毎日仕事へ行くために乗る電車やバス。その時間、みなさんは何をしていますか?
読書や勉強をしているという方もいれば、スマホでゲームをしているという方もいらっしゃるでしょう。また、朝のラッシュで人が多すぎるために、本やスマホを取り出せず、何もしないまま時間を過ごしてしまっているという方もいるのではないでしょうか?
しかしながら、通勤時間は案外長いもの。この時間を有意義に使えるかどうかで、仕事でのパフォーマンスが大きく変わるのです。
では、一体何をすると良いのでしょうか? 今回は、通勤時間の過ごし方について考えてみたいと思います。
通勤時間は1日に使える時間と同じ
通勤時間は、1日のどれくらいの時間を占めているのでしょうか? 実際に計算してみてください。
調査によると、5年以内に住宅を購入した、都内勤務のサラリーマンの平均通勤時間は約1時間だといわれています。仮にあなたの通勤時間が1時間とした場合、1週間で“往復2時間×週5日=約10時間”を通勤時間に費やしていることになるのです。
睡眠時間が7時間なら、活動時間が17時間、食事などを入れるともっと減りますから、1週間の通勤だけで約1日分の時間を消費していることがわかります。
レポートの期限や大事なプレゼンが迫ってくると時間に追われて「1週間があと1日あれば……」と、思ったことはありませんか? 実は、通勤時間にこそ時間が隠れていたのです。
これを利用しないのはもったいないですよね。では、実際、どのように時間を使えば良いのでしょうか?
スマホを活用する
「時間は命そのもの」と語る堀江貴文氏は、通勤時間のような隙間時間はスマホを活用することで有意義な時間に変えられるといいます。
スマホがあれば、その短い時間だけでもかなりのことをこなせる。情報を収集してもいいし、仕事の進捗状況を確かめて返信することもできる。 特に情報については、浴びるように見たほうがよいと思っているし、ビジネスチャンスにつながることもあるので、こうした隙間時間自体も大切なものになってきた。
(引用元:SBクリエイティブ Online|勉強に無駄な時間をかけるな! ──ホリエモン流「有限」な時間の使い方)
確かに、スマホはすぐに取り出せて、なおかつアプリを入れれば、多くのことをすることができますよね。
例えば、gmailなどのメーラーがあれば、簡単なメールはその場で返信することができます。また、One driveなどのクラウドで資料を管理すれば、移動時間中にパワーポイントのスライドや資料の校正なども行うことができるでしょう。
ただ、スマホでの作業に集中しすぎると、降りる駅を通り過ぎてしまい、かえって時間を無駄にすることがあるので、その点には注意してくださいね。
満員電車ならイメージトレーニング
毎日の通勤は満員電車で、身動きが取れないこともありますよね。そんな時は、1日の仕事の流れをイメージすると良いでしょう。
フィギュアスケートの羽生結弦選手は、ソチオリンピック直前の移動時間に4回転ジャンプのイメージトレーニングをし、そのシーズンに1度しか成功させていない4回転サルコウ(サルコウはジャンプの種類の1つ)を見事に成功させたといいます。
10時間以上のフライトの間、“永遠に”繰り返したという4回転のイメージトレーニング。その成果は翌4日の練習に現れた。 昼の初練習では「なまった身体をまずは動かすのが目的」といいながらもトリプルアクセルを成功。午後の練習では、得意の4回転トウループだけでなく、今季まだ1度しか成功のない4回転サルコウもたやすく決めた。
(引用元:Number Web|羽生、プルシェンコ、チャンが火花。ライバル意識と敬意が混じる緊張感。)
羽生選手のように10時間も行うことはできませんが、通勤時間だけでも効果は表れるでしょう。
では、具体的に何を行えばよいのでしょうか?
まずは、電車に乗る前に、手帳などで今日の予定を確認します。電車に乗ったら、実際に作業している自分をイメージしてください。このとき、なるべく具体的にイメージすると良いでしょう。
例えば、デスクワークなら自分が席について作業している姿ではなく、書き込んでいる書類の内容までイメージします。自分がやったら○○になるだろうという曖昧なイメージではなく、仕事ができているイメージを持ってください。その後は、今日の作業ごとに同じことを繰り返します。
イメージトレーニングをすれば、今日やるべきことや注意点などが明確になり、いつもよりも成果を上げることができるでしょう。
*** 通勤時間は短いように思えて、実はかなり長い時間です。 ゲームなどで時間を潰すのではなく、スマホを活用してみたり、イメージトレーニングをしてみたり、有意義に使って、仕事でのパフォーマンスを向上させてしまいましょう。
(参考) 日経ビジネスONLINE|時間管理のコツを教えてほしい at home|「通勤」の実態調査2014 日経ビジネスONLINE|「移動時間」を有効利用する “拘束状態”で効率化、創造性をアップ Number Web|羽生、プルシェンコ、チャンが火花。ライバル意識と敬意が混じる緊張感。 SBクリエイティブ Online|勉強に無駄な時間をかけるな! ──ホリエモン流「有限」な時間の使い方