すぐに復習しないで! あなたも絶対やっている「時代遅れ」な3つの勉強法

時代遅れな3つの勉強法01

「長時間頑張って勉強しているのに、成績がなかなか上がらない」などと悩んでいませんか? そうした人は、ほとんど勉強していないはずなのに成績がいいという友人を見て嫉妬することもあるかもしれませんね。

最近は勉強法に関わる研究も多くなされていて、効率のよい勉強の仕方だけでなく、逆に効率が悪い「時代遅れの勉強法」も明らかになっています。あなたもやっているかもしれない「時代遅れ」とされる3つの勉強法を取り上げ、それらの改善方法をご紹介しましょう。

【時代遅れの勉強法1】その日学んだことをすぐ復習する

「今日習った範囲を復習してから、勉強を終わりにしよう」といったように、その日のうちの復習を習慣づけている人もいるでしょう。しかし研究によれば、「その日のうちに復習することは効率が悪い」と明らかになっています。また少なくとも、当日に復習するより少し期間をあけてから復習するほうが、成績の向上につながりやすいそう。

カナダのヨーク大学心理学部教授であるニコラス・セペダ氏らは2008年、1,300人ほどを対象に「何日後に復習するとテストの結果は最もよくなるのか」という実験を「7日後・35日後・70日後・350日後」というスパンで検証しました。その結果は以下の通り。

  • 7日後のテストでは、3日後に復習した場合テストの結果が最もよかった
  • 35日後のテストでは、8日後に復習した場合テストの結果が最もよかった
  • 70日後のテストでは、12日後に復習した場合テストの結果が最もよかった
  • 350日後のテストでは、27日後に復習した場合テストの結果が最もよかった

これについて、日本女子大学人間社会学部教授の竹内龍人氏は、同じ内容の学習を時間を空けずに行なうと「勉強しすぎ」の状態となり、結果として学習効果が薄くなってしまうと説明しています。

竹内氏は「分散学習」と呼ばれる勉強法を推奨しており、ベストな復習タイミングは勉強してからテストまでの期間をおよそ「1:4」に分けたときなのだそう。たとえば、勉強する日から数えてテストが100日後であれば、およそ20日後にその内容を復習するのが最も効率的ということ。学習効果をより持続させるために、テストまでの期間から逆算して復習するタイミングを決めるようにしましょう。

時代遅れな3つの勉強法02

【時代遅れの勉強法2】とりあえず勉強を始める

成績を上げたいからとりあえず勉強を始めてみるという「とりあえず勉強法」は、勉強の目標が具体的でないことから非効率的だと指摘されています。

教師向け指導法のコンサルティングを行なう株式会社カルぺ・ディエム社長の西岡壱誠氏によれば、勉強の目標をとことん明確化することが重要なのだそう。西岡氏は、「数学の成績を上げたいから」「英単語を覚えるために」というざっくりした目標では達成の手段がさまざま考えられるため、本当に必要な勉強を特定できず非効率的な学習になりやすいと指摘します。勉強前の段階で自分のわからないところを丁寧に言語化し、徹底的に具体化された目標をもって手段を定義することが必要なのです。

目標を明確化するうえでは、「目標の解像度」に注意するべきだそう。「自分が何をわかっていないのかわからないから目標を立てられない」という人もいるでしょう。そのようなときは、「わかるところ」まで遡ると明らかにできます。

たとえば英語の勉強をしようとするとき、「単語として前置詞 ”with” の意味はわかっているけれど、英作文を書くときにほかの前置詞と混ざってしまう。だから、前置詞 ”with” を用いるフレーズごと覚えて頭に定着させよう」といった具合に手段まで決定できるでしょう。目標は「英語力を上げたい」に留めるのではなく「英作文において、前置詞 ”with” の正しい使い方をフレーズとして定着させる」のように具体的に設定してみてください。

NGな目標例:「英語力を上げたい」「英作文を得意にしたい」
OKな目標例:「英作文において、前置詞 ”with” の正しい使い方をフレーズとして定着させる」

このように、これから取り組む勉強の目標を毎回徹底的に明確化すれば、本当に必要な学習だけを抽出して、効率的に実践できるようになるはずです。

時代遅れな3つの勉強法03

【時代遅れの勉強法3】重要事項にアンダーラインを引く

教科書や参考書を読むとき、重要だと思った部分になんとなくアンダーラインを引きながら勉強してきたという人も多いのではないでしょうか。

しかし、メンタリストのDaiGo氏によれば、この「アンダーライン勉強法」は科学的に効果が薄く、非効率的であることが判明しているとのこと。文章にアンダーラインを引いて覚える方法は、アンダーラインを引かずに覚える方法とテストの結果がさほど変わらないことがわかっているそうです。

DaiGo氏は、脳が情報を効率的にインプットするためには、できるだけその情報を簡潔にする必要があると伝えています。文章にアンダーラインを引いただけではまだ雑多な情報を含みすぎているため、依然として脳に記憶を定着させづらい状態なのです。

そこで、余分な情報を取り除いた単語帳のようなフラッシュカード形式の勉強法を行なうとよいそう。フラッシュカード形式で、つまり情報を文章ではなく単語レベルで簡潔にまとめると、脳が余分な情報に惑わされず重要なポイントを効率よくインプットできるということです。教科書や参考書に線をいくつも引く代わりに、必要な部分だけを抽出しまとめて、オリジナルの単語帳をつくってみてはいかがでしょうか。たとえば、前出の「英作文において、前置詞 ”with” の正しい使い方をフレーズとして定着させる」という目標を達成するなら、覚えたいフレーズをすべてではなくいくつか絞って書くとよいでしょう。

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「いままで自分のやっていた勉強法がじつは非効率的だった」と気づいた方もいるかもしれません。ぜひ、科学的な検証をもとに実証された効率的な勉強法を試してみてください。

(参考)
ベネッセ情報教育サイト|科学的な実証に基づいた「効率のよい勉強法」とは?
東洋経済ONLINE|「お金かけずに東大生」の勉強法が効率的すぎた
Mentalist DaiGo Official blog|実は非効率なやってはいけない勉強法5選
Nicholas J Cepeda, Edward Vul, Doug Rohrer, John T Wixted, and Harold Pashler(2008), “Spacing effects in learning: a temporal ridgeline of optimal retention”, Psychological Science, Vol.19, NO.11, pp.1095-1102.

【ライタープロフィール】
YOTA
大学では法律学を専攻。塾講師として、中学~大学受験の6科目以上の指導経験をもつ。成功者の勉強法、効率的な学び方、モチベーション維持への関心が強い。広い執筆・リサーチ経験で得た豊富な知識を生かし、効率を追求しながら法律家を目指して日々勉強中。

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