きれいな字は逆効果!? ノート作りで気をつけるべき3つのポイント

Writing on paper

スマホが1人1台に近づく中、まだまだノートやメモの学生ならノートをとりますし、社会人でも、手帳やメモは手書きにこだわる、というかたも多いでしょう。

しかし、その書いたノートやメモをもっと有効活用するためには、どうすればよいかご存知ですか? 今回は、情報を最大限活用できる、ノートやメモの取り方をご紹介します。

badge_columns_1001711読みにくいの方が記憶に残る!?

アメリカ・プリンストン大学のDaniel Oppenheimer准教授は、『Cognition』誌において、「読みにくいフォントのほうが、記憶に残りやすい」という説を発表しました。

フォントとは、簡単にいえば文字の書体のことで、この説の検証のために、Oppenheimer博士は、次の2種類の実験を行いました。

まず、18歳から48歳までの被験者24人に対して、架空の情報を90秒間で読んで覚えてもらい、15分後にテスト、という実験を行いました。その際、教科書で使われるような読みやすいフォントと、読みにくいフォントの2グループに分けられました。

すると、読みにくいフォントで書かれていたグループの方が、正解率が約14%高かった、というのです。

さらに、オハイオ州の高校で行われた実践的な実験では、222人の高校生にランダムに「読みやすいフォントで書かれた教材」と「読みにくいフォントで書かれた教材」を配布し勉強してもらったところ、読みにくいフォントで書かれた教材で勉強したグループの方が、小テストの結果がよかったのです。

一連の実験の中で、博士は「読めないフォント」や、読み辛さに対する個人の忍耐強さに違いがあることに注意する必要があることを述べていますが、少なくとも、ノートやメモをとるときに、きれいな字を書く必要はないことが分かった、ということですよね。

きれいに書くことを意識しすぎるあまり、書くスピードが遅くなってしまうよりは、多少汚くてもスラスラと書いてしまうほうがよい、ということなんです。

Middle aged woman consulting his agenda and speaks by phone

badge_columns_1001711気をつけるべきは、パッと見の分かりやすさ

とはいえ、ノートにグチャグチャと乱雑に書いてしまっては、まったく意味がありません。 ノートやメモをとるときに一番気をつけてほしいのは、「パッと見の分かりやすさ」です。 自分が開いたページには何が書いてあって、自分の探していることはそこにあるのか。 これが分かるようになっているのが、「いいノート・メモ」です。

そのようなノートにするために、筆者は3つのポイントを気をつけています。 それらを順に紹介していきます。

1.フォーマットを揃える

その日の気分によって、ノートの書き方を変えたりしていませんか?

・見出しはどのレベルまでつけるのか ・それらの位置はどこにするのか といったフォーマットを決めておけば、情報の階層性が明確になり、 一目で大まかな内容を把握できるようになります。

筆者の場合、大見出し・中見出し・小見出しの順で、右側に字下げしていくようにしていますが、「揃えるのが難しい!」という方は、カッコや記号を使って見出しを区別するのもオススメです。

2.なるべく、見開きで完結させる

3ページ以上にまたがっていると、ノートをぺらぺらとめくる必要がありますよね。 これって、地味に面倒な作業です。

見開きで内容がまとまっていれば、見やすいのはもちろんのこと、「どこに何があるか」も調べやすくなります。 ノートにメモする内容は適宜区切ってしまいましょう。

3.色ペンは使いすぎない

カラフルなノートは見ていて楽しいですが、逆に何が重要なのかが分かりにくくなってしまいます。 使う色は2色くらいがちょうど良い数です。 筆者の場合は、「大事なところ」を赤色、「聞いていて思ったこと、コメント」を青色にしています。

*** いかがでしょうか? 「ノートには丁寧な字で書きなさい」とは誰もが言われたことがある言葉ですが、記憶の残りやすさという点では、丁寧な字を書く必要はないんです。

一昔前に『東大合格者のノートは必ず美しい』という本が話題になりましたが、そこでも、今回紹介したような「見た目の分かりやすさ」の重要性が述べられています。

ちょっと気をつければすぐに実践できるので、皆さんもぜひトライしてみてください!

※参考URL “Font focus: Making ideas harder to read may make them easier to retain” Princeton University


東京大学文科二類所属。明星高等学校卒業。東京でも大阪弁を貫く決意で日々を送っている。現在は、有名フリーペーパー制作にかかわり、多くの企業の協賛を獲得している。

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