【ノートのプロに聞いた】見開きいっぱいに思考が広がる「脳スッキリノート」社会人におすすめの活用術

脳スッキリノートで行なった、さまざまな思考展開

【PR】株式会社中村印刷所

いまやスマートフォンやパソコンでなんでもできる時代ですが、その一方で 思考の整理に役立ち、記憶にも残りやすい「手書き」のよさが見直されているそうです。ペンとノートを使わないと、仕事の内容をうまく整理できないと感じているビジネスパーソンもいるのだとか。

そうやって使う頻度が多くなれば、「ここが〇〇だったらいいのに」といった不満も出てくることでしょう。たとえばノートの見開き中央部分が盛り上がっていて書きにくいとか、失敗したのでノートを破りたいけれど、破ると汚くなってしてしまうとか、あるいは書いたページを入れ替えたいけれど、手書きのノートだとそれができないとか……。

でも、じつは、そんな不満をおおむね解消し、おまけに集中力まで高めてくれる、【脳スッキリノート】というすごいノートがあるのです。このノートのすごさには、STUDY HACKERのスタッフが思わず感動してしまったほど。ビジネスパーソンの学び直しにも、大いに役立つことでしょう。

今回は、その生みの親とも言える、東京都北区の株式会社中村印刷所・中村輝雄社長に、【脳スッキリノート】についてお伺いしました。

脳スッキリノートと中村印刷所外観と中村社長の写真のコラージュ

【プロフィール】
中村輝雄(なかむら・てるお)
株式会社中村印刷所社長。1943年生まれ。1962年、東京都立工芸高校印刷科卒業。以来、創業者である父と二人三脚で印刷業を営む。1978年、中村印刷所の二代目社長に就任。中村印刷所にて開発した「水平開き」の技術は、日・米・中・英・EU連合で特許を取得。文部科学大臣より創意工夫功労者賞、東京都知事より技術振興功労賞受賞、ほか受賞歴多数。日本発、世界に誇れるノートづくりのため、技術や製造効率の向上に取り組み続けている。

【ライタープロフィール】
STUDY HACKER 編集部
「STUDY HACKER」は、これからの学びを考える、勉強法のハッキングメディアです。「STUDY SMART」をコンセプトに、2014年のサイトオープン以後、効率的な勉強法 / 記憶に残るノート術 / 脳科学に基づく学習テクニック / 身になる読書術 / 文章術 / 思考法など、勉強・仕事に必要な知識やスキルをより合理的に身につけるためのヒントを、多数紹介しています。運営は、英語パーソナルジム「StudyHacker ENGLISH COMPANY」を手がける株式会社スタディーハッカー。

【脳スッキリノート】とは

【脳スッキリノート】は、「OKシナプス」という特殊紙と、「水平開きノート」という技術が、ふたつ合わさって完成したものです。どちらが欠けても【脳スッキリノート】にはなりません。それぞれ説明すると――

まず「OKシナプス」は、長岡技術科学大学・株式会社TOFFEE社・王子ホールディングス株式会社の3社が、脳刺激を高める紙に着目して共同開発した特殊紙のこと。筆記時における脳波チェックを行なった際に、「通常の白い紙」に比べ、「青い凹凸のある紙」の集中力への効果が58%高くなったのだとか。したがって「OKシナプス」は、以下写真のとおり、青くて凹凸のある特徴的な紙です(参考:長岡技術科学大学|平成30年1月定例記者会見)。

脳スッキリノートの青い凹凸がある用紙

(画像の引用元:STUDY HACKER|飽きっぽい私でも集中力が続いた! “青くて○○なノート” を使ったら思わず書く手が止まらなくなった話

もうひとつの「水平開きノート」は、株式会社中村印刷所の特許技術のことです。多くの場合はノートを開いたとき、下の画像のように水平にはなりませんが――

普通のノートの例。真ん中の綴じ部分が膨らんで落ち着かない状態。

「水平開きノート」は、ご覧のとおり真っ平ら。この技術が、【脳スッキリノート】にも活かされています。

脳スッキリノートを開いた状態。真っ平らになっている

(画像の引用元:同上)

