勉強力を下げる “最悪な口癖” 4選。「つまらない…」「苦手…」と言いがちな人は要注意

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みなさんにはどんな口癖がありますか? ほとんど無意識のうちに口にしてしまうものとはいえ、その内容によっては脳に悪影響が及ぶことを忘れてはなりません。

たとえば、米イェール大学心理学部教授のジョン・バルフ氏らの研究によると、「邪魔する」「困らせる」といったマイナスのイメージをもつ単語をテストされたグループは、テスト後の行動で我慢弱さが見られるようになったそう。

これは、言葉が記憶に残り実際の行動へ影響を与える「プライミング効果」によるもの。勉強においても、普段使っている言葉が効率を下げているかもしれません。今回は、「勉強力を下げてしまう口癖」を4つ指摘します。

【悪い口癖1】「これは苦手だから」

勉強を進めていると、自分には向いていないと感じる分野や苦手な単元が出てくることもあるでしょう。しかし、入観だけで「◯◯は苦手」という口癖を頻発していると、学習効率は下がってしまいます

米サンディエゴ大学教授のAnne M. Koenig氏らによる研究によれば、タイトルのみ「社会的感受性」と「情報処理能力」と変えた同一内容のテストを被験者の男性に実施したところ、前者のほうが結果が悪くなったそう。これは、被験者の男性が社会的感受性に対して「典型的な女性の能力だ」と先入観をもっていたのが原因。それにより実際のパフォーマンスが低下したと分析されています。

同様に、裕福ではない家庭の子どもを対象に、同一内容のテストをタイトルを変えて実施したところ、「知能検査」と題されたテストで最も成績が悪くなったそうです。この結果についても、裕福でない家庭環境の子どもが「頭のよさを測る検査は苦手だ」という先入観をもっていたことが大きく影響していると指摘されています。

先入観から来る「〇〇は苦手」という口癖を放置していると、対象への苦手意識を増幅させることになり、実際のパフォーマンスにも悪影響が及びます。解決策として、英アングリア・ラスキン大学心理学部准教授のマグダレナ・ザヴィシャ氏がすすめるのは「ロールモデルを見つける」こと。たとえば、自分よりほんの少しだけ勉強ができる友人をロールモデルに設定してみましょう。「彼ができるのだから私もきっとできる」というポジティブな思いが、苦手意識を和らげてくれるでしょう。

勉強力を下げる最悪な口癖02

【悪い口癖2】「あとでやろう」

「これはあとにしよう」と物事を先延ばしにするような口癖がある人も要注意

英シェフィールド大学心理学部のFuschia M. Sirois氏による研究によれば、物事を先延ばしにすると、「やらなければならないのに」という自分への批判意識が同時に生まれ、自身でストレスを生み出している状態になるとのこと。ストレスホルモンのひとつであるコルチゾールが過剰に分泌され、脳の記憶機能をつかさどる海馬の神経細胞が減少することもわかっています。

そんな先延ばしの口癖がある人に実践してほしいのが、タイムマネジメント。モチベーションファクター株式会社代表取締役でありグローバルトレーニングトレーナーの山口博氏は、「やらなければならない」という漠然としたプレッシャーから来るストレスを大幅に削減できると伝えています。

まず、抱えているタスクを「終わったもの」と「これから取り組まなければならないもの」に区別してください。次に、後者のタスクに対して「これはいますぐ始めよう」「これは13時から1時間かけてやろう」といった具合に、それぞれ具体的に計画を立てます。事前に細かく決めておけば、いつまでも先延ばしにする状況を打破でき、勉強に対して以前よりストレスを感じずにすむはずです。

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【悪い口癖3】「完璧にしないと」

「問題集は最初から全部解いていかないと」といった完璧主義的な口癖も、じつは非効率的な学習の原因となっています

習慣化コンサルタントの古川武士氏によれば、完璧主義だと、物事に妥協できないがゆえに取捨選択ができずメリハリもつけられないそう。かけた時間あたりの生産性が低くなりやすいため、結果として非効率的な学習になってしまうのです。また、メンタリストのDaiGo氏も、脳は優先順位をつけるのが苦手であることから、すべてやろうとすると、結局すべてできないという結果になりがちだと指摘しています。

口癖になるほど完璧を目指してしまう人には、「ワースト・ファーストアプローチ」と呼ばれる方法がおすすめ。「タスクの難易度」という基準で優先順位をつけ、最も難易度が高く負荷が重いと感じるタスクから先にこなしていくのです。

たとえば問題集を解くとき、自分が苦手だと感じる単元から優先して取り組むようにしましょう。勉強とは、できないことをできるようにするという部分に価値があります。優先順位を明確にし、自分にとって本当に必要な勉強をしましょう。無駄も省けるはずです。

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【悪い口癖4】「つまらない」

勉強に対して「つまらない」「つらい」と感じることもたまにはあるでしょう。しかし、その言葉が口癖として定着してしまっている人は危険。高校時代に最高偏差値95を出し、京都大学に首席で入学した経験をもつ粂原圭太郎氏は、勉強をつらいと感じている人は、勉強を楽しんでいる人には結局勝てないと指摘します。

というのも、勉強に対して「つまらない」「やりたくない」というマイナスイメージを一度抱くと、「その苦しい状況からどのように脱却するか」という方向に全神経が集中してしまうからだそう。そうすると「勉強に対する努力」ではなく「苦境を乗り越える努力」のほうに力を注ぐようになり、効率が悪くなってしまうのです。

粂原氏は、「つらいことに耐える努力」の代わりに「つらいことを楽しむ努力」をするべきだと伝えています。たとえば、自分がもっと楽しんで取り組める別の勉強法を探したり、勉強仲間を見つけて協力し合ったりしてみてはいかがでしょう。そうすれば、勉強を苦に感じる時間はきっと減らせるはずです。

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口癖になっているその言葉を放置してはいけませんよ。勉強のパフォーマンスや効率を低下させている状況をここでくい止めましょう。

(参考)
東洋経済オンライン|「口ぐせが現実を変える」が科学的に正しい訳
THE CONVERSATION|The terrifying power of stereotypes – and how to deal with them
ResearchGate|Procrastination and Stress: Exploring the Role of Self-compassion
日本心理学会|慢性的なストレスはからだにどのような影響を与えるか
HARBOR BUSINESS Online|パンク寸前! 業務過剰によるストレスを乗り切る効果的なタイムマネジメント
東洋経済オンライン|「すぐやる!」が習慣化する5つのアプローチ
livedoor NEWS|時間を効率的に使えない理由3つと非効率に陥る人の特徴9つ
PRESIDENT online|ムダな時間を使わない! 仕事の効率を上げる思考法3
DIAMOND online|【つまらない、つらい、耐えられない】「3T」から脱却するために必要なこと

【ライタープロフィール】
YOTA
現在、大学の法学部にて法律を専攻中。哲学や心理学にも興味があり、個人的にアドラー心理学を学習中。趣味は音楽を聴くことやお笑い鑑賞。

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