いつまでも成績が上がらない「勉強の段取りが悪い人」4つの特徴。あなたは当てはまる?

「勉強の段取りが悪い人」の4つの特徴01

まじめに勉強をしているのに、成果が一向に出ない……。
「あの勉強はしなくてよかった」とあとから気づいたり、必要な内容をおろそかにして後悔したりすることばかりで、もううんざり……!

そんな人は、勉強の段取りに問題があるかもしれません。今回ご紹介する勉強の段取りが悪い人の4つの特徴に当てはまっていないか、ぜひチェックしてみてください。時間や労力の無駄をなくし、目標へ向けて的確に勉強するための改善策もご提案します。

【1】大まかな目標しか決めていない

「資格試験に合格して、昇給・昇進へ役立てたい!」
「海外勤務を目指して、英語を話せるようになりたい!」

このように、勉強の最終的なゴールを決めている人は多いでしょう。しかし、これはあくまで大まかな目標。これだけだと、地図を持たずに知らない街を歩くのと同じで、どのようにゴールへたどり着けばいいかわかりません。段取りを決めないままとりあえず勉強を始めても、必要な内容をやりそびれたり無駄な勉強をしてしまったりする可能性があるのです。

そこで『勉強法以前の「勉強体質」のつくりかた』を著書にもつ教育アドバイザー、伊藤敏雄氏は、短期的な目標を決めることをすすめています。最終目標の達成に必要なのは着実に勉強を積み重ねることであり、そのために短期目標を立てるべきなのだと言います。

短期的な目標とは、次のような1日で達成できるくらいのゴールのことです。

  • テキストを3ページ読み進める
  • 問題集の問題を5問解く
  • 用語を10個覚える

「テキストを読む」「用語集を進める」ではなく、具体的な数字を設定するのがポイント。それには、最終的なゴールから逆算して1日当たりの勉強量を決めるのがいいそうです。30日後の試験に向けて120ページの問題集を解くとすると、120を30で割って、1日4ページずつやるといった考え方ですね。

1日ごとのゴールを決めて確実にこなしていけば、毎日達成感を味わえるため、モチベーション維持につながると伊藤氏は伝えています。いつも段取りはそこそこになんとなく勉強に取りかかってしまう人は、ぜひ日々のゴールを設定するところから始めてみてください。

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【2】やるべきことをリストアップしていない

勉強をしているとき、仕事や家事など勉強とは関係ないことが頭をよぎった経験はありませんか? あるいは、成果を出したいあまり、「あの参考書も見ないと」「セミナーにも行かなきゃ」といったタスクで頭がいっぱいになっていないでしょうか。

こうした状態を放置したままでいることも、成績がいつまでも上がらない一因かもしれません。当てはまる人は、「ToDoリスト」をつくるというシンプルな方法で、勉強の段取りを立てましょう。

300人超の起業家や経営者にインタビューを行ない、生産性を高める方法を著書『超速』にまとめたウィル・デクレール氏は、「あれも、これもやらないと……」とやるべきことが頭のなかでグルグルしている状態では、集中力が落ちると指摘します。目の前の作業とは別の、余計なことに脳のメモリが割かれてしまうのです。

そこで多くの実業家が活用しているのが、ToDoリスト。日々さまざまなタスクを抱える彼らは、やることを思いついたらすぐにToDoリストへ書くことで、わき目を振らずに目の前のタスクに集中しているのだそう。

また、リストアップした内容をやり終えたら、線を引いたりチェックマークをつけたりするのも大切だと、デクレール氏は言います。タスクを完了した達成感で、モチベーションを高い状態に保てるためです。短期目標のところで説明したことと共通していますね。

勉強の場合「ToDoリストにその日の学習内容を書いておいて、順番に消化していく」といった段取りを立てるもよし、「ほかにやるべき仕事や家事のほうをToDoリストへ書き残しておいて、目の前の勉強だけに集中する」のもいいでしょう。そうすれば、脳のリソースを無駄に消費せず、勉強に没頭できるはずですよ。

