飽きっぽい私でも集中力が続いた! “青くて○○なノート” を使ったら思わず書く手が止まらなくなった話

表面ザラザラノートにピラミッド構造で論理展開したもの

手書きは脳に刺激を与えるといいますが、表面がザラザラした青い紙も脳を活性化させ、集中力を高めるそうです。そこで今回は飽きっぽい筆者が、表面がザラザラの青い「脳スッキリノート」で集中力が続くかどうか試してみました。

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STUDY HACKER 編集部
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脳への刺激をもたらす要素

東京大学大学院などの研究グループが、紙の手帳や電子機器にメモした内容を思い出すプロセスを調べたところ、(電子機器よりも)紙の手帳を用いた場合に “記憶や言語に関わる脳領野” の活動が高まっていたそうです。

研究者らいわく、

この結果は、電子機器にはない紙の特性が、五感を通して空間的な手がかりを与えることで、より深い記銘を可能にするという仮説を支持します。

(参考:東京大学|紙の手帳の脳科学的効用について

とのこと。

感覚(五感含む)は外部から受け取った刺激(たとえば光・音・におい・感触など)が脳へ伝えられて、生じるものだといいます(参考:Wikipedia|感覚)。

つまり、研究者らの言葉は、紙に書くという外部からの刺激が脳に伝わり、奥行きや配置、紙の感触やにおいなど、そのシーンの空間的な手がかりを感じさせてくれるからこそ、書いた内容が印象深くなる――と解釈できるのではないでしょうか。

それなら手書きの際に、紙自体が脳に刺激を与えてくれるものを使えば、よりいっそう効果が高まるはず。次に紹介する「脳スッキリノート」Amazon)は、まさにそんなノートなのです。

「脳スッキリノート」の実力

「あたまを鍛える紙」OKシナプスを使用した脳スッキリノート

長岡技術科学大学の資料には「脳刺激を高める紙に着目」した結果、青い凹凸のある紙に「集中力を高める脳波の特徴」が見られたと報告されています(参考およびカギカッコ内引用元:長岡技術科学大学|脳を刺激する紙についての研究成果報告)。

そうして開発されたのが「あたまを鍛える紙」OKシナプスです。この特殊紙が「脳スッキリノート」に使用されているのだとか。青く、表面に凹凸があってザラついている紙の特徴が、脳を活性化させるとのこと。

一般的な白い紙に筆記した場合と比べて、計算力・記憶力・論理力に関する集中力が58%もアップするそうです。

(参考:アットプレス|中村印刷所、文部科学省の進めるGIGAスクール構想に水平開きノートシリーズの優位性を確認

「あたまを鍛える紙」OKシナプスのアップ。表面に凹凸がある

脳スッキリノートの中身=「あたまを鍛える紙」OKシナプス。筆者が現物を撮影。

おまけに、このノートは「水平開きノート」と呼ばれる株式会社中村印刷所の特許技術も取り入れているのだとか。ノートを開いたとき中心部が真っ平らに開き、コピーやスキャンにも影が出ないそうです(参考:前出の「アットプレス」記事 / ノートについていた帯の裏)。

実際に開いてみたら――本当に真っ平らだー!

脳スッキリノートは水平開きノートなので真ん中が平らになっている。

これはストレスなく書けそう。さっそく試してみましょう。

「脳スッキリノート」を使ってみた

今回筆者は「脳スッキリノート」のA4判(5mm方眼)使い、ピラミッド構造を用いて論理展開しながら、集中力が続くかどうか試してみることにしました。

ピラミッド構造は、一番上の主張を支える根拠が下の階層に、さらに、その根拠を支える根拠が下の階層に広がっていく、論理展開のフレームワークです。

上から下へは「なぜなら」に答える関係、下から上へは「だから何?」に答える関係でつながっており、根拠が揃うほど主張は確固たるものになっていくとのこと(参考:ダイヤモンド・オンライン|2分でわかる“ピラミッド構造”…「頭がいい人」の思考術)。

たとえばこんな感じです。

ピラミッド構造の例

筆者が作成

そして、今回筆者が「脳スッキリノート」上に書いてみることにしたのが、「ビジネスパーソンは(計算力・記憶力・論理力に関して集中力がアップする)脳スッキリノートを使うべき」という主張とその根拠を表したピラミッドです。では始めてみましょう。

A4判なので見開きにしてA3サイズで使います。「水平開きノート」だけに見開きにしても中央が盛り上がらず、ものすごく使いやすいですね。

また、紙の凹凸をペン先に感じるものの、意外とスムーズに書けます(普通のボールペン使用)。色の違いを気にしなければ、修正テープもしっかり使えます。

脳スッキリノートに修正テープを使ってみたら大丈夫だった。

もちろん方眼ノートなので線も引きやすいし、見開きを切り離して使うこともできるのでとても便利です。気持ちいいほど、スルスルッとキレイに外れるんですよ。

脳スッキリノートはものすごくきれいに切り離せる

そして、実際に論理展開してみたら――

表面ザラザラノートにピラミッド構造で論理展開したもの

ピラミッドというより、なんだかバナナの房みたいになってしまいました。常にブレないよう「なぜなら」と「だから何?」を、つながり部分に記入していたせいです。

脳スッキリノートに論理展開したもの。違う角度の構図。

たとえば、手書きした論理展開のうちひとつを(意図が伝わりやすいよう多少調整したうえで)ピックアップしてみると、

  • 主張「ビジネスパーソンは脳スッキリノートを使うべき」
    ↓(なぜなら) 
  • 1段下の根拠「ビジネスパーソンには記憶力が必要だから
    ↓(なぜなら)
  • さらに1段下の根拠「記憶力がいいと仕事を覚えられる。それが重要」だから
    ↓(なぜなら)
  • 最下段の根拠「仕事を覚えられないと活躍の場が狭まる」から
    ↓(だから何?)
  • 1段上の根拠「記憶力がいいと仕事を覚えられる。それが重要」だと言える
    ↓(だから何?)
  • さらに1段上の根拠「ビジネスパーソンには記憶力が必要だと言える
    ↓(だから何?)
  • 主張「ビジネスパーソンは脳スッキリノートを使うべき」

といった具合です。

では、肝心の、このノートを使って集中力が持続したかどうかですが――

  • 書き始めてからほとんど手が止まらなかった
  • ノートの表面に手が触れたときの感触が心地よかった

といった状況があったため、リラックスしたなかで集中力が持続したと言えると思います。それどころか、あまりにも使いやすくて、このノートから離れられなくなりそうな感覚もありました。

ただ、価格は安くはないので(1冊あたりの価格税込743円 / Amazon参考)、どんどん使うには勇気がいります(お金も)。今度は「脳スッキリノートを使う企業に、国は助成金・補助金を出すべき」といった主張を、論理展開してみましょうかね……!?

***
飽きっぽい筆者が表面ザラザラノートを使い、集中力が続くかどうか試してみたら、思わずノートから離れられなくなりました。よろしければ、一度お試しくださいね。

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