読書習慣で収入も寿命もアップ。そんな読書を、無理なく続ける3つの方法。

「読書は大切だ」「読書をするべきだ」と人にいわれたり、自分にいいきかせたりして、強制的に本を読んではいませんか? いくら自分の能力を高めてくれる読書とはいえ、さすがに無理やりだと楽しめないので長続きしないでしょう。そんなとき、もしも楽しんで読むことができたら問題は一気に解決するはず。そこで今回は「読書の楽しさを倍増する本の読み方」をご紹介します。

なぜ読書が大切なのか

ところで、読書は具体的にどのような効果を生み、何を私たちにもたらしてくれるのでしょう。本の読み方をご紹介する前に、なぜ読書が大切といわれるのか説明します。

本には文字、記号、図画で構成された、あらゆる情報もしくは物語などが書かれています。その本を読むことにによって、知識の吸収、語彙力の向上が期待できます。また、文章や平面的な図画からイメージを膨らませることで、発想力や想像力・共感力が豊かになり、コミュニケーション能力が高まることもわかっています。さらに、大脳が活性化されるため、記憶力・集中力が高まるといったメリットがあります。

そのほか、英サセックス大学の研究によって、6分間の読書でストレスが3分の1以下になることがわかりました。また、米イェール大学の研究チームは、読書をしない人に比べて、読書をする人は2年ほど長生きすると明らかにしています。では、どうして、このようにあらゆる面で大きなメリットをもたらしてくれる読書習慣を、多くの人が身につけられないのでしょう。

なぜ読書は続かないのか

文化庁が2014年9月24日に発表した「平成25年度『国語に関する世論調査』」によると、月に1冊も本を読まない人は半数近い47.5%も存在するとのこと。いかに多くの人が本を読んでいないかわかります。でも、その理由はとても単純です。それは、読書の楽しさに気づいていない人が多いから。なかには忙しさを理由にする人もいますが、成功している人は忙しいなかでも必ず時間を削って本を読んでいます。

例えば、マイクロソフトの創業者として有名なビル・ゲイツや、ソフトバンクグループの孫正義、Facebookのマーク・ザッカーバーグといった名だたる成功者たちは、かなりの読書家として知られています。ある調査では年収3000万以上ある富裕層の読書量は、月平均9.88冊で一般人の約38倍なのだそう。成功者ほど読書に時間を費やしているのです。もちろん読書家だけに、彼らが楽しんで本を読んでいることは明白ですよね。

読書の楽しさを知り、どんなに忙しくても読書の時間を設けるられるかどうかが読書を続けるポイントです。そうなるためにも、読書を余すことなく楽しむ「本の見つけ方・読み方」をご紹介していきます。

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1.シリーズものを読んでみる

手始めにシリーズものを読んでみてはいかがでしょう。シリーズものであれば必然的に続きが気になるので、自然と次の巻に手が伸びるはず。それに、登場人物や背景が既にインプットされているため、まったく新しい本を読むよりもスムーズに読み進められます。また、前作と関連する細やかな部分をいくつも味わえるという楽しみも生まれます。なお、シリーズものには、違うかたちで派生させたスピンオフ作品が出ることも。もともとの作品に深みをもたせ、なおかつ意外な展開でワクワクさせてくれるはずですよ。

シリーズを読み終えたら、次は同じ作者さんの本、次は同じジャンルの本というように広げていくといいですね。そんななかで予期せぬ関連性を見つけると、思わず快感がもたらされ、とうとう読書が止められなくなるはずです。

2.誰かと同じ本を共有する

同じ本を読んだ人と会話し、それぞれの評価や感想を共有してみましょう。もちろん、共感して楽しくなる場合もありますが、その逆もあるでしょう。しかし、思いもよらなかった視点を得られるので、新たな楽しみ方を発見することができます。家族や友人といった、身近な人と本を貸し借りして共有するのもいいですし、ベストセラーの本であればネット上にたくさんのレビューが掲載されているので、そこで共有してみるのもいいですね。

なお、せっかく本を選んでも、自分にとってのハズレを引いてがっかりすることもあります。そんなとき読書メーターなどを利用すれば、自分と読書傾向が似ている人を見つけられるので本を選びやすくなります。そういったツールを利用して、自分にとって当たりの本を選ぶようにしていけば、ますます読書が楽しくなりますよ。

3.子供のころに読んだ本を読み返してみる

以前読んだ本をもう一度読み直してみるのもおすすめです。子供のころにはわからなかった新たな気づきや、また違う読後感を得ることができるでしょう。以前は好きだった本があまり好きではなくなったり、逆だったりもあるはずです。年を重ねたことで視点が変わり、主人公以外の登場人物に感情移入する場合もあるでしょう。一度読んだ本は1から読むよりも読みやすいはずです。

もしも、本を読むことに抵抗があるならば、絵本を選んでみてください。絵が多く文字が少ないので無理なく読めるはずです。それに、絵本は子ども向けだと侮ることなかれ、実は大人にとっても多くの学びがあります。どんなタイプの本でも、まずは“読む”という習慣を身につけることが第1歩です。そうすれば、次第に本を読むことが苦ではなくなっていくはずです。

*** 読書の楽しさを味わうための「本の見つけ方・読み方」をご紹介しました。あなたの人生における1冊を見つけることができれば、ますます読書に対する考え方も変わってくるはず。難しい存在ではなく、自分を高め、楽しくする友人として読書を迎え入れてくださいね。

(参考) Study Hacker|やっぱり読書はメリットだらけ。改めて、本を読むことを考えてみた。 Study Hacker|読書家は長生きする!? 1日たった30分の読書が、私たちにもたらすもの J-CASTニュース|月に一冊も本を読まない人は47.5% 文化庁調査 Forbes JAPAN|教養を自分の仕事と未来に生かす 億万長者の「読書力」 日経ウーマンオンライン|孫正義さんの頭の中が分かる本 竹内正浩著(2010),『30代で年収3000万円を実現した300人に聞いた! 稼げる人 稼げない人』,東洋経済新報社. ITmediaエンタープライズ|トップ3%の人の仕事のルール:同じ本を繰り返し何度も読む 東洋経済ONLINE|大人が「絵本」を読んで得られる意外な気づき 子どもに読み聞かせるだけじゃもったいない

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