なぜかいつもポジティブな人の「最強の口癖」5つ。自己肯定感が高い人は “あの言葉” を言っている

自分を肯定できる人が使っている言葉01

どうせ自分には能力がないから……。自分なんて何をやってもだめ……。

自己肯定感が低く自分に自信がなくてお悩みの人はいませんか。もしかすると、それは普段から口にしている言葉が原因かもしれません。

自己肯定感が高い人たちが共通してよく使う言葉があります。今回の記事では、自分を肯定できる人になるための「5つの最強の言葉」をご紹介しましょう。

「口癖」を変えれば自己肯定感は高まる

自己肯定感が高い人と低い人は、視点に差があります。メンタルコーチの飯山晄朗氏によれば、自己肯定感が高い人は物事のプラス面へ目を向けているのに対し、低い人はマイナス面ばかりを見てしまっているそう。

たとえば仕事で商談がうまくいかなかったとき、「うまくいかなかったのは自分に能力がないからだ」と自分の “できないところ” にばかり目を向けていると、ますます自信を失い、自己肯定感はどんどん低くなっていきます。しかし、「自分の改善点がわかってよかった」「成長できるよい機会だ」と自分の “できるところ” に目を向ければ、自己否定を自己肯定に変えていけるのです。

では、プラス面へ目を向けるためには何を意識するべきなのでしょうか。それは「口癖」です。飯山氏は、大脳生理学的に「心にある思い」よりも「言葉や動作」を脳は強く記憶すると伝えています。そのため、プラスイメージの言葉を多用すると、脳も自然とプラスのことを記憶するようになり、自己肯定感を高めることができるのだとか。

またメンタルコーチの大平信孝氏によれば、言葉の使い方次第でやる気も向上させられるそう。口にする言葉を後ろ向きなものから前向きなものに変えれば、やる気を取り戻し自己肯定感を高めることにつながると言います。

さらに医学博士の佐藤富雄氏は、口癖を変えれば性格も悲観的から楽観的に変えられると言います。というのも脳はだまされやすく、現実と想像を区別することが苦手だから。本当はそう思っていなくても、口にした言葉の意味を脳が読みとり、現実であるかのように身体が反応する場合があるのだそう。したがって「私はできる」と言い続けていれば、だんだんとポジティブな考え方をすることができるようになるのです。

自分を肯定できる人が使っている言葉02

では、どのような言葉を使えば自分を肯定できるようになるのでしょうか? 次以降の項において、5つを挙げてみました。

最強の言葉1「だからこそ」

「私なんて○○だから~~できない」と言いがちな人は、「私は○○だからこそ~~できる」というように、前向きな言葉を言うようにしましょう。たとえば「私なんて、人見知りだから他人とすぐに打ち解けられない」ではなく「私は人見知りだからこそ、時間をかけて深い関係を築くことができる」といった具合です。

すぐに諦めてしまう否定的な考えの人は、つい「私なんて」「だって」と口にしてしまうかもしれません。飯山氏いわく、これは物事のマイナス面にしか目を向けなくなっている状態。また大平氏は、行動しなくてもよい理由やうまくいかない原因をつくって言い訳をしているだけだと述べています。

自分のマイナス面を受け入れつつも、「だからこそ~」というフレーズでプラス面に目を向け、うまくいかない原因よりもうまくいく方法を見つけることにシフトしてみてください。そうすれば、自分を肯定できるようになるはずです。

自分を肯定できる人が使っている言葉03

最強の言葉2「それなら」

でも、~~できない」と言いがちな人は、「それなら、~~できる」というように、前向きな解決策について考えてみましょう。たとえば「勉強しないと。でも、今日は忙しいからできない」ではなく、「今日は忙しい。それなら、いつもより朝早く起きれば勉強できる」といった感じです。

「でも」という言葉を使うと、物事を簡単に否定できてしまいます。たとえ物事が前へ進んでいたとしても、一瞬でマイナス面に目が向いてしまう最悪な言葉です。大平氏によれば、「でも」と言って新しいことや難しいことに挑戦せずにいると、自分を楽な方向へ甘やかしてしまうことになるそう。その結果やる気を失い、やがては自分が本当に好きなことすらもする気が起こらなくなり、ますますネガティブになって自己肯定感が低下すると言います。