じつはこの技術が生まれたきっかけは、あるビジネスパーソンの “ノートへの不満” を、中村社長が耳にしたことからでした。

「水平開きノート」が生まれた背景

もともと伝票や納品書、名刺や封筒と言った端もの(1枚でできた印刷物)を扱っていた中村印刷所がノートをつくり始めたのは、海外からの観光客が日本で “爆買い” しているとニュースで話題になっていた頃。

中村社長はそうした海外の観光客にアプローチするべく、2010年に「旅行の想い出帖」をつくったそうです。これが中村印刷所のノートづくりの始まりでした。

中村印刷所の事務所の一角に並んださまざまなノート

中村印刷所の事務所の一角にはアイデアがつまったノートがたくさん並んでいる。

そうしたオリジナルノートや、以前に発明した特許技術の紙フィルム(ポジフィルム出力を自社でできるようにしたもの)などを区の産業展で展示していたところ、若いふたりのビジネスパーソンが、展示されていたノートを開きながら――

「ノートはこう真ん中が膨らんで、おさえないといけないから書きにくい。これが平らになると使いやすいんですけどね」

と言ったのだとか。しかし、当時は真っ平らになるノートなどどこにもありません。中村社長は仕方なく、「ノートってそういうもの(真ん中が膨らむもの)ですから」とだけ答えたといいます。

ただ、そのあと「水平に開くノートができたら、ノートの革命を起こせる……!」とも思ったのだとか。そこが起点となり、製本職人の方と試行錯誤を重ね、「水平開きノート」は生まれたそうです。

つまり、中村印刷所がオンリーワンを生み出せたのは、誰かの不満や “あったらいいな” を聞き流したり、「そんなことは無理だ」と決めつけたりしなかったから。これは、アイデア創出に苦しむビジネスパーソンが、非常に参考になる部分ではないでしょうか。

屈託なく笑う中村社長

中村社長にアイデアを出すコツを聞いてみると、時間があるときにはまず外に出て、街の様子を見ながら「あれ捨てちゃうのかな、何とか使えないのかな」などと考えながら歩いているそうです。

また、「あればいいなっていうのを非常に考えます」とのこと。そして、「ただ座っていても出てくるもんじゃないですよ」と、なんだか楽しそうに笑っていました。

【脳スッキリノート】の活かし方

そんな中村社長が、「水平開きノート」の技術が取り入れられた【脳スッキリノート】ならではの使い方を、いくつか教えてくれました。

「やっぱりね、どこを開いてもまっすぐストレートな紙になりますから、そこはぜひ使ってもらいたいんですよ」

こう中村社長が言うように――このノートは、1枚の紙をふたつに折って特殊な接着剤で留めているわけですが、そこに特別な製本テクニックも加わるため、どのページを開いても寸分違わず、真っ平らになっています(綴じている部分が1枚続きでも、2枚が合わさっていてもまったく同じ)。

脳スッキリノートの綴じている部分が、1枚続きでも、2枚が合わさっていてもまったく同じであるという説明

ですから、たとえばロジックツリーやピラミッドストラクチャーのようなフレームワークや、マインドマップのような思考表現などを行なう際には、ノートを見開きにして大きく使えるので、非常に便利です。

<使用例1:ピラミッドストラクチャー>

脳スッキリノートでピラミッドストラクチャーを実践したもの

(画像の引用元:同上)

<使用例2:フィンランド式マインドマップ「アヤトゥス・カルタ」>

脳スッキリノートでフィンランド式マインドマップを実践したもの

(画像の引用元:STUDY HACKER|「連想」を書き連ねて記憶力アップ。勉強に最適な「フィンランド式マインドマップ」を試してみた

また、

「『いくら水平といっても、最初や最後のほうのページを開けば段差ができるじゃないか』と思うでしょう? そんなことないんですよ。見ていてくださいね」

そう言って中村社長は、ノートの表紙部分をクルッと回し、左右のページの厚みを均等にしてくれました。つまりこのノートは、真ん中が盛り上がらないというだけでなく、こうして使えば、どのページを 開いて置いても、完全に真っ平らになります。

