美しいプレゼン資料はこうやって作る! 超簡単スライドテクニック「三分割法」とは。

会社でプレゼンをする時にネックになるのが「スライド」です。プレゼン前日に徹夜で作ったのに、なんだか野暮ったい。箇条書きのテンプレにそのまま当てはめたものだし、格好悪い……。自分で作ったスライドに対し、そんな風に感じたことはありませんか? 人間とは恐ろしいもので、それを繰り返すと、野暮ったくて格好悪いスライドでもそれが当たり前になってしまうのです。

しかし、そんなスライドでは人の心を動かすことはできません。ずらずらと文字が書いてあるスライドを見て、聴衆はげんなり。スピーカーが話す前に読み終えてしまい、早く先に進まないかな、とあくびをします。そして最後には睡魔に襲われぐっすり……。なんだか、ぞっとしますね。

今日はあなたのスライドを魅力的なものにするためのコツをご紹介しましょう。

 

スライドは「読む」ものではなく「観る」ものだ

 

みなさんに肝に銘じてほしいことが一つ。それは、スライドとは読むものではなく「観る」ものだということ。聴衆に読ませるのなら配布資料を配ればいいですし、いっそのことメールでも送っておけばいいのです。

わざわざ人を集めて話をするのです。その場に来たからこそわかる、メールや配布資料とは違う役割をスライドに持たせなければなりません。「観させる」ものを作るのです。

 

テンプレ、ダメ、ゼッタイ。

 

スライドを作るソフトといえば、有名なものが「Power Point(パワーポイント=パワポ)」ですね。パワポの便利な点は、テンプレが丁寧に用意されていることでしょうか。

 

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こんな具合に、箇条書きにして情報を書き込んでいけば、超簡単にスライドが出来上がってしまうのです。しかしこれでは、ただ情報を並べただけ。テンプレに文字を並べただけのスライドは、聴衆に眠気しか与えません。文字情報は、できる限り絞り込むようにしましょう。

医師でありながら優れたプレゼンテーションのテクニックによりセミナーを多数開催している杉本真樹氏は、文字を絞り込むための心得として、以下の3点をあげています。

①言葉の意味を理解して使う ②重複した表現は削る ③言葉以外で代用する

(引用元:杉本真樹著(2014),『医療者・研究者を動かす インセンティブプレゼンテーション』,KADOKAWA/アスキー・メディアワークス.)

ここであげられているのは、何も特別なことではありません。①と②は、スライドの中のわかりにくい表現や言い回しを排除し、できるだけすっきりさせることです。③はどういうことなのか。それを以下で紹介していきます。

 

意味のないクリップ画像を入れない

 

言葉以外の方法でメッセージを伝える。やはり、画像でしょうか。こういうと、なんだ、画像なら俺だって使ってる……という人が多いかも。しかし、それは本当に効果的な画像の使い方になっているでしょうか。例えば先ほどのスライドに、意味もなくこんなイラストのようなものを入れても、何ら意味がありません。

 

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飾りのためだけの画像なら、入れない方がマシです。画像は、情報を伝える方法なのだと心がけましょう。たとえば「Study Hackerは、学生にも社会人にも、役立つ情報を提供する」という内容を示したいのなら、文字の代わりに画像を使えます。

 

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いたずらに画像を入れるのではなく、まず自分の伝えたいメッセージを考える。そして、それを表すのに最適な方法が何なのかを選択しましょう。できる限り文字情報は避けて、代替できる画像やイラストはないかを考えてみましょう。

 

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おしゃれなデザインを作るための「三分割法」

 

さらに、わかりやすいスライドを作るための方法があります。それが三分割法。これは、写真の構図やチラシ、ポスターの配置にも応用される非常に有名な手法です。

 

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このように、お手持ちのプレゼン作成ソフトの「ガイドを表示」という機能を使って、全体を三等分するガイドラインをひいてみましょう! そこに合わせて文字や画像を配置すると、あら不思議、なんだかおしゃれに見えるんですね。

これは思い込みではありません。

ビジュアルデザインを自然に美しく見せる方法に、黄金比を用いることがあります(レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画などは、黄金比を用いて描かれています)。

プレゼンのスライドも黄金比を用いることができればいいのですが、そう簡単ではありません。なぜなら、黄金比 = 1 : 1.618という中途半端な数値だからです。そこで「三分割」が登場します。スライドを三分割すれば、黄金比にそって分割した状態に近づけることができるというのです。(参考:杉本真樹著(2014),『医療者・研究者を動かす インセンティブプレゼンテーション』,KADOKAWA/アスキー・メディアワークス.)

今まではなんとなく作ってきたスライドも、以上のことを意識すれば、きっと美しいものになるはずです。ぜひおためしあれ。

 

参考 杉本真樹著(2014),『医療者・研究者を動かす インセンティブプレゼンテーション』,KADOKAWA/アスキー・メディアワークス. パワポ部|美しいスライドデザインのためのグリッドシステム。

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