勉強嫌いにとっての一番の悩みは、勉強に取りかかる気が起きないこと。勉強は「量より質」と言われることがあるものの、ある程度の量は必要不可欠です。
けれど、嫌いな勉強に取りかかり、しかも長時間続けるなんて、至難の業。筆者もそうでした。
そんなときに教わったのが、方眼紙を使う「塗り絵勉強法」です。この方法を使えば、楽しみながら勉強時間を伸ばせますよ。
必要なものは方眼紙とペン
B5の方眼紙とペンを用意しましょう。
重要なのはペン選びです。ペンの色と勉強内容が対応します。
たとえば……
- プログラミング→青
- デザイン→緑
- マーケティング→黄
自分の好きな色を選べば、やる気が長続きしやすいですよ。
15分勉強したら1マス塗る
さっそく始めてみましょう。
方眼紙の1マスめに、今日の日付を書きましょう。今日の塗り絵は、このマスから始まります。
この塗り絵では、1マスが15分です。
いまから30分、マーケティングを勉強するとします。そうしたら、黄色のペンで2マス塗りましょう。
45分なら3マス、1時間なら4マスです。
はみ出さないよう、きれいに塗りましょう。ペンで丁寧にマスを埋める作業は、なかなか楽しいものですよ。
あなただけの模様ができる
まずは1週間、続けてみてください。
塗った面積が、だんだん増えてきます。カラフルな正方形や長方形が並んで、とてもきれいです。
これは自分が勉強した成果なのですから、愛着が湧かないわけがありません。気づけば、色を塗るために勉強するようになるでしょう。
友だちも巻き込めば、どこまで塗ったか競争できるので、さらにやる気が出ます。
楽しみながら勉強バランスを管理
塗り絵勉強法は、やる気を引き出すだけでなく、さまざまな分野をバランスよく勉強するのにも役立ちます。
1色だけより、カラフルなほうが楽しいですよね? きれいな組み合わせで塗ろうとすると、多くの分野を勉強できるのです。
「最近、緑が少ないな。デザインの勉強してないや」と、取り組んでいない分野もひとめでわかります。
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筆者は受験生のとき、ぬり勉強法を高3の春に始め、二次試験の前日までずっと塗り続けました。計算してみれば、総勉強時間は約3,000時間。
勉強嫌いの筆者が、よくもまあ、こんなに勉強できたものです。やってみる価値がある気がしませんか?
繰り返しですが、必要なものは方眼紙とペンだけ。ぜひ今日からでも始めてみてください。
【ライタープロフィール】
新城藍里
京都大学工学部電気電子工学科一回生。カリタス女子高等学校卒業。宇宙開発に興味あり。高校では演劇部に所属。文化祭執行部に入り、文化祭に積極的に参加。大学では硬式女子テニス部に所属。