オンラインゲームなどスマホで手軽に遊べるものから、VRや3D技術を駆使したものまで。今や一口に「ゲーム」と言っても様々なものがありますね。
今回STUDY HACKERがおすすめしたいのは「ボードゲーム」です。「人生ゲーム」や「ドンジャラ」など、家族が集まって週末にプレーするイメージの強いボードゲームですが、これらのゲームの意義はそれだけじゃありません。ゲームを楽しんでいるうちにいつの間にかビジネスが学べちゃう、そんなボードゲームがあるんですよ。
今回は、楽しく賢くなるのにもってこいなボードゲームを3つご紹介しましょう。
1, モノポリー - MONOPOLY
「モノポリー」といえば、言わずと知れたボードゲームの王様ですね。
この「すごろく」には、ゴールがありません。各マスが土地になっていて、自分の止まった土地を購入して、不動産王を目指すのがこのゲーム。自分が「独占=MONOPOLY」した土地に投資して、家やホテルを建てることができます。もし他人が所有している土地のマスに止まったら、家やホテルの件数に応じて宿泊料を払わねばなりません。
このゲームの醍醐味は、なんといっても「投資」と「交渉」です。宿泊料をせしめるために一気に投資したり、あえて投資せずに資金を温存したり。自分の土地やお金を交換したり、買い取ったり。
ゲームの相手は生の人間。リアルな相手とやり取りするからこそ、一筋縄ではいかないハラハラ・ドキドキを楽しむことができます。モノポリーを利用して経営・投資の勉強をしよう、という本も出ているくらいで、このゲームの奥深さを感じます。
Amazon|モノポリーで学ぶお金持ちの法則(アラン・アクセルロッド著) Amazon|投資とお金の大事なことはモノポリーに学べ!(フィリップ・E・オルベーンズ著)
2, パンデミック - Pandemic
「パンデミック」というボードゲームで特徴的なのは、プレーヤー同士が協力する、ということ。ゲームというとプレーヤー間でお金やカードを争うのが普通ですが、このゲームは違います。
どのプレーヤーも同じチームの医療研究員となって、世界中に広まる4つの病原体を根絶するのがこのゲームの目標です。ゴールは二つ。「プレーヤーが病原体を根絶して全員がゲームに勝利する」か「プレーヤーが病原体を根絶できずに全員がゲームに敗北する」か。時間とともに病原体が拡散するスピードが上がるため、時間をうまく使ってゲームクリアを目指すのがコツです。
このゲームの醍醐味は「情報共有」と「時間制限」です。各プレーヤーは特殊能力としてカードが配られますが、このカードを互いに公開せずプレーするルールも存在します。そこでは、誰が何をするのか、自分には何ができて何ができないのかを共有する必要があるのです。また感染拡大には時間制限がありますから、情報共有とタスク管理を時間内に終わらせねばならないというプレッシャーもあります。
「自我を持たないゲームシステム」を相手にするのだから、簡単だろうと思いきや、そんなことはありません。各々の役割を把握しながら共通の敵に立ち向かっていく、貴重な経験ができるゲームです。
3, お邪魔者 - Saboteur
「モノポリー」と「パンデミック」が比較的じっくりと長時間取り組むゲームであるのに対し、この「お邪魔者」は1サイクル10分程度で終了する、取り組みやすいゲームです。
金鉱山を採掘するドワーフになりきって「正直者」サイドと「お邪魔者」サイドに分かれ、自分の持っているカードを駆使して金塊を探し、敵を邪魔しながら金塊=ゴールを目指します。
他のプレーヤーがどちらのサイドかわからないので、正直者は誰が味方なのか見極めて協力してプレーすることが大切です。一方、お邪魔者になったプレーヤーは、正直者のプレーヤーにばれないように、採掘を邪魔しなければなりません。
正直者サイド:金塊=ゴールにたどり着けたら点数ゲット お邪魔者サイド:金塊=ゴールへの到達を失敗させたら点数ゲット
なのですが、このゲームの醍醐味はなんといっても「騙し合い」です。お邪魔者が正直者を騙すのは当然なのですが、正直者同士でも騙し合いが発生します。それは、最も早く金塊=ゴールにたどり着いたプレーヤーが一番多くの点数を獲得できるから。
正直者同士での足の引っ張り合い、ノーマークのプレーヤーがお邪魔者だと判明した時の衝撃は、なかなかのものです。
*** 週末はドライブでお出かけ、もいいですが、ボードゲームで脳トレ、なんてのもいいですね。
(参考) 東海モノポリークラブ(TMC)|モノポリー講座 Wikipedia|パンデミック (ボードゲーム) ボードゲーム・カードゲームの店 メビウスゲームズ|お邪魔者