無駄遣いをしているわけではないのに、なぜかお金が貯まらない……。こんなふうに感じている方はいませんか。それはもしかすると、知らず知らずのうちに無駄遣いをしていることに、気づいていないだけかもしれませんよ。
そこで今回は、そんな方必見の「無理せずにお金を貯められる方法」をお伝えいたします。
お金を貯めることの重要性
仮に今はあまり貯金がなくても、すぐに困ることはないかもしれません。でも近い将来のことを考えてみると、貯金がないのは少し心細いもの。
普段は使わないような大きな額の支出が必要になる場面として、自分の将来のキャリアに対する投資、あるいは結婚や出産などのライフイベントなどが考えられます。
例えば前者の場合、キャリアアップを目指すために資格取得や留学をしたくなったら、ある程度のまとまったお金が必要になります。ここで「お金がない」といった理由で断念してしまうのは非常にもったいないですよね。
また後者の場合、仮にそれらライフイベントが直近の予定ではなくとも、将来の生活設計のためにも貯金はしておきたいものです。
全国の20~59歳のビジネスパーソンを対象にした調査によれば、お金の不安を感じている事柄として、「老後の生活資金」が51.7%で最も高く、次いで「賃金・収入」の40.5%、「将来の生活設計」の34.7%と続いています。やはり将来に関する事柄に不安を感じている人が実に多いようです。
将来のお金に悩みすぎないためにも、今のうちから貯金はしておきたいものですよね。
お金を貯められない人の特徴
では、お金を貯められないのはどうしてなのでしょうか。
1. そもそも節約をしていない 同じものを買うにしても、安く手に入れる方法はあります。スーパーマーケットの広告やアプリに目を通せば、その日にどの商品が安くなっているか把握できますし、同じ服であってもセール時に買えばずいぶんお得になります。また、特に頻繁に訪れるお店において「会員になれば常に5%off」といった特典があるにもかかわらず、会員登録を面倒くさがって会員になっていない方はいませんか。これも、長い目で見るとかなり損をしている事例です。
2. 貯金に対する意識が低い 世の中には、「財布の紐が固く収入のほとんどをとりあえず貯金にまわす人」と「貯金はほとんどせずに今あるだけのお金を使おうとする人」の2パターンの人がいます。前者は人生設計に対する意識が高く、逆に後者は低いと言えるでしょう。トータルで入ってくるお金の額が仮に同じだとしても、貯金に対する意識の持ち方が違うだけで、1年後や10年後に手元に残っているお金にはかなりの開きが出てきます。行き当たりばったりの生活をしてしまっては、貯まるものも貯まるはずはないのです。
では、どうすれば “お金が貯まる生活” を送れるようになるのでしょうか。ここからはその方法を3つご紹介します。
1. 500円玉は使わずに貯金する
500円玉といえば、硬貨のなかで最も大きく最も目立ち、かつ金額も最も高いコインです。その500円玉がお釣りなどで手に入ったら、迷わずに貯金箱に入れましょう。もちろん、簡単に取り出せるような構造の箱ではNGです。
仮に500円玉を毎日1枚ずつ貯められれば、1年間で18万2,500円もの金額になります。実際に筆者も、本の中に500円玉を貯められる『10万円貯まる本』がはやっていた際に500円玉貯金を行なっていましたが、中毒性がありつい夢中になってしまいました。慣れてくれば、500円玉のお釣りを手に入れるために考えて買い物ができるようにもなるでしょう。
お金を何に使おうかとワクワクしながら500円玉を貯めていけるといいですね。
2. 大金を持ち歩かない
財布の中にお札が何枚も入っていると、今いくら持っているのかをあまり気にしなくなり、財布の紐がつい緩んでしまうことはないでしょう。そこで、現金はあまり持ち歩かずに、代わりにデビットカードを利用することをおすすめします。
デビットカードを利用するメリットとして、スマートフォンのアプリなどを使って口座残高がすぐに確認できる点が挙げられます。いつどれくらい出費があったかなど記録も全て残るので、常に貯金残高を意識しながらお金を使うことになります。
貯金残高の減りが激しいときにはセーブが効きますから、財布の紐も自然ときつくなることでしょう。
3. 家計簿アプリを利用して分析する
近年、スマートフォンで家計簿をつけられるアプリが人気を呼んでいます。とはいえ、「買ったものをいちいち記入するのは面倒……」と思われる方もいるかもしれませんね。でも現在、じつはほとんどのアプリでは、レシートをカメラスキャンするだけで、金額・内容・日付などの情報を瞬時に登録できてしまいますので、意外と手軽に家計簿をつけることができるのです。
また、収入に関する情報も入力でき、支出と収入のバランスや内訳などをチェックすることができます。自分がはたしてどの部分にいつも無駄遣いをしているのか、どの部分に節約の余地があるのかに気づくことができるでしょう。
このように、家計簿アプリを利用してお金の出入りを可視化しておくことで、毎月の収支から、長期的なマネープランが立てられるようになるでしょう。
*** 普段から「自分のお金をマネジメントする習慣をつける」というのは、ビジネスパーソンとして当たり前のことなのかもしれません。将来の自分および家族のための投資だと思って、“貯活” を始めてみませんか?
(参考) NIKKEI STYLE|お金のプロもやっている 500円玉貯金を始めよう NIKKEI STYLE|「たまる人」になる! 1日1つ、お金習慣を見直そう @DIME|ビジネスパーソンの貯金額は月平均4.7万円、20代は○万円