業し、現在はタレントや弁護士として活躍している山口真由氏が中学時代からずっと行なってきたのが「7回読み」という勉強法です。
この勉強法のキモは、「立ち止まらずにとにかく繰り返し読む」ことにあります。はじめのうちは内容が理解できなくても心配いりません。人間の脳には “繰り返すほど覚えていく” 性質が備わっているため、2回、3回、4回と繰り返し読んでいくことで、脳が勝手に記憶してくれるのです。
勉強でつい立ち止まりがちな人におすすめです。
7回教科書を読むと脳が勝手に覚えてくれる! 繰り返し読み勉強法の驚きの効果
【3】一冊を完璧に仕上げる! 京大生が教える『1冊3周勉強法』
たくさんの参考書を買ったはいいものの、全て中途半端に終わってしまったという失敗を経験した人におすすめの勉強法です。本当の実力をつけたいのならば、一冊の参考書を完璧に仕上げることを基本にしましょう。
しかし、ただやみくもに繰り返せばいいのかというと、そういうわけでもありません。「1周目」「2周目」「3周目」と周数に応じて異なる勉強をすることで、学習効率がぐっとアップするようですよ。こうして3周繰り返した参考書は自分だけの “マイ参考書” になり、必ずやあなたの財産になるはずです。
【4】勉強するなら絶対に用意したい「ストップウォッチ」を使う勉強法
ちょっと古典的な道具を活用した勉強法もあります。試験がうまく行かず落ち込んでしまった。周りに比べて出来が悪く、勉強に対するモチベーションが下がってしまった。そんなときにモチベーションを回復させ効率の良い勉強ができるようになる方法としておすすめしたいのが、この「ストップウォッチ勉強法」です。
東京大学薬学部を卒業し、現在はタレントとしても活躍している木村美紀氏も、受験勉強をする際は1日中ストップウォッチを使っていたのだそう。1日の勉強時間を逐一記録していくことで努力の成果が見えやすくなるのはもちろん、制限時間を決めて勉強を進めることで“タイムプレッシャー” の効果が働き、勉強の効率も上がっていきます。
ストップウォッチひとつで取り組める、京大生もおすすめの勉強法です。
勉強するなら絶対に用意したい「ストップウォッチ」のすごい効果
【5】インプットは夜、アウトプットは朝。東大生おすすめの「時間別勉強法」
次は「時間帯」に着目した勉強法。勉強時間を増やすことももちろん大切ですが、より学習効率を高めたいのならば、「記憶の特徴」を効果的に利用していきましょう。
例えば、記憶が整理される睡眠の直前にはインプットがおすすめ。逆に、目覚めたばかりの朝は脳や身体に疲労がないため、よりエネルギーを使うアウトプットが適しています。
東大生もおすすめする、この「時間別勉強法」。もしかしたら、勉強が得意な人は、こういった “脳科学的な戦略” を日頃の学習計画に取り入れているのかもしれませんね。
インプットは夜、アウトプットは朝。東大生おすすめの「時間別勉強法」
【6】東大生が教える勉強法「勉強を “続ける” ための3つのルール」
これは勉強法に限った話ではありませんが、何かを確実に継続・習慣化するのは非常に難しいもの。「毎日3時間勉強しよう」と意気込んだはいいものの数日しか続かなかった、なんて苦い経験がある方もいるのではないでしょうか。
やる気や根性で解決できるほど、習慣化の問題は甘くはありません。人間の脳や心理といった側面から、続けるためのルールを戦略的に練っていく必要があります。
では、東大生はどんなルールを推奨しているのでしょうか。それを3つ、勉強法としてまとめてご紹介します。
勉強が継続しない? 東大生が教える、勉強を “続ける” ための3つのルール
【7】勉強嫌いも関係ない! 京大生おすすめの『とりあえず音読』勉強法のすごいメリット
勉強のやる気がなかなか湧いてこなかったら、とりあえず音読しましょう、という勉強法。理由はとてもシンプルで、音読で “やる気がアップする” から。脳の側坐核という部位が刺激されることでやる気が引き出され、「勉強をしよう」という意欲が生まれるのです。
ほかにも、「長期記憶に残りやすい」「場所を選ばない」など、音読には様々なメリットがあります。
思い返せば私たちも小さいときは、国語の教科書を読んたり、九九を声に出したりと、様々な場面で音読をしていました。大人になった今だからこそ、偉大な「音読」を勉強に取り入れてみてはいかがでしょうか。
勉強嫌いも関係ない! 京大生おすすめの『とりあえず音読』勉強法のすごいメリット
【8】現役京大生が実践! 「青ペン書きなぐり勉強法」×「万年筆」のすごい効果。
色の力を利用した勉強法です。「青色」には、セロトニンという幸せホルモンを分泌させてストレスを軽減させることで私たちをポジティブにさせ、勉強を持続しやすくさせてくれるという効果があります。そして「書きなぐり」には、書き間違いやミスなどもそのままにすることで記憶がより強化される効果があるのだそう。
これらのメリットが詰まった「青ペン書きなぐり勉強法」にも、唯一 “手が疲れる” という弱点がありました。その弱点を解決する新しい手段として、現役京大生が「万年筆」を使うことを提案。実際に大学の英語の試験勉強に試してみたところ、驚きの効果を感じたようです。
現役京大生が実践! 「青ペン書きなぐり勉強法」×「万年筆」のすごい効果。
【9】いつでもどこでも “手ぶら” で勉強。東大生オススメの『手ぶら勉強法』
この勉強法に、特別な道具は必要ありません。皆さんの生活に “スキマ時間” はどれくらいありますか。通勤・通学の電車時間や、昼休み、寝る前など、1日を振り返ってみれば、おそらく相当のスキマ時間があるのではないでしょうか。でも、ぼーっとしたりスマートフォンをいじったりするだけでは、少しもったいないですよね。
そんなスキマ時間こそ、勉強に使いましょう。特別な道具は何もいらない、究極の「手ぶら勉強法」です。
いつでもどこでも “手ぶら” で勉強。東大生オススメの『手ぶら勉強法』
【10】「録音勉強法」をやってみたら、1週間で500分の “スキマ時間” を暗記に使えた話。
上で紹介した「手ぶら勉強法」のほかに、スキマ時間にできる勉強としておすすめなのが「録音勉強法」です。やり方はいたってシンプルで、教科書を目で読むのではなく、教科書の文章を録音した音声を耳で聞いていくだけ。
スキマ時間の有効活用を考えていた東大生ライターが1週間実践してみたところ、1週間で500分ものスキマ時間を勉強に充てられたのだそう。また、録音という行為は上でも述べた「音読」にも関連があるため、記憶の強化にも役立ちそうですね。
録音勉強法の詳しいやり方とその効果についての詳しいレポートは、こちらの記事をご覧ください。
「録音勉強法」をやってみたら、1週間で500分の “スキマ時間” を暗記に使えた話。
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東大生・京大生がおすすめする勉強法をぜひ取り入れて、勉強の効果をアップさせましょう!