学校の友達と一緒に帰っている時、あるいは会社の同僚ともうすぐ受けなければならないテストの話をしている時。
「昨日、過去問が全然進まなかったんだ~」 「俺も俺も。昨日は帰ったらすぐ寝ちゃってさ」
というような会話が、ちらほらと聞こえてきます。このような会話は、私の経験上、「騙しあい」の側面が強いです。試験前に「全然勉強してないわ~ヤバいわ~」と言う友達が、自分よりいい成績をとっていた、という経験は、少なからずしたことがあるのでは?今回は、そんな友達の「やってない詐欺」にはまらないために、「嘘を見抜く」方法についてお話しします。
心理状態は、身体に如実に表れる
勉強をしているのに「していない」と嘘をつく理由は、真面目と思われたくないという気持ちや、相手をだしぬきたい、油断させたい、など色々な気持ちがこもっています。心理学では、人間の行動は、その人の心理状態を反映しているとされます。いくら表面でごまかしていても本人は「嘘」と分かっているのですから、身体の様々なところからほころびが出ています。そこで、しゃべっている相手のチェックすべきポイントを、いくつかお話しします。
1.目
「目は口ほどにものを言う」ということわざの通り、目は心理状態が多分に表れます。 嘘をつくとき、つい挙動不審になってしまいがちですが、その動きが最も顕著に現れるのが「目」。「右上を見る」「視線が泳ぐ」「目をこする」というのが、代表的な仕草です。嘘をついているときは、やはり「顔を合わせたくない」という気持ちから、目を逸らしてしまうのです。 また、「右上を見る」という仕草については、心理カウンセラーの伊藤憲治氏は、次のように述べています。
左脳は言語を司り、右半身を支配していますので、どう嘘をつくかと言葉を選んでいる時は右上に視線が動きます。
2.口
目の場合と同様に、嘘を悟られたくないために、人は表情に関しても意識的になります。その結果、筋肉の動きがぎこちなくなり、口元がこわばった表情になってしまうのです。ドキドキしながら笑おうとするため、いわゆる「引きつった笑顔」に。また、「口元を手で覆う」というのも要注意です。人は会話をするときには、自然と口元を見るので、そこを隠すということは、心理学的には何かを隠しているという可能性が高いとされています。
3.喉
「喉を見る」というのを実践している人は少ないと思いますが、これにもきちんと理由があります。程度の差はあれど、嘘をついている人は、緊張状態にあります。人は、緊張しているときは口や喉がカラカラに乾きます。そのため、しきりに唾を飲み込んでいたり、飲み物に手を伸ばしていると、嘘をついている可能性が高いというわけです。
嘘を見抜いても、そのことは黙っておいてあげよう
以上のポイントを知ったアナタは、ぜひライバルに「昨日、問題集何ページやった?」「みんなで飲んだ後、ちゃんとレポート書いた?」とカマをかけてみてはいかがでしょうか。 もし、その人が上記のような仕草を見せながら「1ページしかやらなかったよ」と言えば、嘘をついているでしょう。その際に、「嘘をついているだろ!」と指摘するのは、仲が険悪になる恐れがあるので、やめておいた方が無難です。内心でほくそ笑む程度にしておきましょう。 このように、嘘を上手に読むことができれば、「自分があとどのくらい頑張らなければならないのか」を、より客観的にはかることができます。ですが、嘘をついたり見破ったり、というのは友達関係にヒビが入りかねない行動。あなた自身は、「あ、こいつ目が泳いでいるな」などと、嘘つきと判定されないよう正直に言えるようになってください。
※参考サイト 「男性の方がわかりやすい? うそを見破る方法」 奇跡の勉強法 期末テスト前に「全然勉強しなかった」という嘘をつくのはやめよう