仕事がデキる人の3つの特徴。仕事がデキる人は「○○○○」と言わない

仕事がデキる人の3つの特徴01

皆さんの周りには、「仕事がデキる人」が1人や2人はいるでしょう。自分もあの人のように、仕事がデキる人になりたい。けれど何をどうやって真似ればいいの? どんな風に行動すれば、仕事がデキる人になれるのだろうか……? そうお思いの方に、仕事がデキる人の特徴を3つ紹介します。仕事がデキる人になるための実践ポイントもお伝えしますよ。

仕事がデキる人は「一言でまとめる力」がある

仕事がデキる人は、「一言で言うと」で話をまとめたり、状況を自分の言葉で簡潔に伝えたりすることができます。

『新・独学術――外資系コンサルの世界で磨き抜いた合理的方法』の著者で、世界的コンサルティング会社、マッキンゼー・アンド・カンパニーにおいて数多の一流コンサルタントたちと共に活躍してきた経験をもつ侍留啓介氏。侍留氏によると、マッキンゼーの人々の口癖は、「私はそうは思いません」「そもそもの話」「一言で言うと」の3つなのだそう。

「私はそうは思いません」で、議論を整理して説得力のある反論を行なう。「そもそもの話」で、目的に立ち返りるとともに全く新しい視点を持ち込む。「一言で言うと」で、議論で出た様々な話を抽象化し、問題の本質をはっきりさせる。これが、マッキンゼー流の話し方、考え方なのです。

中でも特に「一言でまとめる力」を身につけることは、ビジネスパーソンとしての価値を高めるうえで重要なこと。物事をしっかり理解していなければ、とうてい一言でまとめることなどできませんし、深く考え分析することができていなければ自分の言葉で言い表すことなどできないからです。まずは、以下の問いに答えるところから始めてみてはいかがでしょうか。

  • あなたのビジネスを一言で言うと、どういうものですか?
  • あなたは、組織の中で、どんな役割を担っていますか?
  • あなたが扱う商品やサービスは、マーケットにおいてどんな強みを持っていますか?
ビジネスの現場には、そんなさまざまな問いが溢れていますが、賢い人、優秀な人はた いてい「一言」で語ることができます。

(引用元:ダイヤモンド・オンライン|仕事ができる人の口癖は「そもそも」と「○○」

また、日ごろから「一言でまとめる」トレーニングをするのも良いでしょう。明治大学文学部教授の齋藤孝氏は、ビジネスパーソンに有効な要約のトレーニングとして、新聞記事の要約トレーニングを勧めています。新聞記事をひとつ選び、自分の言葉で要約して話すのです。15秒や30秒以内であれば、まさに「一言でまとめる」ことになりますよね。

状況を「一言でまとめて話す」ことは、自分のことを知的に見せることにもつながります。「この人は賢い」「信頼できそうな人だ」と相手に思わせることができるのです。知的に見せることで信頼を得るためにも、「一言でまとめる力」は有効だと言えるでしょう。

仕事がデキる人は「数字」を使って考えられる

仕事がデキる人は、「数字に強い」という特徴があります。数字に強いといっても、数学が得意であるとか、金融の知識がある、といったことではありません。数字を使って自分のビジネスを考えることができる、ということです。

“ビジネス数学の専門家” である深沢真太郎氏は、ビジネスにおいては、どれほどの成果を挙げたのかや、効率の良い仕事をしているかどうかが重視されていると言います。そんな中、自分がいかに頑張ったかをアピールするには数字を使って伝えることが必要。仕事がデキる人になるには、自分の成果を数字によって明確に表現することが不可欠なのです。

また、多くの企業の経営支援事業を手掛ける武蔵野の社長・小山昇氏は、会社は単に仕事をしに来るところではなく成果を出しに来るところであり、「会社では、数字が人格」と言い切ります。数字を出さない(売上や利益などに貢献できない)人は高い評価を得ることなどできないということなのです。

