「コミュニケーションの幻想」に陥らない! 面接のコツは「落ち着き」と「簡潔さ」以外気にしないこと。

面接、それはたった数分で人生が決まってしまう瞬間とも言えるでしょう。

中学や高校、大学受験で面接を経験したことがある人も多いと思いますが、いくら面接の経験があったとしても就職活動での面接はまた別物です。転職を考えている人にとっては、再び“面接”という大きな壁を乗り越えなくてはいけません。

これまでの面接で、練習はしたけど本番ではうまくいかない、なんだか面接官に嫌われている気がする、毎回失敗のオンパレードだという方も多いのではないでしょうか?

面接に堂々と臨み、面接をぜひとも成功させたい、そんな方にとっておきの面接攻略法をお伝えしようと思います。

面接でありがちな失敗例とその原因

面接で下記のような失敗をしたことはありませんか?

・緊張のあまり、質問に対する答え以外の不必要な内容に余計に言及してしまった。 ・「なぜ転職をしたいのですか?」と聞かれ、前職の悪口や愚痴などを言ってしまい、つい本音が出てしまった。 ・面接官の役職名が目に入って緊張し、自分を過小評価してしまい、うまくアピールできなかった。 ・回答する際に早口になったりどもったりしてしまったために、もう一度説明して欲しいと言われ、慌てふためいた。

これらの失敗の原因は下記3つが主たるものだと考えられます。

1.準備不足 単に面接というものに対する準備不足だけでなく、心の準備不足も挙げられます。 仮に想定外の質問が飛んできたとしても、それに落ち着いて答えられる心の余裕があれば、返答に困ることもありませんよね。質問に対する回答を準備するのみならず、面接を受ける企業について用意周到に調べておくなどの一工夫があれば、心も十分に準備されることでしょう。

2.あがり症 特に「あがり症」だと自覚している方は、面接そのものが憂鬱に思えてくることでしょう。もし、緊張で頭が真っ白になってしまうとせっかくのアピールの機会を不意に逃してしまうことになりかねません。 心は禁止されると余計にそのことが強化される特徴があるため、「緊張してはいけない」と思えば思うほど余計に緊張してしまいますが、これは心の自然な動きなのです。そう思うと、少し気が楽になりませんか?

3.思い込み 人と人との対話に必ずや入り込んでしまう「思い込み」が原因となることもあります。アイルランドの文学者、ノーベル文学賞受賞者の脚本家ジョージ・バーナード・ショーは次のように述べています。

The greatest problem in communication is the illusion that it has been accomplished. (訳:コミュニケーションにおける最大の難点は、それが達成されたという幻想が入り込むことである。)

(引用元:経済広報センター:企業広報プラザ|コミュニケーションの視点から見た広報

要するに、話し手は自分の話した内容が聞き手に対し正確に伝わっていると考えるが、それは必ずしも正しい判断とは限らないということ。

伝えたかったことが、意図通りに伝わっているかどうかはほんとうのところわかりません。ですから、できるだけ簡潔に、誤解のないように話すようにしましょう。

逆に、相手の発言や仕草の意図を、こちらが正しく理解出来ているという保障はありません。あなたも、相手を誤解しているかもしれません。

落ち着いて普段通り、簡潔に。

では、面接を上手くこなしていくにはどうすればよいのでしょうか?

答えは簡単。落ち着き、自信をもって簡潔に発言すれば十分なのです。シンプルにいきましょう。 そのためには、先ほど述べたような“幻想”を払拭する必要があります。「○○と答えたら悪い印象を与えてしまうかもしれない」、「面接官があまり質問をしてこないのは、自分に興味がないからかもしれない」といった余計なことを考える必要は全くありませんし、考えるだけ無駄です。面接官の仕草や態度を過剰に解釈してもなんの意味もありません。

まずは幻想を捨ててしまいましょう。最初に大切なことは、自分と面接官を客観視することです。

いざ面接官を前にすると、緊張してしまったり、心を読まれているのではないかと錯覚に陥るかもしれません。しかし、面接官と自分は、人生で初めて会う赤の他人であり、志望動機や履歴書などの書類の情報以外は自分のことは何も知らないはずです。その紙面上に書いてあることが本心であるのかを直接本人から話を聞くことで吟味しようと思っているにすぎません。時に意地悪な面接官がいるかもしれませんが、それも単なる役回りである可能性が高いです。細かいことは気にせず自分の思いを嘘偽りなく話すだけで良いのです。

ここで注意したいのが、エントリーシートなどの紙面上の情報と矛盾することなく話すこと。提出した書類に目を通し、突っ込みどころはないか吟味した上で、面接官が聞くと想定される質問に対し、予め答えを用意して臨みましょう。その返答を、まるで台本に書いてあるセリフのように何度も練習しておくと、本番でも自信を持ってすらすらと話せるはずです。

良く思われようと意図し過ぎないように心掛けてください。好印象を与えようと、思ってもいないことをつらつらと話すと嘘が見透かされてしまい、却って悪い印象を与えかねません。また、ネット上に転がっているような教科書通りの無難な返答をしてしまうと、相手の印象に残らず、採用には至らない可能性が高くなります。

自身の経歴で他人と差別化できる点を特に強調し、その会社が自分を採用するメリットや、貢献できる可能性を伝えることが何よりも大事です。無難な学生を演じるのではなく、ありのままで勝負し、判断は相手に委ねましょう。

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「吐く息」を意識すればリラックスできる

面接で幻想を払拭するために、緊張をほぐし、リラックスできるようにしましょう。

最も簡単に行えるのは「深呼吸」です。 人間の自律神経は、交感神経と副交感神経という2つの相反する働きを持つ神経系で構成されています。しかし、面接前など緊張している状態では交感神経が優位になりがちです。それを緩和させられるのが深呼吸。特に“吐く息”を意識的にゆっくりすればするほど、副交感神経が優位になり、リラックスした状態になります。

幻想を払拭することができたら、下記の2点に集中するように心掛けてください。 1.面接官の話を落ち着いてしっかり聞く。 2.自信を持って、過剰にならないように簡潔にアピールするように心がける。

余計な幻想は払拭するように努め、堂々と面接に挑んでいきましょう。

(参考) リクナビNEXT|面接をNG実例集「これで面接、失敗しました」 就活スタイル マイナビ 学生の窓口|あがり症の方必見! 面接の直前に緊張をほぐす方法3選 心理カウンセラーに聞いた 経済広報センター:企業広報プラザ|コミュニケーションの視点から見た広報 OMRONヘルスケア|1日1回リラックスタイムを持とう

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