study hackerを読んでいる学生の皆さん、留学に興味はありますか? 現在の日本人大学生のうち留学を経験している人は約6万人で、2003年の約8万3千人をピークに減り続け「内向き思考」などと言われています。そこで政府は、2020年までに12万人、高校生は現状の約3万人から6万人に留学生を倍増させようと2013年6月14日に閣議決定いたしました。
それを受けて政府と企業が合同で留学資金の提供を始めて生まれたのが、「トビタテ! 留学JAPAN」です。現在ではほとんどすべての大学や高等専門学校にポスターが掲示がされているので、目にしたことのある方も多いのではないでしょうか。今回は新たな学びの形としての留学の魅力をお伝えします。
トビタテ! 留学JAPANとは
学生の留学を支援するためにうまれたトビタテ! 留学JAPANとは、一体どのような組織なのでしょうか。
政府だけでなく、官民共同のもと社会総がかりで取り組む留学促進キャンペーンです。日本が抱える社会課題や地球規模課題を自ら発見し、解決できる能力を有したグローバルに活躍する人材やグローバルな視点を持って豊かな地域社会の創造に積極的に貢献しようとする志を持った人材の育成を行うことを目指しています。
(引用元: 文部科学省)
筆者はトビタテ! 留学JAPANの第4期に採用していただくことが決まりました。制度的な魅力は公式HPなどで知ることが出来るので、ここではトビタテ生として4期のメンバーたちとの交流を通じてまとめた「トビタテ!JAPANの2つの隠れた魅力」をご紹介します。
多様な留学形態が認められる
他の奨学金制度では海外の大学に在籍することが義務付けられていることがほとんどです。しかし、トビタテ! 留学JAPANではあらゆる活動に対して支援を受けることが出来ます。留学計画は自分で設計することが出来るのです。
もしあなたが「ベトナムの教育制度を変えたい」と思い、「現地の視察および現地校へのインターンシップ」を行いたいと強く希望しているとします。その思いをトビタテ! 留学JAPANにぶつけて、計画の実現可能性などが認められれば、渡航する都市に応じて毎月12~20万円、さらに往復の渡航費を支援していただくことが出来ます。 大学に在学して単位を取得することだけが留学のあり方ではないので、筆者のように「バイオマス研究」といった理系の分野だけでなく、「アート」や「お茶の魅力を伝える」など、実に多様な留学計画を持った人がいます。
それぞれの個性を最大限に生かして、自己成長を社会に還元することが出来る仕組みになっています。
これから日本を変えていく熱い仲間に出会える
トビタテ!留学JAPANの合格者はいい意味で変人ばかりです。「自分が世界に発信するんだ」「掴みとってくるんだ」「世界を変えるんだ」という使命感を持った素晴らしい仲間に出会えます。先に挙げたように、これまでの自分が触れてこなかった領域を専門とする人たちから多くの学びをもらうことが出来ます。
たとえば、このような方もいらっしゃいます。
学生最後、全く新しい経験に挑戦してみようと思い切りました。具体的には5年以内に起業するのを長期的な目標にして、そのためのプログラミング力、海外で働くための語学力、アイディア力の3つを身につけるため、シリコンバレーで現地企業40社にインタビューを行うことと、現地企業でフェローシップを行う計画を立てて、幸運にも第一期生として日本代表に選ばれました。
(引用元: Best Teacher)
このように多くのメンバーが帰国後にそれぞれの分野で業績を残していくと考えられるので、新たに出会う仲間と切磋琢磨するのには絶好の機会であると考えられます。また、支援企業の方々とのパイプを作るのにも適していると感じました。
*** いかがでしたか。世界の壁がどんどんなくなっている現代で、学生のうちに様々な経験を積むことは大きなアドバンテージになるでしょう。他の人と差をつけようと考えるならば、海外が初めての方も学校で学ぶ意外の経験をしたいという方も、実践活動を重視するトビタテ! 留学JAPANをぜひチェックしてみてください。留学という学びを取り入れるだけで、これからの成長のスピードも格段に速まるのではないでしょうか。 5期の締め切りも近づいているので、興味のある方は情報収集を初めることをお勧めします。
引用文献 文部科学省|トビタテ!留学JAPAN| Best Teacher|ゴルフ部で目的もなく過ごしていた大学生活から、トビタテ!留学JAPAN日本代表に選ばれるまで成長したキャンパスライフとは?