ノマドワーカーが今すぐオフィスに戻った方が良い科学的理由

Young business woman sitting at the table, writing in a notebook and talking on the phone. On table she has cup of coffee

ノマド。ノマドワーカー。 最近ではあまり聞かなくなりましたが、その自由なワークスタイルに憧れた人も多いのでは?

でも実際のところ、多くの会社ではオフィスを設けて机を並べ、互いの仕事を横目で見ながら勤務しています。一体これはなぜでしょうか。

それは、他人の仕事を見ながら自分も一緒に仕事をする、という行為に高い科学的効果があったから。今日は脳科学の観点から、「みんなで一緒に仕事する」ことの利点を考えてみましょう。

badge_columns_1001711他人は自分の鏡?ミラーニューロンとは

ノマドをしていると、他人の仕事ぶりは目に入りません。当然ですよね。ひとりぼっちで仕事をするのですから。

人間は、他人の影響をとても受けやすい動物です。

人間の脳には「ミラーニューロン」と呼ばれる神経があることをご存知ですか?これは、いわば他人の行動に「共感する」神経。たとえば私たちの友人が豆をつまみ上げるのを見たとき。この時、自分の脳内でも、豆をつまむための反応が起きているんだとか。

(参考:村上郁也|イラストレクチャー認知神経科学)

他人の行動を見るだけで、あたかも自分が行動しているかのような働きをするんですね。 人間は、社会性を高度に発達させることで生態系の頂点に立ちました。 人は「共感する動物」。非常に周りに影響されやすいのです。

meet

badge_columns_1001711脳の仕組みから考える、みんなでやることの利点

ノマドワーカーは、こうした周りの影響を受けることができません。良い意味でも悪い意味でも、自分の行動のみが指標であり、結果なのです。

同僚が近くにいるオフィスを考えましょう。同僚がミスをしてしまったら、どうでしょうか。自分も同じように悔しく感じ、自分はミスしないぞ、と慎重になるのでは?同僚が成功して上司に褒められたらどうでしょうか。自分もうれしく感じるのはもちろん、負けてられないぞ、とやる気が湧いてくるはずです。

みんなで一緒に仕事をしているとき。ポジティブなことが起こったとしても、ネガティブなことが起こったとしても、自分には良い影響を与えるのです。それが、人間が長い歴史の中で発達させてきた脳のしくみであり、強みなのです。

badge_columns_1001711仕事だけじゃない。「ソロ活」に黄信号

これは何も、仕事だけに言えることではありません。何かを達成したいとき。高いパフォーマンスを維持したいとき。複数人数で集まり、互いの様子を見ながら作業するということは非常に良い影響を与えます。筆者が言いたいのは、「共同作業」ではありません。何も一つのことを一緒にやる必要はないわけです。

ひとりで楽しむこと、何かを味わうこと。それ自体は非常にいいことですが、仕事のときはちょっと待った。みんなでやるのも悪くありませんよ。

参考 村上郁也|イラストレクチャー認知神経科学 Botvinick, M., & Cohen, J. (1998). Rubber hands' feel'touch that eyes see.Nature, 391(6669), 756-756.


東京大学理科二類所属。県立浦和高等学校および駿台予備校出身。小さいころから自然や生き物に関心を持ち、高校時代に読んだ福岡伸一の「生物と無生物のあいだ」に刺激をうけ、分子生物学を志す。テニス歴6年。AKB48の大ファン。

会社案内・運営事業

  • スタディーハッカー

    「STUDY SMART」をコンセプトに、学びをもっと合理的でクールなものにできるよう活動する教育ベンチャー。当サイトをはじめ、大学受験の予備校「学び舎東京」「烏丸学び舎」や、英語のパーソナルトレーニング「ENGLISH COMPANY」を運営。
    >> HPはこちら

  • 学び舎東京

    烏丸学び舎

    東京・京都に校舎を構える個別指導の予備校。勉強に過度な精神性をもちこまず、生徒1人1人に合理的な勉強方法を提示することで「東大・医大に合格できた!」「3ヵ月で偏差値が15上がった!」などの成果が続出。
    >> HP(東京校舎)はこちら
    >> HP(京都校舎)はこちら

  • english company

    就活や仕事で英語が必要な方に「わずか90日」という短期間で大幅な英語力アップを提供するサービス。プロのパーソナルトレーナーがマンツーマンで徹底サポートすることで「TOEIC900点突破」「TOEIC400点アップ」などの成果が続出。
    >> HPはこちら