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【3】全部やろうとしてしまう

テキストをすみずみまで読んで、内容をすべて頭に入れようとする。問題集が終わったら、最初に戻って全部復習する。理想的な勉強方法であるように思えますが、限られた時間のなかで、すべての範囲に取り組むことは現実的ではありません。非現実的な段取りをしていたら、勉強の効率は下がる一方。

そもそも、テキストや問題集に載っていること全部が試験に出るわけではありません。そこで意識したいのが、勉強に「80:20の法則」を活用すること。一橋大学名誉教授の野口悠紀雄氏が、これをすすめています。

80:20の法則は「パレートの法則」とも呼ばれ、イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレート氏が提唱した考え方です。たとえば「会社利益の80%を20%の社員が生み出している」といったように、結果の大半がわずかな要素によってもたらされることを意味します。

この理論を応用して、学習範囲のおよそ20%の「コア」にあたる部分を重点的に勉強すれば一気に成績が伸びると野口氏は言います。状況や人員が目まぐるしく変わるビジネスシーンと違って、勉強におけるコアは変わりません。たとえば、簿記のテキストを2~3冊買ったとしても、重要とされるポイントはある程度共通しているものですし、試験でもテキストで強調されていた部分が出題されるでしょう。

そのコア部分を徹底的に勉強すれば、無駄な時間と労力を圧倒的に減らせるはず。参考書を読む場合なら、印がついている重要な部分は何度も読み込んで覚え、それ以外のところはサッと目を通す程度でかまいません。このような段取りで勉強すれば、成績はきっと上がるでしょう。

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【4】振り返りをしていない

勉強の段取りにおいては、テキストを読む・問題を解くだけでなく、振り返りのステップも大切です。間違えたところやわからなかったところをそのままにしておいたら、いつまでたっても成績が上がらないのは当然のこと。

振り返りの有効性を強調するのは、早稲田大学スポーツ科学学術院教授の堀野博幸氏です。多くのトップアスリートが振り返りをルーティン化していて、フィギュアスケートの羽生結弦選手や体操の内村航平選手は、練習後に1日の取り組みをノートに記録しているそう。この習慣こそが、アスリートがパフォーマンスを向上させ続ける理由のひとつだと言います。

堀野氏いわく、この手法のメリットは「現状分析と目標の再設定」ができること。その日に取り組んだことをノートに書き出すと、自分の行動を客観的にチェックできます。できたこと・できなかったことがはっきりするうえ、できなかったことの理由も分析しやすいそうです。また、その日の課題をもとに新しい目標も立てやすいと言います。

同じ効果は、勉強にも当てはめることができるでしょう。1日の学習内容を振り返ってノートに記録すれば、学習の進行度や自分のつまずいた部分などを把握しやすくなると言えます。たとえば、テキストの疑問点や間違えた問題をメモしておくと、次にどこを重点的に勉強すべきかが明白になり、無駄を省けますね。また、進行の遅れにも気づきやすく、早いうちに段取りを修正できるでしょう。

日々の振り返りを欠かさず行なえば、苦手を着実に潰しながら勉強を進められるはず。振り返りをするまでが勉強だと思って、ルーティン化していきましょう。

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ご紹介した内容を、以下にまとめます。

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あなたは当てはまっていなかったでしょうか。もしギクッとしたなら、やみくもに勉強するのをやめて適切な段取りの立て方を考えてみてくださいね。

(参考)
All About|勉強ができる人の目標の立て方・学習計画はココが違う!
東洋経済オンライン|仕事のできない人は良い段取りがわかっていない
現代新書|成功する人だけが知っている最強法則 「超」集中法とは何か?
WASEDA ONLINE|羽生結弦の強さの秘訣 “発明ノート”とは? ~トップアスリートが実践するメンタル・メソッドの効果

【ライタープロフィール】
藤真 唯
大学では日本古典文学を専攻。現在も古典文学や近代文学を読み勉強中。効率のよい学び方にも関心が高く、日々情報収集に努めている。ライターとしては、仕事術・コミュニケーション術に関する執筆経験が豊富。丁寧なリサーチに基づいてわかりやすく伝えることを得意とする。

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