文章力はTwitterで磨け! 東大生がすすめる「Twitter文章力トレーニング」3つのコツ

みなさんは、文章力に自信がありますか?

ビジネスパーソンに必須な文章力は、簡単なメールを送るにも書類を作成するにも文章力は問われます。しかし「読みやすい文章が書けない」、「書きたいことは決まっているのにうまくまとまらない」と感じることもあるでしょう。

筋力を伸ばすために筋トレをするように、文章力を伸ばすには繰り返しの訓練が必要なのです。そこで注目されているのが、Twitterを利用した手軽な文章訓練。しかし、漫然と文章を投稿しているだけでは、肝心の文章力を伸ばすということに繋がらないかもしれません。

そこで今回は、テクスト分析を通して文章に親しんでいる筆者が厳選した、Twitterでの文章訓練についての3つのコツを紹介したいと思います。

Twitterの特性を活かす

筆者は、文章訓練に最適なSNSはTwitterだと考えており、自身も日々Twitterを通して文章訓練を行っています。なぜなら、140字の字数制限がちょうど良く、日常的などうでもいいことを投稿しやすいからです。これらの特性を最大限に利用することが、文章の訓練には必須になります。

文章は、ダラダラと補足説明を続ければどれだけでも長くなります。その反面、平坦で起伏がなく、伝えたいことがぼやけた文章になってしまうのです。主張のポイントや表現の優先順位を絞り込む訓練として文字数をしっかりと厳守し、投稿を2つ以上に分けないように気をつけましょう。

また、訓練は継続が命ですから、日常に組み込みやすいTwitterの特性を利用して、投稿をルーチンワークにしてしまうのも重要です。特にオススメなのが「歩きながら考え、止まった時に打ち込み始める」というリズムです。

例えば、朝、家を出て、駅まで歩き、電車で会社や学校に向かうという生活をしているのならば、「家から駅までの間に文章を考え、電車の中で文章を作る」ということをルーチンワークにできるでしょう。

家に帰るときにも同様に、帰りの電車や帰宅直後のタイミングに書き始めるため、歩いている間に考えをまとめておく、ということが可能です。歩いている間というのは何か他の活動をするのが難しい時間ですから、その時間に「構想作業」をするというのは、スキマ時間の活用であり、良い暇つぶしにもなるでしょう。

また、スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグなどの起業家や、カントやルソーなどの哲学者にまで散歩の愛好者が多かったように、歩くことが脳を活性化させるということは、今ではあまりに有名な話。思考をするのに最適な時間を有効活用するためにも、その時間を文章トレーニングに充てるのは理想的なことなのです。

誰か1人を想像して書く

文章の訓練をする上で、読み手をきちんと想定するのは重要なことです。

何かを伝えることが文章の目的ですから、相手に読まれて理解され、初めてその文章は成功したのだと言えるでしょう。その目的を達成するためにも「みんなに伝わる文章」より「誰か1人に伝わる文章」を目指すことから始めましょう。

「誰にでも共感される文章」を目指すと、「誰にも共感されない、ふわっとした文章」になってしまうことがあります。もちろん多くの人の共感を呼ぶ文章というのは良い文章ですが、それを書くにはまず、誰か1人の共感をしっかりと得られる文章力が必須なのです。

例えば、ある映画が面白かったとき「どんな書き方をすれば、あの人も見たいと思うだろうか」と考えることで、文章の要点や表現の方向性を構築してみます。想定する相手によって、自然と盛り込むべき要素や表現の仕方が変わってくることに気付くはずです。そうして要素を絞り込むことは、あれもこれもと詰め込んで焦点のボケてしまいがちな文章をすっきりしていながらインパクトのある文章へと変化させる訓練になります。

文字数の制限と併せて、「何を強調するのか」ではなく「どの要素を捨てるべきか」という取捨選択の感覚を手に入れるのに、この方法は最適なのです。

ビジネスの場面では、特に「内容を誰かに届ける」ということが文章の使命のはず。だからこそ取捨選択の感覚を磨き、相手に届きやすい文章を作るということは、ビジネスでの文章力をグッと高めることになります。

日常の発見や映画の感想を伝えることも仕事の内容を伝達することも、どちらも同じ文章力の上に立つ技術なのです。

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推敲は“心で音読”

最初に文章を書くときよりも推敲をしているときの方が文章力は磨かれます。文章を書くときには見落としてしまうポイントを、推敲のときには時間をかけて検討することができるからです。

推敲をする際に気を付けるべきは、ただの誤字脱字チェックになってしまわないようにすることです。本当にチェックすべきことは「読みやすく、伝わる文章になっているか」という点であり、そのためにもなるべく客観的に文章を眺める必要があります。目で見て読み返すだけではなく、声には出さないまでも心の中で文章を読み上げる、というのはその作業に非常に役立つ方法です。

書いたばかりで意図の分かっている文章は、多少読みにくかったり、複雑すぎたり、リズムが悪い文章であっても分かりやすく感じてしまいます。実際に読んだらどうなるか、という点に意識を向けてみることは、そのような文章の不格好さをはっきりと感じさせます。そうして発見した良くない部分を1つ1つ検討し、語順を変えたり、一文を二文に分けたり、別の表現を検討したりすることで文章の完成度が少しずつ上がっていくのです。

このステップを最大限に活用するためにも、最初に文章を書くときには、あえて字数制限を少しオーバーする程度を目安にすると良いでしょう。推敲で「どの要素は諦めるべきか」を検討することで、情報の整頓が自然に進んでいくからです。もし最初の段階で140字以下の文字数になっているのなら、自分で新たに字数制限を決めてその文字数まで圧縮をかけてみましょう。文章が洗練されていくことが必ず実感できるはずです。

余程の天才でもない限り、最初から完璧な文章が完成する、というのはまずありえないこと。足して削って組み替えて……という作業を通して文章が完成していく感覚を何度も繰り返していくことで文章力を身に着けることが重要なのです。

*** 勉強だって、筋トレだって、コツをつかんでいるかどうかでその効果は大きく変わります。しっかりとコツを掴んで、日常の中で文章力を伸ばしてみてはいかがでしょうか?

(参考) キャリコネニュース|ツイッターをやっていると仕事のメールも上手くなる!? 文章が「簡潔でわかりやすい」と上司に褒められた人も PHOTOSHOPVIP|スティーブ・ジョブズも実践していた、「散歩」をすすめる5つの理由 超コピーライティング道|推敲とは?誤字・脱字撲滅!現役プロライターが教える超効率的な推敲法

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