考え方次第で、よい方向へも悪い方向へも自分の行動は変わるはず。よくない状況であっても「それなら」とポジティブに解決策を考えれば、やる気はおのずと出てくるはず。未来はきっと明るくなり自己肯定感も高まるでしょう。

自分を肯定できる人が使っている言葉04

最強の言葉3「どうせなら」

どうせ、~~できない」と言いがちな人は、「どうせなら、~~してみよう」のように、チャレンジする言い方に変えてみましょう。たとえば、「どうせ、優柔不断な私には決められない」ではなく「どうせなら、時間をかけて慎重に考えてみよう」といった具合です。

大平氏いわく、「どうせ」という言葉は、何かしら行動しなくてもよい理由をつくり、自分を安心させようとしているだけの言葉。「どうせ」と言えば物事から逃げることができるわけです。まわりの人から同情してもらえたり慰めてもらえたりもしますが、それと引き換えに自信ややる気は失われていきます。

「どうせ」と言いたくなったら、たった2文字加えた「どうせなら」という魔法の言葉に切り替え、「どうせなら、こうしてみよう」とポジティブに考えましょう。そうすれば、挑戦していこうという前向きな気持ちになれ、自己肯定感も高まっていきますよ。

自分を肯定できる人が使っている言葉05

最強の言葉4「~〜しよう」

「〜〜してはいけない」と否定形の言葉を使いがちな人は、「〜〜しよう」と肯定形に変えましょう。たとえば、「明日は寝坊してはいけない」ではなく「明日は早起きしよう」と言ってみるのです。

飯山氏は、「〜してはいけない」と口にすると、むしろ「〜してしまう」結果になる場合が多いと言います。これは、否定形の言葉をイメージするのを脳が苦手とするから。「〜してはいけない」という言葉の「〜」の部分だけを強くイメージすることになるため、たとえば「寝坊してはいけない」の場合は寝坊しやすくなってしまうのです。

つまり逆に言えば、肯定形の言葉を言えば、脳は肯定的なイメージをもちやすくなるということ。また肯定形の言葉はプラスの感情も与えてくれるため、自然とポジティブ思考になれるそうですよ。

自分を肯定できる人が使っている言葉06

最強の言葉5「ありがとう」

お礼を述べるとき「すみません」と言いがちな人は、「ありがとう」という感謝の表現に言い換えてみましょう。たとえば、上司に難しい仕事を手伝ってもらったとき、「すみません」と謝ってしまうのではなく「ありがとうございます」と伝えるようにしてください。

何かをしてくれたり助けてくれたりした相手にお礼を伝えるとき、「すみません」と反射的に言ってしまう人は多いでしょう。ですがよく考えてみると、謝罪するようなことはしていないのに、なんだかおかしいですよね。こういった場合は謝るのではなく、素直に感謝を伝えるべきです。

飯山氏によれば、感謝の言葉を口にすると脳幹という脳の部位から「ドーパミン」や「エンドルフィン」という報酬系のホルモンが分泌されるのだそう。そうすると、脳が快反応を起こして自分を肯定できる状態になるとのこと。相手へ迷惑をかけていないのであれば、普段から「ありがとう」と意識的に言うようにしてみてください。

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言葉の力は自分が想像するよりとても大きいもの。口にする言葉で気のもちようが変わり、自然と自己肯定感も高まります。ぜひ、普段の口癖をご紹介した言葉に変えてみてください。

【ライタープロフィール】
YUKA
大学ではフランス語を専攻。高校では一年間オーストラリアへ留学。海外への一人旅も経験し、夢は海外移住。趣味は音楽鑑賞・グルメ巡り・旅行など。

(参考)
東洋経済オンライン|自己肯定感が低い人が使いがちな「マズい口癖」
プレジデントオンライン|人間関係づくりが苦手
東洋経済オンライン|「やる気が続かない人」に多いヤバい口癖6つ

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