文系の方の場合、「数字」と聞いただけで拒否反応を示したくなる人もいるでしょう。ですが、数字を使って考える力は、日頃の生活の中でトレーニングすることができますよ。深沢氏、小山氏が述べていることをまとめ、数字を使って考えることができるようになるためのトレーニングをいくつか紹介します。

  • 身の回りのことを数字で考える
  • 1つの作業にかかった時間は何分だったか。昨日と比べて何分短縮できたか。自分の基本給はいくらで、保険料や税金がいくら引かれて、正味いくら支給されているのか。毎朝家を出てから会社で席に着くまで、何分何秒かかるのか。自分の時間当たりの給与は……。こういった身の回りのことを数字で考える癖をつけましょう。数字に対する感度が上がります。

  • ニュースを読んで数字に注目する
  • 新聞などで毎朝ニュースを読み、数字に注目してみてください。単に注目するだけでなく、連想を働かせるのも大切。例えば、企業の業績に関する数字ならば、関連企業の数字と比べてみたり、自分の会社に置き換えるとどうか考えてみたりすることを習慣にすると、数字力が高まっていきます。

  • 周囲の様子を数字で表してみる
  • 1本の電車に何人の会社員が乗っていて、電車が遅延したら会社に与える損失はどれぐらいか。レストランに何人のお客さんがいて、1日にどれぐらい売り上げそうか。こうしたことを考えてみて、もし可能ならば答え合わせをしてみましょう。深沢氏は、自分の予想が正しいということが稀にでもあればそれは成功体験となり、数字力を磨く習慣づくりの後押しになると言います。

仕事がデキる人は、「忙しい」と言わない

仕事がデキる人は、「忙しい」「時間がない」などと言いません

企業研修を手掛けるベンチャーマネジメントによると、「忙しい」と言う人は、仕事の効率が悪いがゆえに、大量の仕事をこなさなければならなくなり、結果的に忙しくなっているのだそう。忙しい人の特徴は、例えば次のようなもの。

納期ギリギリになって物事に取り掛かる。計画がトラブルなどによって乱されやすく、何度もやり直しになる。仕事の完成度が低いので、手直しに時間がかかる。電話などで仕事が邪魔され、そのたび同じ仕事に繰り返し手を付けるハメになる……。いかがでしょう。仕事の効率が悪いと、ただ単に「忙しいだけ」になってしまうということがわかりますね。忙しいわりに成果があがらないのです。

こうした質の悪い忙しさを抱える人は、仕事を先延ばしする癖がついてしまっている可能性があります。納期は少し先だから、と取り掛かりを遅らせる。うまくいくかなと心配で、なかなか始められない。ほかにもやらなければいけない仕事があるから、と本当に大事な仕事を後回しにする……。これでは、仕事がデキるようになるはずはありませんよね。

仕事がデキる人は「忙しい」とは言わず、どんどん仕事を前に進めます。日頃から「忙しい、忙しい」が口癖になっている人は、注意したほうがよさそうです。

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仕事がデキる人の特徴を3つ紹介しました。仕事がデキる人の特徴をそのまま反対にすれば、仕事がデキない人の特徴ともいえます。だらだら長く話していませんか? 苦手だからと数字を避けてはいませんか? 「忙しい」が口癖になっていませんか? もし心当たりがあるという方は、自分の仕事のスタイルを少しでも「デキる人」の特徴に近づけるよう、心がけて行動してみてはいかがでしょうか。

(参考)
ダイヤモンド・オンライン|仕事ができる人の口癖は「そもそも」と「○○」
NIKKEI STYLE|新聞読み要約を話す 齋藤孝流「知的な話し方」指南
StudyHacker|デキる人は数字を使う! 「数字力」を磨く大切な習慣——“ビジネス数学の専門家” 深沢真太郎さんインタビュー【第2回】
日本経済新聞|会社では、数字が人格です 小山昇・武蔵野社長「若手社員に贈る仕事の処方箋」
ベンチャーマネジメント|忙しいだけの人とできる人 20の違い
東洋経済ONLINE|仕事ができない人に共通するヤバい口癖7つ

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