水平開きノートが、どのページを開いても真っ平らになることを示したもの

最初のページでも最後のページでも、段差が生じないわけです。

なおかつ(綴じている部分が1枚続きの)見開きはそのままキレイに切り離せるので、書いたものを二つ折りの1枚の資料にすることができます。

脳スッキリノートは見開きをキレイに切り離すことができると示したもの

(画像の引用元:同上)

しかも切り離したあと、再度くっつけることもできるんですよ! ですから、たとえば書いたものをミーティングなどの資料として使う際は切り離し、またあとで元の場所に戻す、なんてこともできるのです。書いた場所を移動したいときにも便利ですよね。

脳スッキリノートは切り離したページをほかの場所にくっつけられると説明した図解

しかも、それだけじゃありません。中村社長いわく、

「何枚とっても、バラバラになりません」

とのこと。どういうことかというと、通常ノートは片ページを切るとビリビリ破けて汚くなったり、ほかのページもとれてきたりするものですが、このノートの場合は、こんなにキレイに切り離せるそうです(これも特許)。ひどい失敗をしてノートを切り離したいときには、非常に助かるはず。中村社長によれば、

「ページをバラバラにしたいお客さん、けっこういらっしゃるんですよ」

とのことでした。

脳スッキリノートは片ページもきれいに切り離せると示したもの

【脳スッキリノート】の今後

住宅街にたたずむ小さな町工場でありながら、大手企業がまねできないオンリーワンをたくさん生み続けている中村印刷所は、物づくりにも徹底的にこだわっていることから、全国にファンがたくさんいます。【脳スッキリノート】もリピーターの方が非常に多いのだとか。

そのリピータ―の方々から届く何通もの手紙を見せてくれながら、「中村印刷の財産です。宝ですよ」と中村社長は目を細めます。

リピータ―から届く何通もの手紙に目を細める中村社長

しかし、徐々に人気が高まってきた【脳スッキリノート】においては、不測の事態が生じているといいます。特殊紙「OKシナプス」が在庫切れとなり、現段階で【脳スッキリノート】を増産するには、紙の増産も中村印刷所が引き受けなければならなくなってしまったのです。

「OKシナプス」は非常に高額な特殊紙であるため、現実的にはそれが不可能な状態です。とはいえ、全国に【脳スッキリノート】の到着を待つ人がいることから、中村社長はクラウドファンディングサービスを利用することにしたそうです。

目標は10万円。出資金額に応じて、7サイズある【脳スッキリノート】のうち、20~35%相当の商品を選べるとのこと。詳細は、ぜひこちらでご確認ください。
>>株式会社中村印刷所 クラウドファンディングページ

なお、現時点で「OKシナプス」はメーカーがつくっていたサイズで増産するしかないのですが、これで裁断すると、かなりのロスが出てしまうそうです。もともと高額な紙だけに、どうしてもノートの価格設定が高くなっていたのですが、それに加えてこのロスも、ノートの価格をつり上げる原因になっているとのこと。

そのため、中村社長はいずれ利益が出たら、ムダなく裁断できるサイズで「OKシナプス」をつくってもらおうと考えているそう。「そうすれば【脳スッキリノート】を誰もが使いやすい価格に近づけられる」と中村社長は言います。

中村印刷所の外でにっこり微笑む中村社長

使いやすくて安価なノートを人々に使ってもらうために、自ら進化し続けることがモットーだと語る中村社長。最近は大学の先生からも【脳スッキリノート】の注文相談がきたとのこと。さらなるオンリーワンに期待ですね……!

【脳スッキリノート 関連記事はこちら】
>>飽きっぽい私でも集中力が続いた! “青くて○○なノート” を使ったら思わず書く手が止まらなくなった話
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